旅の前には心おきなく「太田家、こうやん」

一週間のご無沙汰でした。というフレーズをよく使っているのですが今回はそれ以上開きましたか。仕事の忙しさにかまけてサボっていますなどとよく言ってますが、今回に関してはまるで余裕など無い状態でした。というのも毎年恒例の夏休みをいただくために。

もうね、あれです。本日の夜から人類の最大の発明であるところの飛行機に乗って常夏のパラダイスへと人生の逃避行。そしてこれまた毎年恒例ですが、末期の肉を喰ってお出かけ準備なのです。だって万一のことがあった場合に迷って出てきますよ、肉喰いたかったーって。例年ポッサムチプを利用していたのですが今回は趣を変えて。

というのも、最近は予約していかねばなかなか席が取れません。今回のように仕事に忙殺の身では予約時間に行ける自信がない。で、一昨日の夜、たまたま食事に行けそうな時間帯に御料人様と二人して仕事に片が付いたので焼肉。「太田家」へと。以前から何度か挑戦したのですが今回ようやくお店の方へと。

まぁ週の中日、時間も21:00と遅めですから空いているのでしょうか、他のお客さんもちらほら程度。まぁあれです、時間も遅いし軽くいただきましょう。まずは【チカラコブ】から。以前に糸桜でいただいて美味しかったということで御料人様の希望で。うん、アッサリとした肉の旨さ。塩でいただきましたが、味付けは薄目。

ツケダレと塩があったので塩を少しつけてみると、ちょっと化調強めかな？という感じ。ふむふむ。そして焼きものは【ホルモンの盛り合わせ】をこちらも塩で。レバー、センマイ、てっちゃん、タケノコ、アカセンとあとはよく分からない部位がちらほら。カットが小さかったりすると良くわからんです、特に腸系は。

そして順番がテレコですが【生レバー】が来たのでこちらもいただくことに。特別凄くはないけれども旨いです。そして【生の盛り合わせ五種】が。ユッケ、生センマイ、牛刺、タン刺、ハツ刺。ユッケはガラスのおちょこでちょこっと。可愛いです。タンはなかなか旨かったですね。センマイは焼センマイの方が私好みでした。

後は【キムチの盛り合わせ】をいただいて終了。御馳走様でした。本当に軽くですわ、これ。マッコリもいただいたのですが、ちょっと口に合わない感じだったので、何となく全体に不完全燃焼。うーん、多分ホルモンよりも赤肉を色々といただく系統のお店なんでしょうね。で、まぁこういう場合の私達の行動をご存じかと思いますが、例の如くハシゴですハシゴ。常に真っ白な灰になることを目指します。

というのも、このお店の真向かいに、以前パーティで使わせて頂いた「こうやん」があるのですよ、ええ。そう、例のマッコリの種類が豊富で有名なお店。これはせっかくなので行っちゃいましょうか、そうしましょう、と二人して。

当然ですが、マッコリで乾杯。今回は【米マッコリ】をいただきましたが、この小さなヤカンが可愛い。お持ち帰りしたくなるかわいらしさ。先ほどはキムチを食べたので【ナムル盛り合わせ】をこちらのお店ではいただきましょうか。おおぉ、このナムル旨いじゃないですか。マッコリとナムルでしばらく待っているとやって来ました。

【タンシチュー】です。ほほう、これはこれは。セロリの風味がなんとも素敵。ベーシックなシチューの味が何とも堪りませんね。肉の方もごろりとした塊が。じっくりと煮込んでいるからでしょうか、ホロリと噛み切れる旨さなのです。いやー、これは良いですわ。しかも結構リーズナブルなお値段。思わず白飯でランチにして欲しいほど。

で肉の登場。今回はハシゴですから多種少量いただきたいということで【厳選ホルモン9種盛り】という素敵メニューをいただきました。これは実に贅沢な逸品。日替わりなので毎回違った盛り合わせが楽しめるのもこのメニューが大好きな理由です。どういう盛り合わせになっているのか、本日のお薦めをじっくりと。

ラインナップ。丸ちょう。てっちゃん、うるて、おっぱい、はちのすかぶ、赤センマイ、ほっぺ、しき、上ミノという9種類。こちらのお店では名前を付けてくれるのでお店の方に訊く必要がなくて助かります。あと、いつもの外付けHDDであるゆうちゃん之助さんがいなくても写真で確認出来ますし。じゃあ、焼いていきましょうか！

丸ちょうははじっくりと脂が染み出すのを待ちながら。じゅわっと広がる脂の甘味、旨い！てっちゃんは脂はないけど肉厚。ブリッと旨いですねぇ。ウルテも焼くのに時間がかかりますが、しっかりと焼くとじゅわりと脂。あー、いいわぁ。オッパイはいうまでもなく乳房ですね。これも脂の多い部位なので焼くのに注意が必要。

焼きすぎると炎が上がるのです。適度な焼き具合でぱくりといけば濃厚なホルモンの脂で口腔内は幸福で満たされます。はちのすかぶは肉厚な部位。下拵えしてあるので焼きすぎ無くても旨いですねぇ。堪らんです。赤センマイもやや肉厚でむにゅりと食感。これがイイ！ホッペ、牛の肺。バサやフワとも呼ばれる部位。これもふわりと食感を楽しむ。

まぁ肺に関しては天ぷらなどの揚げ物が好きですが、辛口に揉まれた肺も旨いものです。しきは食道。本来は豚ホルモンの呼び名です。別のお店ではネクタイ等とも呼ばれてますね。これは薄い肉なのであまり焼きすぎないように、それでも生に近いと噛み切れなかったりするので焼き加減難しいなぁといつも思ってます。

上ミノはいうまでもなく旨い。今回は辛口でお願いしましたので、上ミノと揉みダレの相性は抜群ですね。いやー完全燃焼。やはりがっつりとホルモンが旨いです。今回の御料人様は旅行前ということでややセーブ気味でしたので私が1.2人前くらいのイメージでいただけたのでこの盛り合わせで十分でした。次回は更に追加出来る勢いでいただきますよ。御馳走様でした！

さて。これで日本の肉への心残りも無くなりました。彼の地では肉といえばがっつりステーキかハンバーガーになってしまいます。ホルモンをしっかりと詰め込んで本日旅だって参ります！

ホルモンは詰めたけど荷物はまだ詰め切れてませんけどね。
いつだってギリギリまで準備に時間がかかるのです。