倒錯

本日目が覚めると真っ暗。真っ暗は大げさですが、朝とは思えぬ暗さに思わず寒いであろうということは想像できます。もうね、いや。起きるのイヤ。寝てたいよ、引き籠もり状態。しかし、尿意と泣く子には勝てません。仕方なく起き出して、外を見ると粉雪が舞っています。嘘でしょう。いやいや、あり得ないし。こんな日は何もせずに布団の中から世界の平和を祈りましょう。
それでも最低限の家事をして、コタツに潜り込むのですがここで大問題。食料の備蓄が無いのですよ。インスタントラーメンは辛うじてあるのですが、それだけ。やはりね、人として野菜だとか玉子だとか欲しいと思うのですが全く無し。実は昨日も夕飯抜きで酒呑んで寝ましたよ。だって数少ないインスタントラーメンを食べてしまうと本日の食料が無くなりますからね。もう、雪山で遭難している気分です。実際雪も降っていますから臨場感があるというものです。助けてドラえもん、なのですよ。で、仕方なく麦茶を沸かして飢えをしのごうとしているのです。真冬なのに麦茶。仕方ないのでテレビ見て気を紛らわせようとしていると、旅番組はパプアニューギニアなのね。外は粉雪が舞いコタツに潜り込みながらも、目にはいるのは南国の風景、胃にはいるのは冷めた麦茶。もうね、なんというか雪山遭難者が幻覚を見ているようなもの。おかしいって。無茶苦茶。
そんな休日を過ごしているのですよ、一人きりで。で、こんな事を実況するがごとくひとりこんなものを書いている時点で人として失格ですね。毎日焼肉喰っているかと思えば、インスタントラーメンすら無い休日。この落差。ある日、クスリ瓶のデザインでアメリカンドリームを掴んで大名生活を送っていると思ったら、会計士に財産を持ち逃げされた’60年代のアメリカ人の様です。遙かにちいさーーいドリーミングですが。

焼肉を二日続けて食べて浮かれる程度ですが。
こんな幸せを積み重ねるのです。

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