北陸周遊切符で富山の旅〜最終日篇〜

しかし暑いですなぁ。あまりの暑さに脳味噌がぐつぐつと煮え立ちそうな。そんな味噌汁は要らないという妄想の八月、熱中症にはお気をつけください。てなわけで富山の旅最終日なのです。


富山といえば鱒の寿し。朝も早くから三軒ほど予約してあったのを受け取りに出発。あまり時間が無いので二手に分かれての回収。私は昨日の「扇一」へ、御料人様は「まつ川」と「紀雅」の二軒。私の方が楽してるように見えますが、購入個数と距離では負けてませんから。で、朝は「まつ川」をいただきます。これがまた実に生。本当は半日くらい寝かせねばならないのですから当たり前といえば当たり前。ちなみにご飯の味付けがわりと淡白で鱒の味が引き立ちますね。image
さて、ホテルの方をチェックアウトしまして。適当にぶらつきつつ、次回訪問時にどこか良い店はないものかと探してみたり。残念ながらびびっと来る店はなかったですが自分たちのお土産物(帰ってから食べるもの)を探しつつ昼飯処探訪。

で、駅近くで割と良さそうな寿司店を御料人様が前もって検索していたのでそこへと入ってみました。「美喜鮨」は見た目も良い感じの三階建て。二階はお座敷になっているそうです。まぁ我々は一階で良いのですが。丁度入れ替わりだったらしくて、カウンターではなく六人用の小上がりへ。
まずは付きだしに【モズク酢、イカの醤油漬け、鮑の肝】と三種盛り。これがなかなか酒の肴。まぁその通りなんですが。取り敢えずビールを頼んだのは失敗だったかもと思わせる日本酒キラー。image
続いては富山といえばの【黒作り】を。烏賊の塩辛にイカ墨が入っていてちょっと癖のあるところが堪らない。マジこれビールに合わないわ、ということで早速日本酒に切り替えます。だってビールだと生臭くなるんだもの。image
そしこれまた富山名物【白海老の唐揚げ】を。今回白海老あんまり喰ってなかったことを思い出したのです。さくさくと旨い。これはビールでも良かったかな?image
更に【ガメエビの唐揚げ】で追い打ちかけます。こちらも富山名物。金沢当たりではガスエビと呼ばれているそうですが。そしてこちらは明らかにビールが良かった。こんなことならビールも置いておけば良かったと後の祭りは覆水盆に返らず呑んだビールも戻りませんわ。image
そしていよいよ寿司に。【いくら、白海老、紅ズワイガニ、こはだ、梅貝、甘海老】を御料人様と二人で適当に。うん、しっかりと美味しいです。白海老の軍艦も期待以上に旨いじゃないか。image
どうしても食べたかったので、追加で【穴子】も握ってもらいました。実は結構穴子好きなのです。これまたとろける旨さ。image
日本酒が少し残ったので【このわた】を。これこそ好き嫌いが分かれそうですがちみちみと舐めながら日本酒を呑むのが呑兵衛の性。image
そして〆に【お味噌汁】をいただいて御馳走様でした。image
なんというか、全体的にシローさんの料理と違って豪快さには欠けますが美味しい寿司でした。北陸の素材をしっかりと味わえたので満足です。ということで富山の旅、これにて終了です。
さて。この旅は3月の15日から17日までの滞在だったのですが、その後ゴールデンウィークの初め頃にカヨちゃんからお電話頂きました。シローさんが亡くなったとのこと。前日まで今回お世話になった「かねぶん」で仲の良い方々と宴会をしていたとか。まぁ流石はシローさんじゃないですか。そして当日も、朝っぱらから元気に看護師さんに説教をしていたとか。
あの人らしいですね、とカヨちゃんも我々も、なんというか寂しいですがちょっと納得でした。もうシローさんに会うことは出来ませんが、あの方を慕っていたお弟子さんやお客さんが富山にはまだ居ます。そして我々もまた遊びに行こうと思います。湿っぽいことを嫌う方だったので、追悼がてら北陸の食材を買って、富山で買ってきた酒を呑んで追悼しました。

シローさん、また彼岸まで行ったときには酒盛りしましょう。

土産話はそれまでに貯めておきます。

今回のお店:
美喜鮨本店
富山県富山市桜町1丁目7-5
TEL.(076)432-7201

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)