こういう時こそ消費活動を「焼肉 ポッサムチプ」

世の中自粛ムードが蔓延しています。神戸でも飲食店は軒並み静かな動きのところが多いようです。正直、被災した経験のある神戸の民としては気持ちは非常に分かります。しかし、私達が経済を回さねば日本自体が停滞してしまう。小さな事からこつこつと消費活動しましょう。



imageということで久しぶりに焼肉を喰ってきました。既に焼肉以外の更新がほとんど無くなってしまったこのサイト。ある意味本来の姿なのかも知れませんが。しかし今回は本当に焼肉喰いましたから問題なし。行ってきたのは最近すっかりとお見限りな「ポッサムチプ」です。ま、お見限りの理由もどちらかというと行ってけど満席だったとか、遅すぎる時間しか空いてなかったとかなんですけどね。

image17:00過ぎにお店の方へと電話してみました。旨い具合に店長さんが電話に出てくれまして。で、席の具合をお訊きしたところ、19:30までなら空いてますよ、と。これは嬉しい。では早速駆けつけましょう。久しぶりのポッサムチプに胸が躍りますねぇ。あまりに心がはやったせいか、30分後くらいに行きますと伝えておきながら10分で到着したんですけどね。

imageさて、本日もお一人様。カップルシートを陣取っていつものように生ビール。注文の方もいつもと同じく「お任せコース量は少なく」で。特に独り焼肉の時にはこの注文が一番です。喰いたいものを注文するのも良いんですが、そうすると一人前の量になってしまう。当たり前ですが多種多肉を喰うことが信条のこの私。それでは満足できないのです。

imageまずは寿司から。最近は当たり前のようににぎり寿司が出てきますねぇ。本日は【サンカクバラの握り】だそうです。軽く炙った肉はほんのりと温かく、肉の旨味が舌の上で踊ります。Dances with Tongueですな。本当にとろけるように口腔内を泳いだあとは胃袋へとダイブしていきました。さようなら美味しかった日々。いやいやこれから始まりますがな。

imageそして【生の盛り合わせ】へとステージは進んでいきます。今回の内容は、センマイ、ハツ、レバー、チレ、ミノ湯引き、肉刺です。センマイ・レバーの旨さはいつものように揺るぎない旨さ。ハツもしゃっくりとした食感が堪らない。そして特筆すべきはチレ。チレ刺。ピリ辛な味付けでそのピンと角の立った鮮度は紛う事なき一級品。旨すぎます。

imageチレに感動しているとやって来たのは【塩ホルモン三種盛り】。ツラミ、コテツ、ハツ。コテツはじっくりと脂面を上に焼いて、じゅわじゅわと脂が溶け出した頃にぱくりと。口の中で熱々の脂が爆ぜますがこれも旨味の一つ。熱い物を熱いうちに頂くのが礼儀というもの。そしてツラミ。今回よく見たらカットが変わってます。ほう、これは。

image斜めに裏表から入れられた包丁で、引っ張ると網のように広がります。これいいですね。以前、他店でみた華咲きカルビを彷彿とさせますね。ツラミはスジが多い部位でもあり、焼くとそのスジが縮んでしまいますが、このカットだとそうならず、実に綺麗に焼けます。これは理に適っているし軟らかく食べるのに良いですねぇ。うーむ、またしても知らぬ間に進歩してるぞ。

imageここで店長さんが自ら肉を持ってやって来られました。何事!と身構えていると現在開発中の商品だとか。【神戸牛のフランク】と、特に変わった肉でもなさそう。ん?でも見た目が…。サシの色がもっと乳白色のはずなのに真っ白。そして赤身部分も妙にさらっとした赤色。で、ここで店長さんからの種明かし。肉自体は神戸牛ですが熟成が違うとか。

image通常、屠場で屠畜された牛はその場でブロックに解体されて真空パックされます。そしてそのままの状態でウエットエイジングされるのです。ところがこの肉、真空パック無しで五日間寝かせただけとか。なるほどそれでこの見た目なのですね。ちょっと興味が出てきましたよ。というのも、このところエイジングの長い肉にばかり目がいっていて、こういう肉は喰ってませんから。

image早速焼いていきましょう。まずはレア目に。うん、見たままですね。良い言い方をすればあっさりとした肉質。赤身は瑞々しく軟らかく、脂にしつこさがありません。これはご年配の方やお子さんに実にマッチする肉です。しかし逆にいうと水っぽくて味が薄いともいえます。塩で食べるにはパワーが足りませんね。もっとも人好き好きですから、そのあたりは何ともいえませんが。

imageとはいえこれはまだ開発中の肉だそうで、これからどういう風に変わっていくのはお楽しみという所です。さてそうこうしているところに【タレ肉盛り合わせ】が。頂きましょう。厚切りのミスジとサガリ、そしてバラ。厚切りの肉はじっくりと焼いていきましょう。しかしどちらも軟らかい肉だなぁ。口の中でほろほろとほどけていきます。これは実に贅沢だわ。

imageそしてバラ。これ先ほどのフランクと同じエイジングがほとんどされていない神戸牛。これ旨い。なるほどこの軟らかい肉質とタレの揉み具合が実にいい。これは一押しです。この肉はタレが良いと思いますよ、私。あ、当然店長さんにも伝えましたけどね。さて、ここで【ナムル盛り合わせ】を摘みつつ最後の仕上げへとかかりましょうか。【ホルモン盛り合わせ】ですね。そうですね。

image何といっても焼肉醍醐味はホルモンですから。ガンガンと焼いていきましょう。ハチノス、赤セン、テッチャン、センマイ、シキン、ミノと網の上はホルモンの宝石箱。ま、ほとんど赤いんですけどね、揉みダレのおかげで。そういえばこれって辛口だったよねぇ。最近あまり気にしてなかったけど。あー旨い。やっぱりホルモンこそが焼肉だと言っても過言ではないね。

imageハチノスはボイルしてあるから溶けるように、サックリとしたミノの歯応え、センマイも良い感じで焼けてきます。ああ、もうこの瞬間が堪らないのです。そしてここで気がついたのですが、ビール一杯しか呑んでない。その上白飯も喰ってない。ついつい肉に夢中になってましたわ。いやーしかし旨かった。大満足でした、御馳走様。

実はポッサムチプ、今年は十周年なのですね。「10周年感謝祭」と銘打って抽選でお酒やお食事券がいただけるみたいです。私は見事にビール券をいただきました。いやー美味しい上にお土産付きでどうもありがとうございました。

これで日本の経済に少しは役立てたのでしょうか?
焼肉で始める復興支援、になったのかな…。

今回のお店:
焼肉 ポッサムチプ
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

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