2017年12月16日カナダ・バンクーバーの旅〜二日目篇〜「The Spot Café、Steam Works Brewing、Salmon n’ Bannock」

膝上丈のスカートの女学生を見るとついつい「田舎からようこしやす」という究極超人あ〜るの京都修学旅行篇のセリフを思い出してしまう神戸っ子、貴方のてつやです。

さて、カナダ二日目の朝はやって来ます。イングリッシュベイから程近いホテルですので朝はカモメの鳴き声で目覚めます。自宅でも運河を歩けばカモメにぶつかる生活をしてますからなんとも既視感です。違うのは窓の外を見ると街中を飛び交っているのがカラスではなくカモメという所。実に異国情緒溢れているじゃないですか。

目覚めたということはもちろん食べるということ。朝飯を探す旅に出かけましょう。相変わらずお天気の方は芳しくありませんが、それでも雨が落ちてこないだけマシというもの。昨日は南東でうろつきましたから今朝は北へと向かいましょう。バンクーバーハーバーへと向かう道には日本食の店というか寿司店がかなりの数あります。新鮮な魚介があるからだねぇ、などと御料人様と話しつつ、でも朝からは違うのでどうしたものか。で、一軒のお店を発見。

可愛い外観が気になり、外のメニューを見てみたらなかなか朝飯に丁度いい感じ。ではここに決めましょうか。「The Spot Café」と書かれた真っ赤なひさしの外観はコカコーラカラー。中も良い雰囲気ですねぇ。お店の方はアジア系。恐らく中国の方ですかね。

本来なら朝からビール呑もうかな、となるわけですがここはコーヒーで我慢しておきましょう。この後は呑み続ける予定ですから。カナダの朝といえば!というメニューにしてみました。【Salmon Sandwich】です。いや確かそんな名前のはず。予想どおり積み上げられずにバラバラで来ましたね。

楽しく組み上げましょう。出来たよ。パンはベーグルっぽくて実にあっさり。ケイパーとスモークサーモンが絶妙です。うん、これは旨い。

そして御料人様はといえば【Eggs Benedict】。非常に危険な気がしますが大丈夫かな?と思ったら大丈夫じゃなかった。そうだよね、2つでワンセットだよね。そしてやっぱりアレですわ、ポテトの野郎が大量に攻めてきました。ところがこれが結構旨い。横からつまんでいたら何となく完食しちゃいました。いやー旨い、実に旨い。

量的には結局二人で丁度いい感じでした。どうも御馳走様でした。腹ごなしに散歩することにしましょう。うん、別に腹ごなしでなくてもいつもの旅と同じく歩いて街を散策するのです。

カフェのお向かいにはセーフウェイがあったのでちょいと探検。アメリカとはやはり少々品揃えが違いますね。玉子のパックの数が30〜50個というのもなかなかの衝撃ですわ。そして気になる加工肉。欲しいなぁ、持って帰れないよなぁ。

そのまま北上してハーバーまで。相変わらずカモメが飛び交ってます。まぁそりゃそうか。係留している船が高級そうなのも楽しくなってきますわ。

そして水面を行き来する水上機。観光用らしいですが特に興味はないのです。ただ、飛んだり着水したりするのを見ているだけで飽きないですね。

そして季節はクリスマスシーズン。イベントいろいろあります。バンクーバークリスマスマーケットってのがあったので入ろうかと思ったら入口で大行列。ああ、これ入場制限かかっているのね。多分見て歩くだけなので入場料払うほどでもないかと。

トイレを借りようと入ったバンクーバーコンベンションセンターの壁にはカナダ建国150周年のパネル。おお、神戸開港と同い年ですか。これは一気に親近感が湧くというものです。

とまぁ一応は観光らしき事をしてみたのですが、どう見ても散歩してたら目に付いたってだけですね。紛う事なき我ら夫婦のいつもの旅。さてさて、ブラブラしていたら適当に腹も減ってきたので当初の予定通りブリュワリーで昼飯としましょうか。いくつか候補にあったうちの1つ「Steam Works Brewing」へと行きましょう。

というか基本的にそっちに向かって歩いていたら当然のように辿り着いてしまったという。でまぁ当然といえば当然。ビールの醸造所併設のレストランなんだからビール。乾杯!出来たてビール旨い!、あぁ初めて呑んだビールだからこれが特別旨いのかは知らんけど。

料理の方は、うん、ビビりました。二人で一品。どうせ量が多いんでしょう。なので【Chicken Wings】。ビール定番の肴。予想どおり結構な量ですわ。ソースはブルーチーズディップソースを選択。いただきます。旨!ピリ辛で旨!ソースが思ったよりも重くなくてついつい手が出る美味しさです。あ、これならもう一品喰えそうだ、と思ったけどこの辺りで勘弁しておきます。

さすがにビールのためのレストラン。料理の味付けが絶対的にビール用ですね。ということで御馳走様でした。ちなみに店員の方々皆さんエンターテナーですわ。実に楽しい気分にさせてくれるイイお店でした。さて、ではさらに街中探索を続けましょう。

初めてきた国ですから色々と新鮮ですわ。トロリーバスの架線とかすげー入り組んでて見ているだけで楽しいのです。

カナダといえばメイプルシロップ。専門店も当然あります。そして当然入ります。お土産に買います。シロップのテイスティングなんてしながら結局全種類買ってしまったりと、この観光客っぽい感じがたまらない。

とまぁその後もブラブラと散歩して一旦ホテルまで戻りましょう。結局半日歩き倒してしまいました。実に楽しかった。帰りにしっかりと地ビールを買い込んで準備万端。しっかりと休憩して晩飯食いに行くことにしましょうか。外はすっかり雨模様。もっとも今回の店は歩いて行くには少々遠いので、欲望という名のタクシーで向かうのです。

今回のお店「Salmon n’ Bannock Bistro」はバンクーバーで唯一の先住民料理のお店だそうで。ほら、そういうのって魅力的じゃない?日本を出発前から絶対ここは外せないと二人で決めていたのです。お店のひさしには
ネイティブなサーモンのイラスト。いいですねぇ、心ウキウキしてきますねぇ。早速お店の中へ。

店内の照明は暗めなのですがありがたいことに厨房近くの席に案内いただき結構テーブルは明るい。そう、いつもの様に料理写真撮りますからね。あ、当然ですがいつもの様に写真撮影の許可はいただいております。もっとも英語が全く駄目な私ですので御料人様にお願いしましたけど。

バンクーバーの地ワインで乾杯して、最初の料理は【BOAR MEATBALLS】。へー、ミートボールかぁ。でBOARって何?ほう猪ですか。どれどれ早速ひとくち。旨い。まぁでも猪肉を前面に押し出すというよりは弾力強めでしっかりとした肉の味がするミートボール。いいねぇ。あ、そういえばこの店、ジビエがメインの店です。

続いても前菜は【House Cured Salmon】って何?あ、スモークサーモンか!そこはそれ、ジビエの店だけに天然紅鮭らしいですわ。サワークリームと香草の香りとスモーキーなサーモンが実に良い塩梅。そして当然ワインがススムくん。ワシワシと喰っちまいますとも。付け合わせのピクルスも良い塩梅で漬かってますわ。

そしていよいよ肉の登場。知ってました?このサイト焼肉の罠っていうんですよ。なので肉。当然肉食。【Braised Free Range Bison Back Ribs】。ね?そう来なくっちゃ。バイソンっていわゆるバッファロー的な、そうアイツ。そのバックリブですぜ旦那。しっかりと骨付きでやって来ましたがな。うひょー!

野生じゃなくて放牧らしく、どんなに固い肉かと思ったらしっかりと煮込んであるのかホロホロに旨い。あーこりゃ旨いわ、バッファローに偏見持ってたわ、いやホント旨い。

もうすっかりと腰を据えてしまったのでガンガンとワイン呑むよ。呑むということは酒の肴必要です。もちろんお願いいたします。【Salmon Sampler】と【Game Sampler】を。よくある酒のツマミ的なメニューですねえ、と思ったら全然違ったよ。いや違ってないけど違ったよ。

Salmon Samplerは鮭を使った三種の料理。焼いた鮭のハラスっぽいのにベリーのソース、鮭のペースト、鮭のオイル漬け。正確な名前はよくわからんですが、これがまたワイン呑まねば仕方がないお味。もちろんお代わりしますよ、ええ。

Game Samplerの方はそのまんま、ゲームミートの三種盛りです。バイソン、ダック、エルクのハム。バイソンとダックはまぁアレとしても、エルクって。ヘラジカのハム?干し肉?もうね楽しくなっちゃうわけですよ。これまたどれも美味しいのです。そしてワインをお代わりー。

本当に楽しい。酔っ払ったのも当然ありますが、なにより料理と雰囲気とマダムの接客の妙で素晴らしい時間を楽しめました。ありがとう、御馳走様でした。雨の中、タクシーを呼んで頂いて帰路へとつくのでした。

うん、もちろんこれで終わらないよ。やっぱりホテルでビール呑むよ。そしてやっぱり色々呑みたいからテイスティグセット頼むよ。もちろん今回も何頼んだか覚えてないよ。

でまぁ何となくフロア自体がバタバタしてるなぁと思ったら土曜の夜のライブが始まっちゃったよ。照明は落ちるわ音楽ガンガンで踊り出すわ。うん、無理。でも雰囲気は実に楽しいです。適当に楽しんで本日の予定は終了です。

なんのかんので本日も楽しかったです。バンクーバーの街を丸一日を歩いたり喰ったり呑んだりと実に満喫させて頂きました。きれいな町並み、店員さんのフレンドリーな接客、道行く人の正義正しさ。何というかマイナス要素がまるでないのです。こういう街は本当に嬉しくなってきます。

まぁ道端で酔っ払いが寝ているのはどこでも似たようなものですが。
酔っ払って寝られるほど平和な街なのは間違いありません。

今回のお店:
The Spot Café
805 Denman St, Vancouver, BC V6G 2L7, Canada

Steam Works Brewing
375 Water St, Vancouver, BC, Canada

Salmon n’ Bannock
7-1128 West Broadway, Vancouver, BC, V6H 1G5, Canada

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