ちょっと足を伸ばして旨いもの「八重、ほがらか」

話は先月に遡ります。御料人様が仕事関係の方々と焼肉を食べる機会がありまして。その時に行った店が大層素晴らしかったそうです。で、その場で一ヶ月先の予約をとって帰ってきました。その時、同席していたのがさいとーさん。二人で予約。ふむ、それはいい店に違いない。



imageということで先週の土曜日、欲望という名のJRに乗って遥か東の大地・伊丹に行くことになりました。が、その飛び乗った新快速が妙に暑い。確かに真夏の夕方ですからまだまだ日差しも強いのですが、そういう暑さではなく。むしろ熱い。一体何事が起こっているのかと思ったら、この車輌だけ空調がおかしいそうです。なるほど。

image程良く蒸されつつ尼崎にて乗り換え、更に宝塚方面へと。中山寺駅から更にタクシーで目的の場所、鴻池五番街(現在は北野五番街通り)につきました。いやー、自宅からはなかなか遠かったです。それでも旨い肉が喰えるというなら何の問題もありゃあしません。ですが、当然のように一時間近く早く着いてしまいました。

imageもうね、絶対に他にもいい店があるはずだから。一応目的地「ほがらか」の場所だけ確認して辺りを散策してみます。というかいきなり気になる店発見。カウンターの呑み処。これは時間潰しに丁度いいんじゃないでしょうか。ということでこちらのお店「八重」へと。コンニチワ軽く頂きに参りました。先客は5名ほど。空いている席に座ってさてどうしましょうか。

image瓶ビールを頂きましょう。料理の方はカウンターに並んでいます。ほう、出来るものなら何でも作ってくれるのですか。それは嬉しい。取り敢えずはお勧めの【掻き揚げ】を頂きましょう。ちょうど出来たてだそうでほくほくの掻き揚げ。お、旨い!野菜の掻き揚げはゴボウ、ニンジン、ピーマン、れんこんなど。今から肉をかっ喰らう身にはちと嬉しい。

imageもう一品くらい欲しいかな。えーと、【焼茄子】お願いします。こちらも良い感じじゃないですか。どれ一口。ほほう、しっとりと爽やかな旨味がしっかりと。いや、これは素晴らしい。まさに日本の夏の肴ですわ。思わず日本酒が欲しくなってしまうのですが、これからがんがんと呑み喰いするので我慢我慢。この辺りで勘弁しておこう。

というか既に集合五分前でした。いやー実に満足しました。当然満腹ではないのでご安心を。そしてこの店で扱っているお酒が「老松」というところに注目。なんと伊丹のお酒。地の酒を扱っているとはなんと素晴らしい。もうそれだけで好感度が一気にアップするのです。

imageさて、八重を後にしましていよいよ今回の本当の目的「ほがらか」へと向かいます。既に何人かは集合済み。取り敢えずお店の中へ。本日はよろしくお願いします。総勢10名(うち2名お子様)という大所帯ですので本来は二階のお座敷を貸切の予定でした。しかし、この日の気温は35℃と、恐ろしいことになっていまして。

imageそのために二階のお座敷は蒸し風呂状態なのだそうです。それは恐ろしい。怖いもの見たさで取り敢えずお座敷まで上がってみたのですが、この時点で既にえらいことになってます。これは無理、ということで一階のカウンター席を占拠することとなりました。程なくして残りのメンバーも集まりましていよいよ宴の始まりなのです。

imageまぁなぜか鳥頭の人もいらっしゃるんですけどね。最初に聞いたメンバーに入っていなかったように思うのですが、まぁそれはそれ。まずは【キムチ三種盛り合わせ】を頂きましょう。程良く漬かったキムチは思ったほど辛くなく、そしてありがちな甘味も抑えめ。全体的に上品な仕上がりになってます。これはいいかも知れない。

image濃い味のキムチも好きですが、この上品さは旨味しっかりなので嬉しい。そして【蒸豚】はこのキムチで頂くのです。そう、蒸豚でキムチを巻いて一口でばくりと。豚のほのかな甘味とキムチの風味が実にマッチしているのです。うは、旨すぎ。そしていよいよ肉へと移っていきます。まずはこれが無くては始まらない【生レバー】から。

image以前、御料人様から聞いていたのですが、噂に違わぬ色の濃いレバー。こういうのは大抵鮮度落ちしていることが多いのですが、こちらのレバーは滅茶苦茶旨いのです。見た目だけでは分からないレバーの不思議。甘味としっとりとした舌触りが堪らない。角のぴんと張った綺麗なレバーよりも、こちらの方が鮮度も味も遥か上なのです。

imageそして【生センマイ】もいただきます。がっつりと頂戴しつつ、このセンマイのタレがまた蒸豚に合うのですよね。センマイもヒダが厚めですが食感の良い鮮度抜群のセンマイ。これは良い!更に生のラストを締めるのが【タン刺】なのです。生のタンの根元の良いところを薄切りで。山葵醤油を頂きましたが塩だけで喰う方が旨味がよく伝わるのです。

imageそしてこれの付け合わせの玉葱の甘酢漬けが泣かせる旨さ。小技が効いてますなぁ。そしていよいよ焼き物へと。タン刺の次に【塩タン】というタン続き。先から根元まで揃えてあるのが嬉しい。といってもタン先の固いところはありません。上タンから特上タン辺りの旨いところばかりなのです。がんがんと焼いていきましょうガスロースター。

imageうーん、旨い。生で喰っているのと焼いて喰うのと肉質が同じ。なんという贅沢なのでしょうか。そして【アバラ】へと。タレでしっかりと揉んだアバラの素晴らしさ。やっぱりね、その場で調整しながら目の前で揉んで頂けるとそれだけで旨そうに見えるのです。そして焼いて喰ったらやっぱり旨かった。堪らないねぇこの幸せ。

image今回は子供用にあまり辛くしていないそうですが、お願いすればいくらでも調節してくださるそうです。うむむ、次回は思いっきり辛くしてみたい衝動に駆られます。さて、次の肉へと行きましょう、いよいよホルモンへと。まずは【ミノ】から。脂付きではないミノはその食感を楽しむのが良いのです。シャキシャキとした歯応えも味の内。

image最後に【ホルモンミックス】を頂きましょう!内容はテッチャン、小腸、コブクロ、ウルテ、タケノコ、アカセン。もしかしたら私が食べていない部位もあったかも知れません。なにせ全部ガッツリと揉み込んでましたから見落としがあった可能性もあります。ちなみに本当は塩でお願いしたのですが、おかあさんが勢いでタレにしちゃいました。

imageこのホルモン達も実に旨い。どんどん焼いて喰って焼いて喰って…。ま、あっという間に完食ですね。そしてそろそろ本当の〆に参りましょうか。【ホルモンスープ】を頂きます。えーと、こんな名前だったと思います。スープとしか聞いてなかったので。このスープが実に旨い。具沢山で本当に旨いのです。これで野菜の方もしっかりと摂れました。

ということで御馳走様でした。本来の開店時間は8時からなのを無理いって6時からお願いしていたのですが、そろそろ通常の開店時間を過ぎて常連さん達がやって来ました。これ以上長居するのも申し訳ないですからね。いやーそれにしても大満足。機会があればきっとまた来ようと思います。本当におかあさんありがとうござ
いました。もうお腹パンパンですわ。

この後、神戸に戻って更にワインを呑んでいたことはご内密に。
肉とワインは入る袋が違うのです。

今回のお店:
居酒屋 八重
兵庫県伊丹市北野5-35
TEL.(072)777-2620

スタミナ料理 ほがらか
兵庫県伊丹市北野5-37
TEL.(072)781-8705

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