人生ってヤツは、いろいろと起伏があったりなかったり…。

行ってまいりました、赤穂への牡蠣フルコース日帰りの旅。感想はといいますと、もうね、素晴らしくいいお天気でした。空は晴れ渡り、風はきりりと心地よく。本当に素晴らしい旅をありがとうございました。それでは、また、次回をお楽しみに。
…。いや、悪かったのは私たちです。というか、主に私です。某元国有鉄道の日帰り旅行パンフレットに惑わされてしまった私の責任。だって、牡蠣が旨そうだったんだもの。実際、メニューによっては旨かったんだもの。でも、結果的には惨敗。
あれですわ、その、まずね、送迎バスで旅館に着いたのですよ。で、広くて綺麗なロビーで、ウエルカムドリンクにゆずのなんたらかんたらってのを美味しくいただいて。ほら、もう心うきうきな訳ですよ。で、いよいよいわゆる宴会場のような場所へ。
ま、宴会場はいいです。こういう日帰りのパックですから。でもね、着いたのが11:30くらいだったわけ。で、卓に着いたのが11:45。もうね、はっきりと時間まで覚えちゃいました。だってね「お食事は12:00からですが、お風呂になさいますか?お食事が先の場合は12:00までお待ち下さい」って。「はぁああ?」と。
ってか、正午にスタートなら、初めからそういえばご近所を小半時散策して来るってもんです。んが、いきなり、風呂なら12:00までに入ってこい、食事が先なら時間まで待ってろと。しかも料理(先付けなど)は既に並んでいるのに…。喰わせろよ、おい。
こういうスタートの場合は、もう間違いなくダメ。しかも客数は10組20人ほど。こんな少人数もさばけないのではどうしようもなし。とはいえ、適当に楽しむのが我が夫婦。どう頑張ってもダメダメな接客のお兄ちゃんの一挙手一投足を楽しんでまいりました。
普通、こういう場なら酒は呑む(自家用車ではなく、電車利用のパック旅行)だろうし無くなっていたら勧めるとか。だって、酒は料金に含まれてないんだから、そのまま旅館の売り上げにプラスじゃん。で、それ以前に、空いた皿でテーブルが埋まれば引いていくとか、そういうことほとんど出来ないし。おまけに日本酒注文したら、すっかり忘れていたらしく沸騰して出てきたよ。
え〜と。写真も撮ってますが、料理でどこの旅館か分かっちゃうので載せません。でも、本当に焼牡蠣は旨かった。刺身も旨かった。あえていえば、料理せずにそのまま出してくれれば全部旨かった。生牡蠣(なかったけど)と焼牡蠣と刺身だけで良かった。
一つ一つの料理に、いちいち解説を入れたいほど違った意味で思い入れがありますが、そこはそれ、大人の判断でやめておきます。例えばフライの衣が、二度揚げなのか、解凍し損なったのか、最初から衣の配分を間違っているのか分からないけれども口の中が大騒動(決して熱いわけではなく)になったり。このフライについては「家で失敗したドーナツそっくり」という御料人様の名言に腹を抱えて賛同させて頂きました。
ということで、すっかりと意気消沈。いや、どちらかといえば空回りした旨いもの欲にすっかりと火がつきまして。ええ、いうまでもなくリベンジは肉。
荷物を放り込んで焼肉。やっぱり私たちの帰る場所はポッサムチプさんと決まってるじゃあないですか。「ただいま」と思わずいいそうになりながら、お店の入り口をくぐればいつもの風景。ほぼ満席。辛うじて空いていた端っこの座敷に潜り込み。
さて、今回の牡蠣三昧(惨敗)の中でも心残りは生牡蠣が喰えなかったこと。ということで、「生の全部盛り」で。あ、こんなメニュー無いです。いつも「生で出来るものを全部盛り合わせてください」とお願いしているのが短くつまっただけです。
で、旨い。ああ良かった。やっぱり生肉旨いわ。御料人様に至っては「牡蠣より肉が好き」と断言されています。うん、気持ちは分かる。今回ばかりは肉が好きです。で、お昼に結構喰ってますから今回は少なめに、と。
塩で但馬ロースをいただいて。これが、リブっ側とサーロイン側の二種を盛り合わせて。いつも肉について質問するもんだから、店員さんに思いっきり説明されてしまいました、聞く前に。いやいや、もしかしてイヤな客ですか?
さて、ここで終われば実にスマートなのですが、どうしても私のわがままでタレの焼肉も。いつも注文すると多すぎるので「店長さんのお任せでタレを」ってな具合に、粋にお願いしてしまいました。
やってきたのはフランク、ヒウチとホルモン盛り。これはこれは。実に見事な盛り合わせ。しっかりと揉み込んだ肉はニンニク多め。もうね、明日は休みなの。てなことでおろしニンニク大量投入。うは、明日は臭いよ。
しかも、ホルモン盛りにはハラミも忍ばせてあり。これが旨い。この日のホルモン、生でも異常に旨かった。特にハツとハラミ。あ、サーロインの刺身もあったっけ。で、この辺りの肉は焼いてもとんでもなく旨い。
ハツなんて、脂しっかりノリノリ。じゅわっと広がるホルモンの脂の優しさに卒倒するかと思うね、卒倒したと言っても過言ではないね。ハラミも焼いたら甘味が増すの。ほろりとほどけるハラミの旨さ。柔らかいってのとは別格の舌触り。
その上、やってきたのは巻ロースとタケノコの輪切り。巻ロース、うめぇよ。これは反則。もうね、すっかりと腹はくちて限界かな?と思ったところでこの肉は、またぺろりと旨い。うは、死ぬ、悶絶して死ぬ。
で、輪切り。タケノコを輪切り。これって以前に別のお店で食べた、ハツ元当たりの軟骨っぽいタケノコみたいな。でもホントにタケノコ。いやぁ、切り目を入れて食べる部位を輪切りですか、そりゃあ固いでしょう?
と思いきや、何これ?こりこりと実に旨い。初めて食べる感触。この触感は快感ですよ。うん、旨い旨い。いくらでも喰えるよこれ。いやぁ、こういうメニューがぽろりと出てくるから侮れない。ってか侮ったこと無かったか。
実にご馳走様でした。本日、超贅沢な旅の締めくくりとなりました。今シーズン最後の牡蠣が思わぬ結果となって、実に残念…あ。そういえば帰りに露天で殻付きの牡蠣を買ってきたのでした。ほら、何となくテンション低かったのですが、つい。
というのも、そのお店の方が美木良介似でついつい引き込まれ。で、まぁ取りあえず自分たちのお土産にと1kgほど。10個ですか。ちょっとおまけしておきます、ってことで。でまぁ、買ったはいいけどテンション低い。なので、いつもお世話になっている方へメールして、少しおわけします、ってたのに「そんな少ないなら結構」と断られ、更にテンションは低く。
で、今朝ですが。朝食代わりに牡蠣を喰いましょうか、となり。フライパンで焼いてくださいといわれたものの、以前フライパンで大騒ぎ(殻がはじけて掃除が大変)になったので、この間、豚まんを蒸した要領で一丁蒸し牡蠣ってのに挑戦してみました。
これが!これがあなた大変ですよ!めちゃめちゃ旨い!あのね、前日の日帰りパックは、実は牡蠣の買い出しだったのだと気がつきました。ええ、旅館の料理は無かったことに。何といっても、この旨さは堪らないですから。
焼いた牡蠣ってのは、殻が開いてから、もしくは最初から殻が開いていると乾くんですよね、身が。で、そうなると旨味がいまいち感じられない。ところが、蒸した牡蠣は芯まで見事に火が通って、その上ジューシーなのです。
ああ、これ!これが喰いたかったんだ。あんな冷め切った牡蠣のグ○タ○だとか、よく分からないがちがちの牡蠣フ○イではなくて、これ!良かった、赤穂に行った甲斐があった。これで人生の大切な土曜日を無駄に過ごしたのではなくなった。
何といいますか、牡蠣の身が縮まない。ほっくりとずるりと。で、そこに旨味が余すことなく染み出しているのです。ちょいとポン酢をかければ更に旨いかと思ったのですが、そんなものは全く必要なし。というかない方が旨い。
牡蠣ってのは、やっぱり生で喰うのが一番ですが、このくらいの時期になるとやはり火を通さないといけないそうで。そうなると、どう考えても「蒸す」ってのがベストな選択じゃあないですかね。まぁ、何というか、10個二人で瞬殺。
蒸し牡蠣。私の中で、加熱牡蠣の調理法で最上級と位置づけられました。そして、やはり瀬戸内の牡蠣は残り牡蠣なってもその旨さは健在。お店のお兄ちゃん(美木良介似)から旨い牡蠣の見分け方教えてもらいましたので、来年というか来期は自分で一つ一つ選んで買うことにしましょう。今頃になって、もっと買い込んでおくべきだったと反省しています。

来期は本気で一斗買いを検討します。
牡蠣を一斗缶で買うという暴挙を目論んでおります。ええ、一斗缶を何缶か。

今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
※牡蠣のお店は分かりません…。

9 comments to “人生ってヤツは、いろいろと起伏があったりなかったり…。”
  1. 牡蠣は蒸すとウマイですよね?、じゅるっ
    敦賀に「晃栄丸」という漁師さんがやってはる店がありまして(営業時間 18:00?20:00予約のみ!)、そちらで喰わせてくれるのが、まさに“蒸し牡蠣”で。
    土鍋に昆布を敷き、その上に殻付きの牡蠣を並べ、酒をドバドバッとかける。で、蓋をして蒸す だけ。
    家でもやりましたが、簡単で大好評です。残った汁をキッチンペーパーなんかで濾したら、これまたよかもんですばい(笑

  2. ポッサムチプ

    やっと行ってきました「ポッサムチプ」。 なんじゃ、それは、何語だって? うーん*多分*韓国語 (^^; 私が信頼する焼肉ブログ「焼肉の罠」のてつやさんが…

  3. 牡蠣って最高!!ですね。
    北海道の厚岸の牡蠣祭りを思い出します。
    鉄板に牡蠣を乗せて下から直火
    上からデカイバーナーで焼くのです!!
    岡山!! 行きたい!

  4. >おがちゃん
    行きましょう行きましょう!
    大丈夫、現地で酒は呑む必要ないですよ。
    帰ってきてからどんちゃん騒ぎで(笑)
    >ぜんちゃん
    あ、そうだったんですか。
    それなら早く言ってくれればチューブもあったのに。
    >おこづかい帳さん
    旨いっす、蒸し牡蠣。
    なるほど、昆布と日本酒、それいただきです。
    次回はそれでいきます。
    厚岸はまだ買えるのかなぁ…(ひとり言)
    >やっさん@鳥頭さん
    鉄板!豪快っすねぇ。
    焼牡蠣は殻が爆ぜるので、やはり野外イベントですよね。
    で、一升瓶ごと湯煎で燗して、湯飲みで…。
    うわぁ、想像しただけでヨダレが。
    来年はおがちゃんカーでご一緒しましょう!

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