新春恒例お江戸の旅〜その四〜「居酒屋 弥三郎」

東京ではメジャーなのに関西ではほとんど扱う店がないという一品。ええ、言わずと知れた臭いヤツ。「くさや」を食べたいと思った訳です。やきとんのほんの少し前に通りがかった居酒屋さんに、私が憧れて止まない「くさや」の文字。はい。ハシゴ行って参りました。
モツ煮込み。あっさりと旨い相変わらずですが、見かけたら入らずにはいられない自分の意地汚さ。ナガシマさんアマグリさんを巻き込んでの東京くさや体験させて頂きました。つーか、実は自宅にくさやの缶詰あるんですけどね。開けるのが怖いので放置しているんですよ。
で、お店のメニューにあるんだから、喰ってもいいんでしょう。ということでご注文。すみません、くさやください。「大丈夫?食べられる?臭いよ?」と念押し。ここで東京のご夫妻が力強く「好物です」とおっしゃって頂いてようやく注文。
付きっきりのお燗先ほどからすっかりと日本酒気分ですので熱燗を注文。この熱燗が圧巻。湯煎で燗するのですが、温度計を突っ込んで付きっきり。酒の温度に大変気を遣われている。嬉しい。あのね、日本酒ってのは吟醸だの純米だのと大層なものばかりでなく、我ら庶民が愛飲するのはキクマサなどのお酒。
それでもこうやって、大切に燗して頂けるとそれだけで、その酒は宝物。冷蔵庫で適当に保存されている高級酒よりも愛情がこもっているってもんです。酒の味は愛情が二乗するのです。あ、今うまいこと言った。
氷下魚(こまい)。旨いでまぁあれですよ。他にもきっちりとご注文している訳です。氷下魚(こまい)と、もつ煮込み。さっきさんざやきとんを喰ってきたというのに、まだまだ食欲が収まっていないこの莫迦共。氷下魚が旨い、もつ煮が旨い。
燗酒に煮込みや干し魚は合わない訳がありゃしない。堪らん。二軒目なのに全然普通に喰っている自分の胃袋も愛おしい。とまぁ機嫌良く喰っているところにいよいよ「くさや」の登場。おお、待ってました。
大ぶりなくさややって来たのは、うん、干物だね。結構大きな干物。へ〜、本場物はデカイですねぇ、と、東京組にお聞きすると、大抵はほぐした状態で出てくるとか。そうなんですか、これはラッキー。こういう「そのまんま」ってのは素敵じゃないですか。
早速いただきましょう。うん、臭いです。確かにこれは臭い。なんだこれ、何かの匂いに似ている。あーあれだ、動物園の象の檻の臭い。でも喰えば旨い。もうね、半生のくさやを四人がかりでわしわしと喰らう。
タコブツ。素敵好き嫌いのない莫迦が四人揃うと本当にハイエナです。あっという間に骨のみの姿。うはぁいいなぁ。こういう頭の悪い感じの飲みが大好き。頭悪いついでにタコブツとするめ醤油漬けをいただきましょう。
このタコブツもなかなか。更にするめの旨さは素晴らしい。というかですね。このお店、基本的に肴がデカイですわ。氷下魚が三尾、モツ煮は大量、タコブツは山盛り、するめやくさやは丸ごと一匹。こりゃあ豪快だわ。
するめも旨いマジでこの辺りに住んでいたら、おいちゃん通っちゃうね。というか、神戸に引っ越してこないかね?日本酒をですね、覚えている限りは二合を三本は呑んだんですよ。で肴はしっかりとこんな感じで注文したのにお代の方は一葉さんを切っております。
イイ!これはイイ!「東京で旨いもの喰うと高い」というのが相場でしたが、これからは違います。「キミタチの探し方が悪いんだよ」と言えます。だってあれですよ。二軒ハシゴして、大満足の味と接客で一人サンゼンエンちょっとですよ。
もうね、次回の江戸旅行の足場が決まりましたね。浅草橋最高です。すっかりと悦に入ってホテルへと戻ったのでした。

さて、明日は何を食おうかと夢みながらオヤスミナサイ。
旅はまだまだ続くのです。

居酒屋「弥三郎」
東京都台東区浅草橋1-11-5
TEL.(03)3861-1004

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