六月末の生レバー顛末記

いやー、なんだかんだで時間がかかってしまった札幌旅行篇。その間に焼肉業界では大変な事が起こっちゃいましたねぇ。ということで、先月末のお話など。そう、生レバーとのお別れ会の模様です。

結局、七月一日から生レバーは全面禁止に。分かっていたこととはいえ寂しいものです。いろいろと思うところもありますが、それはおいといて取り敢えず生レバーとのお別れ会を開きました。まずは六月二十日に「糸桜」へと。こちらの生レバーはスタンダードな胡麻油＋塩だけでなく、オリーブオイル＋塩という食べ方も出来るお店。早速両方試します。

生レバーの方はもうそのまんまストレートに。白髪葱などのトッピング無し。ガーリックチップと一緒にまずは胡麻油。すーっと口に運べば至極の幸せ。あぁこの食感ともお別れですかそうですか。続いてオリーブオイルで。こちらの方は胡麻とは違ってほとんどレバーの味だけで。オリーブオイルのサラッとした口当たりがレバーの旨さを引き立ててくれます。

あ、この後は普通に焼肉もいただきました。量の方は少なめでしたがホルモンを中心にガッツリと。〆には特製の冷麺もいただいてすっかりと御馳走様でした。ということでまずは一軒目のお別れ会が終了。

それから一週間ほどあいて六月二十七日に「ポッサムチプ」へと。こちらの生レバーとも長いお付き合いでした。せっかくだからということで西宮と神戸の屠場違いの生レバーをいただくことに。これがまた不思議なもので、屠場が違えばレバーも微妙に違うのです。特に食感に違いが。それをゆっくりと確かめるようにいただいて名残を惜しみました。

さらに。生レバーをユッケ状に刻んで味付けした生レバーユッケを。あ、ユッケといってもレバーですからこの当時（6/27）の時点では禁止されてませんからね。ええ、頂きましたとも。これがまた旨いんですわ。とろりと喉をくぐる生レバー。油と塩で食べるのとはまた違った趣で。卵黄とレバーが合うのは必然なのかも知れません。どっちも精力つきまっせ。

でまぁこちらもいつものようにしみじみと宴会に突入。あ、そうそう卵黄といえば、焼レバーを卵黄でからめてスキヤキ風に食べたら旨いのかな？これから焼レバーに走ることになりますから一度どこかで試してみようかしら。とまぁそんな訳でポッサムチプの生レバーともさようなら。

そして中一日置いて六月二十九日は「くにきや」へ。ある意味ここの生レバーに出会わなければここまで焼肉に傾倒しなかったのではといわれているほど私好みの生レバー。やたらシャッキリしただけで味の薄いレバーではなく熟成肉のような旨さがしっかりとしたレバー。いや、熟成させてはいけないんでしょうけどそんな印象すら持ってしまう不思議なレバーなのです。

ちなみにフルコースでいただきましたのでピビンパ巻きまで完食しました。ここで喰うのはこの巻き巻きセットをいただくためと言っても過言ではないのです。ということでさようならくにきやの生レバー…と思いきや。本当は御料人様もご一緒する予定が私の失敗で参加できず。ということで翌日にさらに予約入れました。だから最後じゃありません。

でまぁ、ほら、私って賢明な貴兄にはご存じなように根っからの莫迦じゃないですか？ついついその場の勢いでっていいうか、くにきや連続と言っているの別口入れちゃいました。六月三十日の前半は「一龍」で生レバーなのです。今の家に引っ越す前はポッサムチプと双璧で生ものを食べていた店、それが一龍。せっかくなのでこちらのお店の生レバーともお別れ会。

うん、旨いです。もうなんだか毎日のように生レバー食べているので頭おかしくなっているのかも知れません。一緒に注文したチレ刺までレバーに見えてきますわ。いや確かに、このチレ刺をポスト生レバーとして全面に押していきたいんですけどね。でもそんなコトしたら品薄になって自分が食べられなくなるの嫌じゃないですか。だから誰にも内緒なの
です。と全世界に発表してしまったり。

いやぁやっぱり旨いですわ。せっかくなのでタン刺やミノ刺も堪能してきました。まだこれからくにきやで最後の生レバーが待っているというのに。ま、焼き物はコブクロ、てっちゃん、ひも、ゲタカルビあたりでやめましたけどね。十分多いですけどね。

そして本当に最後の生レバーを「くにきや」で。本当なら三人前くらいを一人で食べてもよかったのですが、最後のレバーを食べたいのは私達だけではありません。他の方にも食べて頂けるように人数分だけで我慢しました。人生最強の生レバーで〆ることが出来るのも焼肉の神様のお導きなのかも知れません。御料人様と二人してじっくりと味わいながら最後の時を迎えました。

ということで今後何らかの法的な改正でも無い限りこれが最後の生レバー。月末に一気に食い続けたので思い残すことはありません。ほら、他にも美味しい刺身ならありますしね。そして焼レバーも旨いじゃないですか。これからは焼レバーの勉強を始めようと思います。ええ、うまく焼けるように。

さようなら生レバー。今度は焼けた姿で会おうね。
実は個人的には焼レバー好きなんですよね。