新春恒例お江戸の旅〜その参〜「焼き鳥 西口やきとん」

あっさりとしたトンカツの後。取り敢えずホテルでチェックインしてから歩いて散策に。まるっきり目標無しには歩けないので、取り敢えずケイタイで検索。方向だけ決めて早速歩き始めるのです。
で、ちょっと歩いたところに猪鍋のお店を発見。牡丹鍋とかシシ鍋というのはよく聞きますが、こちらのお店は「山くじら」と。なるほど、お江戸の時代におおっぴらに喰えない猪をくじらと見立てましたか。
お店の前へと回り込むと満席の札。これは残念。道を挟んで向かい側のどじょう鍋の店を見かけたのでそちらを見てみると、ほう、「ナマズ鍋」ですか。コレは気になる、心惹かれる。しかし、まぁ、せっかくなのでもう少し歩いてみましょうか、と御料人様と二人して出た結果。
つつーーと行くと、天麩羅、中華、などなど。イマイチぴんと来ないのでそのまま歩き続けて、結局一駅歩いて浅草橋に到着。居酒屋などを覗きながら、さてどうしましょうか。出来れば神戸に少ない「やきとん」とかがいいですねぇ。と、目の前に看板。
レバ刺。見た目は豚だね。でもよく分からない…旨すぎ「西口やきとん」って。やきとんですやんか。いいですやんか。でも立ち飲みはツライよねぇと店を覗き込むと奥の方にテーブル席。一応通り過ぎて、大通に出たものの、気になるのはやきとん。よし決定。ここにしましょう。
店に入って驚いた。一品100円が主な串の値段。ではがっつりと頂きましょう。レバ刺1串100円。串。レバ刺が串。うは、これこれ。これぞ東京やきとんの妙。いただきましょう。でガツ刺が50円。わはははは。
ガツ刺一本50円当然注文。これが、味噌でいただく刺身。このレバ刺が旨いんだ。あのね、過去いろいろな豚のレバ刺喰いましたが、これは史上最強じゃないですか?いや、豚ですよねこれ?あまりの旨さに牛なのか豚なのか判断がつかなかったのです。堪らん。
さらにガツ刺。こちらは幾分小ぶりなのですが、味噌で喰らうとその淡泊な味が冴えてくるのです。わははははは。素晴らしいぞ、コノヤロウ。ええぇ〜い、この勢いで焼き物もいっちまえ!と、カシラにガツにシロを塩とタレで一本ずつ。
カシラとヒモ旨い!これは旨い。大振りにカットされたホルモンの旨さ爆発。中でもカシラの旨さは異常なほど。はまる。これは久々にはまりまくる。塩で食べるとホルモン自体の旨さがしっかりと味わえるのですが、タレで喰うと更に調理によって旨味を引き出すのです。
こりゃあいいわ。うはぁ、てなことを言っているとナガシマさんアマグリさんご夫妻から連絡が。「どこですか?」「浅草橋の西口にあるやきとんです」「え?」「いや、浅草橋の西口」「なぜそんなところに?」みたいな会話。
赤獅子、白獅子。最高!どうも、この辺りは地元の方のテリトリーのようで、神戸からふらりと夫婦が一見で来る場所じゃないみたいです。とはいえ、さすがは平成バカ田大学の「総長」と「総務部長」です、誘導なしで見事にお店へと辿り着かれました。
さて、では乾杯。私は生ビールからホイス割へとシフト。せっかく旅行に来たのなら土地のお酒を飲むのです。ホイスはお酒じゃないですが。というか、ホイス割とやきとんという取り合わせが溜まらなく素敵。
つくね。旨し!さてここでドンドンと追加注文。先ほどの生レバや串に含めて、よく分からないメニューも。「赤獅子」「白獅子」とか「フランスパン」とか。残念ながらパンは売り切れ。で、謎のメニュー赤獅子と白獅子。
赤獅子はハツと獅子唐、白獅子はカシラの脂と獅子唐。これがもう、アータ旨いんですよ酒の肴。特にカシラの脂。これが最高。昨日からの脂切れが一気に解消されんがばかりの勢い。つーか箸がとまらんです。箸はもらってませんが。
ソーセージ。むしろベーコンみたい基本的に串のメニューばかりだからなのか、箸が必要ない。レバ刺すら串だから。で、そのまま行きますよ、つくね!うずら!ソーセージ!と。あのね、旨いわ。ソーセージなんてもう一度ビールに戻りたい衝動を抑えるのに必死。
ウズラの気高さは、もはや私に日本酒を頼めと言っているようなもの。すみません、日本酒を冷やでください。この日本酒が泣かせる。250円。小皿に置いたコップになみなみと溢れかえった酒。ええ、酒に溺れます。
皿ナンコツ。酒すすむ更に皿ナンコツ。これがまた堪らんですよ。決して濃すぎない味付け。これをちびちびとつまみながら日本酒。あふう。幸せの骨頂なのです。ナンコツといいながら煮込まれたそれはほろほろと実に旨いのです、あうあう。
この後は厚揚げだとかキツネという名の薄揚げ焼きだとか、がんがんと喰いまくり。あと、よく分からない煮込みやサラダなど頭悪い事この上なしな注文の仕方。いやぁ満喫です。素晴らしいお店。はっきりと言っておきましょう。次回のお江戸の旅にも必ずここに来ます。はい、間違いございません。
この店構えが全てを語りますさて、すっかりと堪能しまして御馳走様でした。お勘定をというだんで、御料人様とアマグリさんがおっしゃるには「オリジナルTシャツ」があるとか。これはもう買うでしょう。というのも、お店のお兄ちゃんが来ているシャツ。コレが素敵。
背中にホルモンの説明と店名入り。買います。ください。ということで自分のお土産付きと相成りました。いやぁ御馳走様でした。見事にやきとんを満喫させて頂きました。神戸でやきとんというと城戸さんしか思い浮かばないほどお店が限られる。どうせお江戸の旅をするならこういうお店は楽しくて実によろしいです。
で、先ほどお店の詳細を調べている時に気付きました。そう。私が大好きな東京の呑みWebサイトであるところの居酒屋礼賛さんでも紹介されているお店じゃないですか。いつか機会があれば行ってみようと思っていたお店です。
やはり良い店というのは忘れていてもいつかは辿り着けるものなのですね。ある意味貴重な体験をさせて頂きました。ああ、満足。さて、では次のお店を目指しましょうか。

神戸でも東京でもハシゴ喰いというカルマからは逃れられません。
常に胃袋の限界に挑戦致します。

焼き鳥「西口やきとん」
東京都台東区浅草橋4-10-2
TEL.(03)-3864-4869

3 comments to “新春恒例お江戸の旅〜その参〜「焼き鳥 西口やきとん」”
  1. こりゃまたステキなお店の紹介ありがとうございました!
    昔、千葉に在住しておりましたが、当時はやきとりよりやきとんがメジャー。安いし、おいしいし。貧乏学生の救世主みたいな食べ物でした。
    そんなわけで、千葉の美味しいやきとん屋さんは知ってますが東京では新橋のやきとりに浮気してしまい、良いお店を発掘しそびれてしまいました。
    ですので、これはとっても貴重な情報。
    懐かしのやきとん、必ず会いにいきます!

  2. >ばーどさん
    東京都近郊で「やきとり」といえば「やきとん」のことですよね(笑)
    新橋は以前行ってすっかりと故郷気分でしたが、この浅草橋西口というのはそれを超えるなじみ方でした。
    大変良いお店です(笑)
    >かず@神戸っ子さん
    これからやきとん開拓に勤しもうと思います。
    BUTTAは確か行ったことあります。
    その時は時間的だったのか曜日的だったのかメニューが少なかったのですが…。
    再挑戦してみます(笑)

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