2014年焼肉の日始まるよ〜第二日目夜”ポッサムチプ”

いやーちょっと気を抜くとあっという間に十月も終わり。神様がいない神無月であることに気がつく前に終わろうとしてます。神さまの存在感薄すぎ。ということでタイムマシーンにお願い、八月の終わりに戻してー。焼肉の日の本番、8月29日の夜のお話。

いやー、やっぱり昼食後に無理して呑み歩かなくて正解です。なんと夕方になったらお腹が減ってイルじゃないですか。ここ数年では久々の快挙ではないでしょうか。あの乗り心地の悪いカーレーターのおかげです。適度な胃腸への刺激が功を奏したものと思われます。

そんな訳でいつもの様に気付けに一杯「原酒店」にてホッピーを頂きましょう！ええ、ここで呑んで一気に気合いを入れるのが私の毎年の大切なウォーミングアップ。

既に今回のイベント参加者の方もいらっしゃるので先走りの乾杯などして御馳走様でした。まるでホッピーしか呑んでないように見せかけてサッポロラガーも呑んでいたことはナイショの話。

で、ポッサムチプ。今年も大々的に貸切です。いつもいつも大騒ぎで申し訳ないのですが、年に一度の無礼講ということでお許しくださる店長の懐の深さに深謝！ということでまずは乾杯。「焼肉の日バンザイ」の掛け声と共に狂乱の一夜のスタートです。

まずは生もの。生レバーが提供出来なくなって幾年月。それでもボイルした【ミノ湯引き】や【生センマイ】【チレ刺】と違った意味で美味しいものが食べられるのが嬉しいのです。

ユッケはダメだけどハツ刺をユッケ風に【ハツユッケ】を。さくさくとした歯応えと淡白な肉の旨味が堪りません。

ハネシタを炙って脂を軽く溶かした【ハネシタの炙りの握り】にはソースがウニという贅沢三昧。

レバーの角切りをしっかりとローストした【ローストレバー黒胡椒とニンニク乗せ】はレバーの甘味を見事に強調した素晴らしい一品です。

そいて今回の可愛らしいナンバーワン。【ハラミのタルタル最中ハートイン】はハート型の最中の皮にタルタル仕立てのハラミが入った一品。これがまた可愛らしい上に美味しいというニクらしい肉。

【厚切りタン】は塩麹レモンを焼き上がりに乗せて頂きます。これまた何ともあっさりとした旨さ。

そしてアタイの大好きな【テッチャン】を。美しいテッチャンは最早その香りすらも芸術的。いま、ここまでの塩テッチャンが食べられる店は少ないんじゃないでしょうか。

【ミスジの塩麹味噌漬け】は漬けの味噌が落ちない焦げない程度に軽く炙って、カラリと揚がった昆布を巻いて食べるとその食感と広がる出汁味が何とも旨さを引き上げてます。

この店の定番メニュー【ハチカブ】は、しっかりと焼き込んで水分飛ばして頂くと実に旨い。この部位は結構水分が出るので、思ったよりもよく焼いた方が旨味が凝縮されて美味しいのです。

【トウモロコシと茄子のナムル】は箸休めにありがたいのです。ナムルといっても全面にナムルっぽさがでていないのですが、この辺りで野菜ものを摘まむとまた身体がリセットできて箸が進みますわ。

【クリ】はブルベリーのソースで。肉自体が淡白なのでどんなソースでも合うのが素晴らしい。

今どき流行りのタンドリー風な【タンドリーミノ】はスパイシーな味付け。思わずナンが欲しくなるのはどなた様も気持ちがわかってくれるはず。鶏肉とミノって食感はともかく味わいが似ているのです。淡白なのにしっかりと肉の主張があって大好きです。

そしていつもの【辛口ホルモン盛り合わせ】はタケノコ、生のバサ、小腸、赤セン、センマイと実に良い感じ。この辺りはいつでも食べたいしいつでも食べられるという安定の旨旨メニューなのです。

さてさて定番は【クラシタ火肉山】。まぁあれです。非常識な肉です。

ほら、広げてみたらわかるでしょう？これで二人前ですから。そうそう、今回も御料人様と二人でカップル席だったのです。一応主催者ということで隔離された席で二人宴会の動向をうかがっておりました。ええ、途中までは。結局二人ともいい塩梅で酔ってきたのでグダグダになってましたが（主に私が）。

で、〆には麺。【味噌トマトテール冷麺】という和？伊？韓？中？という不思議なコラボレート。これこそがポッサムチプの本領発揮。ここまでのメニューも通常の焼肉店にはないような味付け・アレンジが多いのですが、この〆のメニューにこそ店長の思いの丈が込められているのです。

いやー今年も本当に楽しく焼肉の日を迎えることが出来ました。ひとえに我が侭三昧を聞いてくださるポッサムチプの店長さん、酔っ払いどもにいやな顔ひとつせずにこやかにスルー検定三段のスタッフの皆さん、意外と紳士淑女な酔っ払いの参加者の皆様、なにより日本中の焼肉を愛する皆々様から分けて頂いた元気玉のおかげで素晴らしい一日となりました。

さぁこの調子で残りの日程もがっつりと喰って呑んでの大騒ぎを乗りきろうじゃありませんか！いや、呑はともかく喰う方はそろそろ考えねばならないお年頃。

あんまり無茶と無理と無謀は紙一重と心に刻んでおきます。
一番多いのが「無謀」であることは否めません。