立ち飲み焼肉に惹かれて「七輪炭火焼ホルモン 立ち呑み処 田」

金曜日はいつものように原酒店にて夕刻よりちびちびと呑んでおりました。週末の楽しみといえばやはり美味しい酒を呑むことと決まっております。と、そこへ一本の電話。仕事だったらイヤだなぁと思ったら御料人様からの素敵呼び出しコール。

ということで欲望という名のJRに飛び乗って一路東へ。それも三宮駅を越えて春日野道へと。なんでも今回の目的地は、立ち飲みスタイルの焼肉店だとか。最近の立ち飲みブーム（自分の中）も反映してか、大変行きたいシチュエーション。出来うることならば昼間から喰って呑めれば更に良いのですが残念ながらお昼は営業していないそうです。

さて、辿り着いたのは阪急春日野道駅。駅の改札をひょいとくぐれば目の前にそのお店「七輪炭火焼ホルモン 立ち呑み処 田」がありました。本当に駅の目と鼻の先。以前は立ち食いのうどんそば処だった模様です。カウンターと小ぶりなテーブルが二卓というこじんまりとしたお店。カウンターの奥の特等席に陣取りました。

なんで特等席なのか。そう、作業風景を目の前で見ることが出来るのです。神戸の糸桜でもそうですが、こういう作っているところを見るのって楽しいじゃないですか。メニューの方を見てみますとバラ、ハラミ、レバー、テッチャンなどなど。よくあるホルモン系のメニュー。それよりも楽しいのはボードに書かれた方のメニューです。

各部位の生産地が書かれているそのメニュー。うーん、楽しくなってきますわ。早速【レバ刺】と【チレ刺】をお願いすることにしました。レバーは特に書いていませんが、恐らくチレと同じ兵庫県産だと思います。レバーはねっとりとした旨味しっかり、胡麻油と塩で。うん、旨い。レバーはこうでなくては。そしてチレ刺の方がちょっと変わってます。

「タレ焼きのタレと一緒なので二つに分けますね」と出てきたのは大量のネギに隠されたチレ。見ていると、醤油ベースらしきさらさらのタレに匙に一杯の唐辛子と胡麻。ほほう。どこかで見たことあるような。あー、そうか。北海道のジンギスカンを食べた時と似ているんだわ。早速頂く。おー、酸っぱいね。これはお酢ですね？米酢かしら。

これがこの店特製のツケダレだそうです。たしかに特徴のあるタレです。以前、栃木に行った時に粋牛さんで頂いた「酢ダレ」に相通じるものがあります。が、あちらの酢ダレは塩と酢でバランスをとってますがこちらのベースは醤油。これはチレ刺には大変いいのですが焼き物にはどうなのでしょう？後ほどゆっくりと試してみましょう。

ええ、当然ですがまずは塩ものから。【丸腸】は福岡産。腸をひっくり返して出荷するのはあちらだけみたいです。たしかにポッサムチプややまがた屋でも注文を受けてから手で小腸をひっくり返してましたからね。こちらは見事な丸腸。実に脂がすっきりと。ついでに【ニンニク焼】もいただきます。こちらは言うまでもなくニンニクのオイル焼。

うん、旨い。「山葵のいいのが入ったので山葵塩でどうぞ。ご存じですか？」。ええ、存じてます。数年前からポッサムチプで勝手に自分で作ってましたから。山葵と塩の塩梅で丸腸の脂もいい感じ。続いては【ホルモンミックス】。思いの外、種類が多いですね。ミノ、アカセン、ボイルハチノス、脂付きハツ、小腸、牛ズリ、タン中落ちと実に多彩。

が、如何せん塩が強すぎる。御料人様は割りと塩しっかりがお好きですが、それでも塩がきつすぎ。うーん。塩が粗過ぎるのでしょうか、ちょっと困っちゃいました。【上ハラミ（ハーフ）】もはやり塩が多め。あ、ハーフはこちらで半分って出来ま
すか？とお訊きしました。「だいじょうぶですよ！」と快く作って下さる男気に感服。

そしていよいよタレものは【ゲタ（ハーフ）】です。ここでタレをいよいよ使うわけですが、なるほど、このタレは良いかも。まず粘度が低いので網に焦げ付かない。そして脂の強い肉をさっぱりと食べることが出来ます。そしてハーフにしてこの量。かなりしっかりといただけるお店ですね。これはまた是非食べに来なくてはなりません。

ということで御馳走様でした。実に満足。次回からは塩を少なめにお願いすることにしましょう。私個人としては塩の量は半分以下でも大丈夫です。17:00スタートということで、夜に呑みに行く前に利用させて頂くことにしましょう。まだまだ気になるメニューは一杯ですから。

実に食べ過ぎそうで若干の危険はありますが。
立ち飲みマジックは実に危険をはらんでおります。