真夏の京都旅行記(3)

古都・京都。となれば、凡人が考えつくのはやはりお寺まわり。至って凡人であるところの私も、やはりお寺さんに行くべきとの心のしがらみからは逃れられません。そこで、一番近くで有名なお寺を目指しましょう。「近く」で「有名」という辺りがいかにも物ぐさな凡人です。
地下鉄に乗ること一駅で、東本願寺へ向かいます。一駅くらい本来なら歩いてしまうのですが、土地勘がない上に恐ろしい真夏の日差しです。脳味噌が沸騰しても不思議でないのですから。
地下鉄から地上に出ると、そこは灼熱地獄。この地獄から救ってくれるのはお寺しかありません。もう一目散に目指すのです。さて、しばらくてらてらっと歩いていますと、見えてきました長い塀。目的地であるところの東本願寺さん。入り口はどこかと探してみるのですが、行けども行けども閉まっています。よく見るとどうも改修中の様子。本日は拝観できないのかしら、と思っていたのですが観光バスも止まっていますし。
しばらく歩いてようやく入り口を発見しました。流石、その名に恥じぬ大きさ広さ。入り口までに大冒険ですよ。そして門をくぐると、あれあれやっぱり改修中。それでも参拝は出来るようですので奥へ奥へとずぃーと。
さて「阿弥陀堂」にてご休憩させて頂きます。すっかりと観光客の休憩所扱いされていますが、広いんですねー。そして畳敷きは座ると落ち着くのです。まぁ400畳とかいうお話ですから、我があばら屋と比べるまでも無いのですが、六畳ってこんなに狭いんだと実感するにはもってこいの場所です。オススメですよ。
私と同じく狭い家でしか育っていないであろう見ず知らずの子供たちは、それはそれは楽しそうでした。ええ、出来ることなら私も一緒にはしゃぎたいほどに。そこはオトナですから我慢しますけどね。でまぁ十分に休息して涼んだところで夕食に向けての検討を始めます。
まずはガメラによって破壊の限りを尽くされた京都駅ビルへと参ります。書店を探してガイドブックから美味しそうな店を選ぶのです。観光客には観光客としての意地があります。何としてもガイドブックで選ぶのです。ええ、事前情報無しというのは向こう見ずなことなのです。
で、せっかくの京都駅。お上りさんはお上りさんらしく、駅ビルの上へ上へと登ります。まさにキングオブお上りさん。そして、上れば上るほど自分が高所恐怖症であることを思い知らされます。というか、途中で気づけよ自分。めちゃめちゃ怖いって。
怖いながらも、せっかく上ったのですからココはおきまり。下を見下ろし沢山の駅利用者に向かって「下界の虫共が蠢いている」とつぶやいてみます。ええ、黒い私が沸々と。で、同行者が虫に刺されていることが発覚。どうやら下界の虫にやられたようで。よく見ると私も刺されています。ごめんなさい、下界の虫共。
きっと阿弥陀堂で刺されたのでしょう。流石にお寺ですから殺生はせずにいるのでしょうね、蚊やダニが元気いっぱいのようです。その元気をもっと生産的なことに回せばいいのに、と思ったのですが、虫の生産活動は繁殖活動と同意語でした。生産しないでください、下界の虫共。
ここでようやく食事の事を思い出しました。とっとと何を食べるのか決めねばなりません。書店に行って観光ガイドブックを買いましょう。

というか、ひとり言長すぎですか?
続きは明日「怒濤の夕食篇」ということで

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