第一回・天国に一番近い沖縄の旅 一日目

新年度を迎えてすっかりと暇になってしまいましたのでこれからは更新頑張ります!というつもりだったのですが、恐ろしく忙しい毎日になってしまいました。おかげでまたしても放置期間が。うん、もう開き直って生きていきます。反省ばかりしていても先へは進めませんからね。

ということで新年度復帰第一弾は旅ネタでスタートしたいと思います。思い起こせば昨年の十月。ハワイ旅行記を途中で投げ出して以来、すっかりと自暴自棄になってサイトを放置していたような気もしますが。ま、それも昔話ということにいたしましょう。さて、気を取り直して。実は今年のはじめに沖縄へと行って参りました。主に御料人様の仕事のお手伝いで。まずはそこからお話は始まります。

時は一月の上旬。神戸空港から那覇までの直行便、こいつに乗りまして一路沖縄の地をめざしたわけです。当然ですが、朝っぱらからの長旅。お供は弁当とビール。いわゆる空弁というやつで【牛バラ神戸チャーハン】と【オリオンビール】を買い込みます。出発地の弁当と到着地のビールという素敵な取り合わせに自分のセンスを感じてしまいますね。

この牛バラチャーハン。思った以上に旨いです。冷えた豚バラの脂がきついかと思いきや、サラッとチャーハンに合ってしまう不思議。そしてライトビールであるところのオリオンビールとの相性もよろしいです。神戸と沖縄もこんな風に相性がいいといいですねぇ。で、辿り着いた那覇空港。うん、雨です。相性いいのかね?

ですが、今回はお仕事ということで先方様がお出迎えに。おかげで濡れることなく、まずは昼食を。おもろまちにあるDFS内フードコロシアム。こちらがまぁ色々な食べ物がありまして、入口で渡されたカードでなんでも選んで最後にお会計というシステム。取り敢えずは沖縄のものを食べましょう。【石垣牛ダブルチーズバーガーセット】と【沖縄そば】。そして【海ぶどう】という取り合わせ。

仕事なので酒な呑めないのが残念。石垣牛バーガーはかなりのボリュームとジューシーなパテが実に旨い。沖縄そばも豚バラがこってりしっかり。幸先の良い旨いモンスタートとなりました。そうそう。海ぶどう。これがまたぶちぶちとした海の幸。ごく稀に神戸でも入手出来ますが、やはり地元で食べる方が美味しく感じてしまうのは空気感というものでしょうか。

とまぁここまでは今までもよくある風景。到着とほぼ同時に地産地消。しかし今回は一応仕事。このあとしばらくはアチラコチラへとぐるぐると島内をめぐる仕事の旅となりました。で、ようやく夕方に解放。お疲れ様でした。

さぁここからが本当の旅の始まり。まずはホテルに荷物を放り込んで仕事着から普段着に着替えたら夜も街へと出発です。前もってダメニンゲン’sから仕入れておいた数軒のお店をまわることにいたしましょう。で、ホテル前からタクシーに乗り込んで行き先を告げます。そしていつものように運転手さんと楽しい会話。このあたりで旨い店ありますか?

もうね、なんというかそれ以外に会話内容があるのかと問いたいほど。日本中どこに行ってもどこでタクシーに乗っても訊くことは一つ。旨いモン情報。すると大変素晴らしいお話を聞かせて頂けました。なんでも地元の方しか行かないような沖縄料理のお店があるとか。へー、そりゃあいいですね。ここで御料人様と見つめ合う一瞬。すみません、そちらに行き先変更で。

こういう機会を逃さないのが我ら夫婦の良いところでもあり悪いところ。しかもドライバーさんがお店の方に電話を入れてくださって、さらにお店のまで紹介頂けました。が、残念ながら満席。いや、こういうことは良くある話です。ちょいと時間を潰してからお店に伺いましょう。お店の方に携帯番号をお知らせして、席が出来たら電話頂くことになりました。

ではどこに行きましょうか。まるでアテなど無いのですが、せっかくなのでこの近辺を歩いてみましょう。歩いてみました。ぐるりと1km四方くらいを歩き回って結局元の場所。そしてすぐ隣のお店にはいることとなりました。

これもまぁ良くある話です。なんでこのお店のしたのかというと、こちらのお店なんとハワイアンカフェなのです。南国沖縄でハワイ気分。なんだか嬉しくなりませんか?お店の名前も「WAIORI」といかにもじゃあないですか。ということでコンバンワ。お店の中はハワイアンキルトやハワイの小物が一杯。そしてメニューを見てみると、おー、まさにハワイじゃん。

ついつい嬉しくてハワイのビール【ロングボード】を。御料人様は【オリオンの生ビール】。では乾杯。ようやく仕事終わりの乾杯なのです。私は仕事してませんけどね。せっかくだから料理もいただいちゃいましょうか。えーと、【クリームチーズのポキ】と【フライドポテト】をお願いします。しばし待ってやって来たのは、おお!

キューブ状のクリームチーズとマグロがビールに合いますわ。ポテトも上品な量なのでさっくさくと頂けます。そして何といっても南国特有のマッタリ感がある店内が居心地良いのです。このままこの店で終わってしまってもいいかなぁとすら思わせてくれます。行き当たりばったりとは思えない肌の合う感じが堪りませんね。

と、ここで私の携帯電話にコールが。わずかに後ろ髪を引かれながら、お店を後にしましょうか。次回はきっとこの店に帰ってきます。I’ll be backの言葉を胸に刻みながら。お店を出てすぐ隣が目的地ですからお店の方が驚くほどあっという間につきました。こちらのお店「まつぬ家」は内装をほとんど店主さんが作られたという素敵なお店。

早速カウンターに通されてさてどうしましょうか。突き出しをちみちみ頂きながらやはりここは泡盛を。棚一面泡盛ですが、良く分からないのでオススメのお酒を頂きます。でやはりここは沖縄なのですから。【からす三点盛り】を。えーと、実は結構呑んでしまったので料理の内容については…えへへへへ、と誤魔化すしかないのです。

いわゆるスクガラスとワタガラスとイカスミだったと思うのですが、定かでないのはダメニンゲンの証拠です。これがまた滅法界泡盛に合うのです。塩気の多いスクガラスなんぞをちみちみと食べつつ豪快に水割りにした泡盛をぐびぐびと。何といっても泡盛は氷を大量に放り込んだグラスで水割りで頂くのが最高です。ええ、一月中旬のお話です。普通は熱燗の季節ですわな。

この辺りが流石南国ですね。さて、続いては【ハンダマの和え物】。えーとね。ハンダマ。いや、そういわれちゃったんですよ。で、当然ですがその時には説明を聞きましたが如何せん覚えておりません。まぁ肉食いのダメニンゲンとしては草は草でいいじゃないかと。後ほど調べてみたところ金時草のことだそうです。いわれてみればそんな気も…思い出せない。

気を取り直して。次は【島蛸の刺身】。これはいうまでもなく沖縄近海のタコの刺身。はっきりいって旨いです。甘味の染み出るタコの旨味。そして結構な量なのです。これに付け合わせの柑橘を搾って頂くとある意味醤油よりもタコの旨味が引き出せます。いやこれ旨いわ。そして沖縄といえば忘れてならない例の一品を。

【モズク】ですね。地元のスーパーでは500g単位で売られているという豪快なモズク。当然お店でも信じられない量。そして本土と違ってモズク自体が太くて長いのです。これが実に旨い。旨いけどまるで素麺でも食っている気分でちゅるちゅると。いやぁ堪らんですよ。こういう豪快さはやはり南国なんでしょうか。いや、北海道でも豪快だったような気がしますが。

メニューを見ながらどうにも気になったのでお願いしてみたのが【どうる天】。お店の方からお腹の方は大丈夫ですか?三個入りですけど減らせますよ?と聞かれましたがここは男の子。三個で結構です。と、お隣の席の方から「それ、多いよ?」といわれてしまって武士の二言、やっぱり二つにしてくださいとお願いしました。ええ、根性なしです。

というのもこれ田芋の天ぷらなのです。どう考えても腹膨れますって。やってきたどうる天。モチッとしているかと思えばとろけるような食感が堪らない。釧路でもこの手のものを頂きましたが、食事の著中にちょっと頂くのにいいですねぇ。ここでしばらく隣り合わせた地元のお客さんと会話をしていると、どうやらこの方は常連さんのご様子。

さっきから気になっていた付け合わせの柑橘について訊いてみたところ「シークアーサーだよ」とのこと。えーー!こんなでっかいの?ちょうどこの季節は甘くて大きいそうで、お店の方からそのまんまのシークアーサーを頂きました。がぶりとかぶりつくと甘いのです。どうしてもシークアーサーといえば酸っぱいイメージだったので分かりませんでしたわ。

【ラフティ】と【島ラッキョ】をつまみながらそろそろイイ感じで出来上がって参りました。〆に入りましょうか。ここはやっぱり御飯ものが良いでしょう。そしてずっと気になっていたメニューをいただきます。【イカ墨ジューシー】をお願いします。なんでも炊き込み御飯だそうです。イカ墨の炊き込み御飯。これは喰ってみなければいけません。

やって来たのは真っ黒な御飯。イカ墨のリゾットという風情。いや、そのもの。恐る恐る口に運ぶと、おお、これは旨い。見た目と違って磯の旨味が御飯とやさしくマッチした素晴らしい一品。これははまりますわ。まぁカップルで喰うメニューではないですけどね。あっという間にお歯黒状態。いやいや実に大満足。やはり旅の醍醐味は知らないものを喰うことですね。呑みきれなかった泡盛は【豆腐蓉】で平らげて。

最後に【パイナップル】をデザートに頂いて御馳走様でした。結局皆さんから教えて頂いた店へはどこへも行くこともなく初日の夜は終わってしまいました。それにしても皆さん宵っ張りですねぇ。既に23:00を軽くまわっているのに誰も帰ろうというよすがありません。座敷の人達はこれから更に呑みすすめようという雰囲気が満ち満ちています。

訊いたところでは最終電車という感覚がないのでいつまででも呑んで帰る時はタクシーということらしいです。うーん。それはある意味幸せでしょうねぇ。そういえば町中にタクシーが多いとは思っていました。これだけの酔っ払いを運ぶにはそれなりの台数がいりますよね。案外酔っ払いがふらついていない理由が分かったような気がします。

神戸では大虎共が闊歩している時間帯ですからね。
ま、他人事ではないも事実なのですが。

今回のお店:
DFSギャラリア沖縄内 フードコロシアム沖縄
沖縄県那覇市おもろまち4-1
TEL.(098)860-1441

Hawaiian Style Cafe&Bar WAIORI ワイオリ
沖縄県那覇市前島2-7-13
TEL.(098)863-9316

まちぬ家
沖縄県那覇市前島2-7-14

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