ひとり言

だいぶ前に「とりあえずビール論争」がありまして、“とりあえずというのはビールに失礼”と主張してきました。こちらはビールが好きで飲んでいるのに、まわりの人たちが“とりあえず”とビールを選択しているのが納得できませんでした。これには多くの方に賛同をいただきましたが、最近ちょっと私の意見が変わってきました。というのも、店ではまず飲物の注文を取ろうとするからです。これは非常に問題があります。例えば「焼肉」「焼き鳥」等の、はじめからメニューの想像がつく場合は、ビールなり冷酒なり焼酎なりをすぐに選ぶ事が出来ます。“焼肉を食べるのだから、まずはビールを飲んでから”とか“焼き鳥は、まずは塩焼きを冷酒で”となる訳です。しかし、居酒屋などでは“その日のお薦めメニュー”や、チェーン店でも微妙にメニューが違っていたりします。そうなると、メニューと酒を一緒に選びたいと思う訳です。“薩摩揚げがあるから芋焼酎”とか“鱧の湯引きがあるなら、梅肉で麦焼酎の湯割り”などですよね(あ……若干メニューに偏りがありますが、私の好みの問題です)。しかし、最近の飲食店ではそれを許してもらえません。まず飲物を決めろと言う訳です。そうなると、無難にビールとなってしまうのです。ビールなら大抵の料理に合うだろうし、と消極的な理由でです。これは大きな問題です。そこでこの夏は、席に着くなりおしぼりで顔を拭きながら大声で“とりあえず…芋焼酎、黒麹の焼酎なら何でもいいから湯割りにして、梅は小ぶりを潰さず混ぜないようにね”と注文してみるのはどうでしょう?

アル中度満点で店の注目を浴びそうです。
私?私はそんな勇気ありません。

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