関西の夏を鱧料理三昧で堪能

一昨日は焼肉の日一ヶ月前の肉の日という記念すべきかそうでないのか微妙な日でしたが肉を喰いませんでした。これも自慢なのか言い訳なのか意味が分かりませんか、そうですね。で、そんな中、いったい何を喰ったのかと言えば関西人なので「鱧」です。


先付け今回は摂津屋御大ktokuriさんとご一緒に。というか御料人様ともども連れて行って頂いて。今回のお店ですが、非常に残念ながらネットでは載せないでね、とのことでしたのでまぁ写真だけで。お店詳細は、その、きっと判ると思います。もし判らなければ口コミはオッケーとのことですので、道端で私を確保して、立ち飲みで一杯呑ませればすぐに白状いたします。

涼のおつくりで、鱧。梅雨の水を飲んで旨くなると言われている鱧ですが、ご主人のお話では季節がずれてきているのか今が旨いそうです。決して前日の大雨の水で旨くなったわけではない。先付けに小皿が並ぶところから、本日の鱧三昧がスタートするのです。肝や浮き袋、こごりの旨さに舌鼓。特に鱧子のこごりは堪らない旨さ。

お寿司もいただきます造りと皮、湯引き。湯引きは大葉と山葵を乗せて梅肉で。肉厚な湯引きはまさに夏の旨さ。あまりにも旨いので日本酒がついついすすんでしまうのです。造りは淡泊なれども旨味がじゅわり。こちらは山葵と醤油で。スダチだけでも旨いですが山葵によく合いますねぇ。そして続いての寿司へと。鱧の寿司。

いよいよメインの鍋へとこちらも湯引き、タレ焼き、白焼き。白焼きは寿司ではないですが。湯引きは梅肉がのっているのでそのまんまで。酢飯と合わせるとまた別の旨さ。タレの甘味も京都の焼鱧を思わせます。鰻や穴子とはまた違った旨さ。白焼きは表面に山椒が塗ってあるのでそのままで。ピリッとした刺激が堪りませんね。

綺麗に開きますで、いよいよ鍋へと移って参ります。まるでてっさのように綺麗に並んだ鱧の身。これをしゃぶしゃぶの要領でいただきます。「5秒であげてね」との厳命に、出来る限り忠実にしゃぶしゃぶ、ぱくり。ぶりっとした身が松茸の香りのお出汁で実に旨い。だんだんと調子に乗ってレアでいただいちゃいます。皮の食感が生ほど強くて素敵。

天ぷらも当然鱧がんがんと喰って喰って、すっかりと具材を食い尽くしたところで一旦お鍋は引渡し。後ほど帰ってくるのを楽しみに。その間さらに鱧の天ぷらを楽しみます。先ほどのお出汁でいただくのもよし、塩をちょいとつけて頂くのもよし。コレだけ喰っても喰い飽きない不思議。やはり鱧は関西人の味覚に刷り込まれているのでしょうか。

鱧と鱧子が素敵な煮麺そして再び戻ってきた鍋には素麺が。鱧素麺。先ほどのお出汁に鱧が追加され、そればかりか鱧子まで大量に。こんなに大量の鱧の卵を喰ったのは初めてです。堪らんです食感が。つるつるといくらでもいけちゃいます。ちなみに温かいから素麺ではなく煮麺になるんでしょうか。特に気にせずがっつりと。

この雑炊が堪らなく旨いのですで、鍋の定番としましてラストは雑炊。まぁ大概喰いましたから、これは残ってしまったらゴメンナサイということで。ええ、残す予定でしたがすっかりと完食。雑炊にちょっとだけポン酢を落とすといくらでも喰えちゃ
うんですわ。雑炊マジック。結局小ぶりの茶碗で五杯ほどいただいて終了。後半はほとんど一人で雑炊喰ってましたが。

いやーどうも御馳走様でした。ご夫婦がお二人で切り盛りされているので、あまり大勢で押し掛けるわけにはいきませんが、またきっとここで宴会したいなぁと思わせてくれる素敵なお店でした。大満足。

次回は天然のスッポンが入った時に伺います。
私信:摂津屋さん、ご連絡お待ちしております。

今回のお店はもし分かっても内緒ということで。

2 comments to “関西の夏を鱧料理三昧で堪能”
  1. ごいっしょいただき、ありがとうございました。
    楽しく、そして満腹で万福々(^o^)/
    幸せな一時でございました。
    またごいっしょしませう。
    ところで……………..
    いつものことながら、本当に文章がいいですねえ。
    上手いなあ。
    読んでいてまた食べたくなってしまいまする。
    パチパチパチ。

  2. >settuyaさん
    こちらこそ楽しいお話と美味しい料理、美味しいお酒とこれ以上ない至福のひとときでした。
    写真の腕がない分を駄文で誤魔化しております(笑)
    それにしても美味しかったです。
    次回を楽しみにしています!

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