自虐について考える

どうやら「食べたいものが食べられない」ということに快感を覚えてきたようです。当然のように昨夜はそばめしを食べませんでした。なにより、お好み焼き店がひしめき合う地域にいながら、見事に匂いすら感じさせないルートで帰宅した自分を笑ってしまいます。その方が難しいって。
いい加減何か食べないと、欲求が脳みそから鼻水のように吹き出してきそうな勢いです。もう焼肉を食べたのはいつも事だったのか記憶が曖昧なほど。そしてそれ以来、夜はパスタくらいしか食べていないという。自分で信じられない不幸の嵐です。
でまぁ、昨日はいい匂いを避けて生きながらえたのですが、たまたま寿司店の前を通りかかりまして。見るとはなしにガッツリと「本日のおすすめ」メニューを見ると、穴子握りだのハモ握りだの私の心を鷲掴みです。握りだけに鷲掴みです。うん、うまいこと言った。
で、店の前に佇むこと数十秒。心の大蔵省様と自問自答の結果、土曜日まで我慢しましょう、と決まりました。ここまで来たら自虐です。自分で自分を虐めて過ごす週末です。もう、旨いものが食べたくて食べたくて食べたくて仕方が無くなるまで自分を追いつめて、そして食べる「何か」はきっとこの世のものとは思えないほど美味なことでしょう。なので本日は酒も断つのです。心から渇望して喉を潤すビールの快感のために、私は全てを封印する週末なのです。

もっともどこからかお誘いがあれば即撤回ですが
世の中で一番軟弱なのは私の「決心」です。

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