生のお食い初め「焼肉 ポッサムチプ」

もう一週間近く経っていますが、先週の水曜日に「初生ホルモン」を頂いてきました。一応年始早々に焼肉は喰らいましたが、ホルモンの生がなかったもので。これはいけない。食べるべき人間が食べていないなんて、それ自体が罪というもの。
なので松の内に生ホルモン。取り敢えず全部盛り!といいたかったのですが、ほら、シャイで有名な私。ここは普通に盛り合わせと、ミノの湯引き、ハラミ刺を。実は休み明け早々なので、ホルモンの質がよくないと困るのでちょっとずつというイヤラシイ作戦。
ま、杞憂だった訳で。旨かった。全ての生が旨かった。中でもハラミ刺の旨さといったらもう。年末にもいただいたのですが、その時は少し凍りすぎというか、解凍が足りないというか、サシの甘みにかけていたのですが、今回は完璧な状態。
レバーやミノ湯引きも最上の質ですから、こういう場合はお代わり。レバ刺の追加。うはー旨ー。さて。今回は量を少なめにしておきましょう、ということで。塩はツラミとカッパを。今回のツラミは何だろう?あれあれ、いわゆる「上タン」の様な趣。
以前は薄切りで長くカット、というのが主流でしたが、少し前は厚切りでごろりと。そして今回のタン風のカットは初めて。うん、これっていいかも知れません。スジに垂直に包丁が入っているので食べやすく、見た目のタンっぽさがマッチしています。
で、あれ?と。何だかツラミの端に違う肉が。「焼シャブです、食べてみてください」と。ええ、いただきますとも。見事なサシ入りロースの薄切り。これを網に乗っけてちりちりと焼けたところでいただきます。
旨、旨いわ。塩なのでそのまま食べましたが、肉の旨味しっかり。焼シャブってのも一時のブームは終わりましたが、たまに食べるのは旨いですねぇ。出来れば葱山盛り、唐辛子入りのポン酢で食べたいところです。
ここで、店主さんがにこやかに登場。手にしているのは…。何ですか?これ?「一枚カッパです。ハサミで切りながら食べてくださいね(にっこり)」って。いや、ニッコリじゃなくて。もうね、スゴイよこれ。
郵便はがきより一回り大きく、厚みは1cm近く。火肉山(かざん)以来の大物塊肉。すげぇよ。で、当然焼く訳ですが、これがまた、堪らんですよ勢いが。というか、いいの?本当にいいの?喰いきれる?二人で。
そこそこ焼けてきたところで、トングとハサミでざくざくと切っていくのです。これがまた、炎がえらい勢いで上がるのですよ。うは、いいねぇ、男前だねぇ。って、ホント凄いわ。祭、まさにカッパ祭。
全国各地で河童を祀った祭は数々あれども、牛の豪快なスジ肉の祭なんてのは、ここだけでしょう?カッパ祭の起源は「ポッサムチプ」ということで。さて、いつまでも焼いてる場合じゃない。喰おう。
旨い!旨いけど大変。何が大変かというと、しっかりとした歯応えは、しっかりと噛むということに直結します。しっかり噛むと旨味が味わえて実に美味しいのですが時間がかかる。で、網の上の肉がドンドンと焼け過ぎるのです。
これはいけませんよ。焼け過ぎたカッパなんてのは更に固さを増してしまいます。ってことで、二人して黙々と食べ続けます。それにしても多い。これは4〜5人用のメニューですね。というか、メニュー化無理では?
最後の〆はタレ。辛口ホルモン盛り。辛口でお願いしましたから、しっかりと辛い。これをチシャで巻きながら喰らうと実に〆を感じさせます。旨い、辛い、旨い、辛いと。いつも思うのですが、メニューと内容に食い違いがあるんですよね。
本当に色々な部位が混ぜ込んでありまして。小腸だけではなくてテッチャンも入っていたり、ハツにレバーに、チレらしきものも。本当にバラエティに富んでいて楽しくも旨い。ついついこの盛り合わせを頼んでしまうのは仕方のないところです。
ということでご馳走様でした。大変美味しくいただきました。次回も楽しみにしていますね。あ、そうそう。そういえば。先日お店の前を通りがかると「焼シャブ」という黒板メニュー(特別メニュー)がありました。どうやら私たちで様子を見て、メニューにしたようですね。あれは旨いですから、きっと人気メニューになることでしょう。また是非食べたいものです。

ちなみに、本日から水曜日まで、お店は休業だそうです。
このタイミングでひとり言に書くという地味なイジメです。

今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

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