たまには真面目に肉と向き合いたい「焼肉 三千里」

以前から、一度行ってみて、と言われていたお店、西宮の「三千里」へと行って参りました。というのも、今週末も御料人様は出張。独り飯。件の迎撃宴会の影響もあって、あれ以来自炊に勤しんできた反動で、肉が焼きたくて焼きたくて。で、我が敬愛して止まぬおこづかい帳さんとご一緒。オッサン二人のデートですわ。


味を求めております。世界名作劇場さっくりと仕事を終わらせて西宮。出口を間違えて大失敗しながらも、お店は駅前すぐ近所。これは情報通りの素敵な佇まい。では早速。暖簾をくぐるとそこは焼肉天国。おーー、昔ながらの焼肉店。ガスのロースター、ずらりと並ぶ壁際の換気扇。ちょいと時間も早めでしたので我らの他には二組程度。

懐かしの換気扇の行列普段は莫迦ほど喰う連中とがっつりと行く訳ですが、今回は違います。人生の酸いも甘いも、侘びも寂も、裏も表も噛み締めてきたオッサン二人旅。量ではなくて焼肉を嗜むのです。ま、あれです。一週間の節制生活で胃袋の野郎がサボリがちなのですわ。基本的に盛り合わせで様子を見ましょうと。

生レバー。そこそこ旨いそれでも生は喰いますよ。生レバー。ふむふむ。見た目はなかなか。お味の方は、ふむ。すげぇ旨い、とは言い難い。でも十分に及第点。まま、さっくりと頂いておきましょうか。そして生センマイ。おーー!キレイ!これは見事なプリプリ加減。いいね、これはいいね!と頂くと、あれ?ちょっと水っぽいかな?

美しい生センマイブツの新鮮さはよく分かるのですが、如何せん、水にさらし過ぎた感じが。まぁ、こればかりは、普段からくにきやで暫定世界一の生センマイを喰っている肥満した舌の罪。先入観なしで喰えば十分に旨い。それよりもタレの方がイマイチ好きな味ではなかった事が残念。酢が強すぎて、生センマイの旨味を損ねちゃうのです。

大ぶりのタンといいつつも完食しちゃうのですが。さて。いよいよ焼き物へと進んでいきます。まずは「三千里セット」から。上タン・ロース・カルビ・ツラミのセット。上タンは塩かタレをセレクトできます。では定番の塩で。おお、なかなか立派なタンじゃないですか。チルトなタンをロースターに乗せて。

上手く焼けました、タンちりちりと焼けていく様を見ながら、乾杯のビールからマッコリへとジョブチェンジ。さて、では頂きましょう。おーーー!旨い!これは素敵!この所の宴会続きで、じっくり肉と相まみえていなかったので、久しぶりに完璧な焼き具合を追求してみました。うん、完璧。この焼け具合に一辺の悔い無し!

塩タン以外の「三千里セット」で勢いに任せて次々と肉を焼いていく。ロースはなかなかのサシ肉。ただし、きつすぎないのでいくらでも喰える系。カルビはいわゆるバラ系。私が思う、本当のカルビ部位。ちょいと筋張った感じが実に旨い。バラはこれでなくては本当の旨味は楽しめないのです。サシのカルビよりはスジのカルビ。

がんがんと焼くぜ!ツラミの方はしっかりと揉み込んであってこれもいい!勢いがついたところで次の皿。ホルモンセットの登場。こちらはタン・センマイ・ハツ・ホルモンのセット。こちらのタンはタレで揉み込み。よーし、焼いちゃうぞー!と、ふと今の焼き方は絶頂期の焼き方だという事に気がついて。そう、大人の焼肉じゃなくなっている。

ホルモンセットの勇姿お店に着いてから、ホルモンに行き着くまでの所要時間、わずか15分。いかん!このままでは30分で食い終わるぞ。はたと気付いてペースを落とします。あのね、鉄板の右側と左側で順番に間髪入れずに焼き続けるなんてのは10年前の若かりし頃の食い方ですよ、ええ。大人ですから、ゆっくりと喰いましょうね。

そして焼かれるホルモンで、ホルモン軍団。これ、旨いじゃないですか。ハツは脂無しの赤い部分。さくっとした食感。センマイはヒダを短めにしてあるのであまり焦げずに喰える気遣い。ホルモンは小腸でしょう。テッチャンやテッポウほども厚みがなくて脂しっかり。旨!いやいや、じっくりと頂きましょうね。うんうん。

てな事をいいつつも、結局20:00には喰い終わるのです。そう、このまま真っ直ぐ帰る訳もなく。当然のようにはしご酒。週末の夜はまだまだ終わる事はないのです。が、それはまた別の機会に。焼肉はここまで。御馳走様でした。

初めて来たのになぜか懐かしさを感じるお店でした。
ちなみに帰る頃には満席で外では並んでいる人もいる人気店でした。

今回のお店:焼肉 三千里
兵庫県西宮市今在家町3-17
TEL.(0798)33-3413

8 comments to “たまには真面目に肉と向き合いたい「焼肉 三千里」”
  1. タレの酸いも甘いも、わさびもしおも、赤身も脂も噛み締めてきたてつやさんのエスコートで、オッサン満足です。
    な?んか焼肉屋さんに通い始めたころを思い出させる、イイ店でした。ありがとうございました。

  2. >暫定世界一の生センマイを喰っている肥満した舌の罪
    これ、めっちゃわかりますー。
    「ウマイウマイ」言いながら食べてる人の横で「うーん、もうちょいやな」なんて考えてしまう自分が罪深い人間に思えてなりません。
    美味しすぎるホルモンは罪?。

  3. >おこづかい帳さん
    このお店は、味も雰囲気も全て含めての焼肉ですね。
    焼肉らしい焼肉です。
    たまにはこういう空気で息継ぎしたくなります(笑)
    >ミホさん
    そうなんです。
    しかも、いつもの旨い店であっても「今日はイマイチ」とかクソ生意気なことを舌がいうのです(笑)
    罪です罪。
    人は皆罪人なのです(笑)

  4. だいたいドコで食べても美味しいのですが・・・。
    てつやさんを「多平」にご案内したいです?

  5. >ゲイシさん
    旨かったですよ。
    タレものはお薦めです。
    塩はタンしか喰ってないので何とも言えないですが。
    >ゆうちゃん之助さん
    連れて行ってください!

  6. とうとう三千里デビューされましたね。
    昭和の匂いプンプンで、駅から5秒ほどの距離がええでしょ?
    ワタクシの行きつけは鳴尾御影線沿いの駐車場付きの
    小奇麗な支店の方なのですが(^^ゞ
    最近では2号線沿いの本山にも支店が出来ていてこちらも盛況でしたよ。
    でもやっぱり「顔が利く」お店のほうがなにかと・・・ねぇ
    ええもん食べれますしぃ?(^_^)v
    セット盛りはキライなものがあったら入れ替えOKなんですよ。
    またのお越しを(^.^)/~~~

  7. >添乗員さん
    ようやくです(笑)
    店構えからして懐かしの焼肉店でした。
    やはり行きつけの店って、ついつい行っちゃいますよね。
    また機会があれば支店の方へも行ってみます!

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