突然でも里帰り「炭火焼肉 くにきや」

そして二日連続で焼肉へ。実は前日、ゆうちゃん之助さんから既に焼肉のお誘いはあったのです。それがわかっていながらそれでも昌家に行ってしまった自分をちょっとだけ誉めてあげたいと思う今日この頃そろそろ花粉の季節が始まりましたね。などと脱線してみます。

imageさて。そんな訳で御料人様は仕事で忙しいというのに私はゆうちゃん之助さん&さいとーさん御一家と焼肉へ。それも我が心の故郷くにきやなのです。いやーそういえば久しぶりですわ。なにせ焼肉回数そのものが減っている上に、あまりにも引き篭もり具合が激しいため兵庫近辺から出ていなかったりするのです。前日の昌家もきっちりと兵庫区内、自転車で5分ほどですから。

image欲望という名の地下鉄海岸線に乗り込み元町へ。よく考えたら財布に金が入ってなというハプニングに見舞われATMで軍資金補充。万全。まさに完璧な身支度でいざくにきやへ。えーと。勢い込んで家を出たためにまだ誰も来てませんでした。なにこの猪突猛進爆裂邁進中央突破な焼肉に対する渇望は。いや、だから昨日喰ったじゃないか。

imageでまぁあれです。本来でしたら早く辿り着いた場合はビールでも呑みながら待っているものなのですが(酒という誘惑に打ち勝てるほどの理性は持ち合わせておりませんので。)、なんと本日も断酒。何となく一週間の断酒を宣言してしまったので酒呑まないです。だからマジでお預け状態。うむむ。ドM体質なのでしょうか。なぜ焼肉喰うのにビール呑まないのでしょうか?

image大宇宙の根源を模索するかのような思考の海原を航海と後悔しているところへさいとーさんファミリーとゆうちゃん之助さんが到着。良かった。もう少しで別の時間軸まで跳んでしまうところでした。ではスタートいたしましょう。無駄に長い前置きのあとはさくさくと焼肉レポートなのです。といっても相変わらずの全てお任せ。何が出てくるかはご店主の匙加減次第。

imageまずは【キムチ盛り合わせ】と【ナムル盛り合わせ】から。これをつまみながら肉が出てくるのを待つのです、が。キムチ、旨い。あれ?あまり気にしてなかったですが、キムチが旨いじゃないか。辛さも甘さもいい塩梅。特に白菜キムチが旨い。もしかするといつもはビールでかすれていた旨味までしっかりと感じる力が甦ったとか?

imageよし、肉で試してみようじゃないか。【生盛り合わせ】はいつもの三種の神器。生レバー、生センマイ、ハツ刺。喰う。旨い。いつものように旨い。堪らん。ねっとりとしたレバーの旨味、すっきりしゃっきりとした生センマイの歯応えとほんのりと感じる甘味。ハツ刺の歯応えと旨味。いつも通りだ。うん、分かった。異常に腹が減ってたからキムチが旨く感じすぎたんだ。

imageま、二日や三日酒やめたってそこまで変わらないよね。でももしかしたらキムチの塩梅が変わったかも知れないから今度お店に余裕があるときに訊いてみましょう。で、続いては【サガリ刺】。最初から塩で味付けしてあるのでそのまま口に放り込む。うは、この塩加減がイイね。強すぎず、肉の甘味を引き立てる塩の妙味。このあたりは私のツボをつきまくる。

imageさていよいよ焼き物に入っていきましょう。【上塩タン】は見事なサシタン。焼けばジュわりと旨味が染み出す。【塩盛り合わせ】のサガリ、かぶり、特撰ロース。ほろりと肉がほどける幸せ。【塩ホルモン盛り合わせ】の上ミノはサンドミノ。脂がジュジュッと堪らない。【脂付きのハツ】をじっくり焼いてぎゅっと締まったら丁度食べ頃。

image最後の塩は【特上カルビ】。ロースターの近くにあるだけで脂が浮き始めるというステキなサシ肉。その割りには焼いてしまうとさらりと喉を通っていく不思議。いよいよ本番のタレものへと突入。【タレ盛り合わせ】には上ロース・特上カルビと微妙な食べ比べ。やはりカルビの方が好みですが、サシはどちらも甲乙付け難し。個人的にはカルビ好きですが。

image【タレホルモン盛り合わせ】はアカセン、ハラミ、小ミノ、ソッチャン、そして切り落とし。何といってもこの店の赤センが一番好きですからね。正直、どの店で食べる赤センよりもここの肉が大好き、というかこの赤センを基準にどの程度旨いかを決めてますから。肉厚なカットでタレとマッチした脂具合。これを食ったらなかなか他では満足できませんよ、ええ。

imageそして切り落とし。これがまた良いんだわ。本当ならこれをチシャで巻きたいくらい。そう、この後やって来るのです。【ピビンパ巻きセット】が!このために本日は白飯を控えていたのですから。ダダーンとやって来たピビンパをまずは混ぜまくります。ちょっと残っていたナムルとキムチも放り込んで更なる具沢山ピビンパへと変貌。…というほどキムチもナムルも残ってませんでしたが。

imageそして肉の方はカルビの三種盛り。これをじっくりと焼いてチシャにピビンパと共に乗せて巻きます。これが最強。というか、むしろこれを食べるためにここまでの道程があったと言っても過言ではありません。だって野菜(加熱と非加熱)+炭水化物+肉ですよ?これで完全食じゃないですか。これ以上に完璧な取り合わせって無いんじゃないでしょうかね?

imageもうね、ガンガンと喰う。流石に最近は加齢的な意味合いも含めて量は減らしてますが、取り敢えず全ての肉は口にします。う、旨いよう。口直しにワカメスープを飲めばまたまた食欲が湧いてくるという永久機関。まわるまわるよ食欲と満腹。幸せ。これ以上なき幸せ。いやー喰った喰ったどうも御馳走様でした。ちょっとだけ冷麺が食べたかったのですがそこはそれ大人の理性で抑えましょう。

imageすっかりと喰いきってしまいました。流石に大食漢二人(ゆうちゃん之助さん&さいとーさん)がいるので安心のフルコースでしたね。最近私一人だと量を少なくお願いしないと喰いきれませんからね。というか、むしろ一人でフルコース食べようと考える方がおかしいんですけどね。おかしいんですけどせっかくだから全部ちょっとずつ食べたい気持ち、分かってくれますよね?

そんなわけで二月の最後の日曜日の夜、今年二回目のくにきやを満喫させていただきました。やっぱり心の故郷、お袋の味を彷彿とさせてくれるのです。もっともこんな良い肉子どもの頃には喰ってませんでしたけどね。

大人の故郷は何とも贅沢なものなのです。
これからもどんどん故郷を見つけなければ。

今回のお店:
炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050