地元でも探します「うなぎ 加奈井」

先週の旅行から、しばらく外食を控えましょう、ということになっていたのですが。私が脳内暴走いたしまして。ええ、帰りに食べた浜松の鰻の味がフラッシュバック。脳内麻薬でトリップなのです。
ということで、某SNSで情報を頂戴しまして行ってきました、う・な・ぎ。お店の方は神戸は板宿。我が家からちょいと足を伸ばした先にありまして。聞くところでは背開き蒸しての東京風とか。
たまに外観を撮ったら暗すぎました仕事を早々に終え、出張帰りの御料人様をとっつかまえてお店へ。某SNSの「鰻に恋い焦がれる乙女」さんとお店で合流。はじめまして、では喰いましょう。こういう時には人数が多い方が色々と食べられます。
というか、この段階で色々と食べる気満々。まず、電話で予約入れたのですが「焼き上がりに40〜50分かかりますが、御注文聞いておきましょうか?」とのお申し出に「だが断る!」と(いや、もっとちゃんと断りましたが)。
泥鰌の煮こごりがいけます今回は、鰻が焼き上がるまでに酒と肴でゆったりやろう、が合い言葉。なのでお店に着いてから、メニューを見ながら注文します。実はこのお店、お客の注文があってから裂き、蒸して、焼くとのこと。それならそれ自体を楽しみましょうというコンセプト。
さて。用意頂いたお座敷席でまずはお酒。まだまだ暑さが残る九月半ば。まずはビールをさらりと頂きましょう。付き出しに焼いた鰯と泥鰌の煮こごり。こちらのお店ではどじょうも扱っているのですね。
豪快な骨せんべい。旨い!これをちょいと摘みつつ、そうですねぇ、白焼きに八幡巻き、表にあった骨せんべいを頂きましょう。ってんでやって来た骨せんべい。ほう、これはこれは。背骨だけを見事なまでに残してこそぎ落としたタイプではなく、無骨。男の骨せんべい。
骨自体の太さもそうですが、量と盛りつけ具合が実に男らしい。で、味の方はといえば、これが繊細なのです。うん、旨い。冷たいビールと骨せんべいの取り合わせってのは実に素敵ですねぇ。ああ、ビールをお代わり。
情緒のある箸置き続いての白焼き。これがもう。というか、如何にもすぐに出てきたかのように書いてますが、骨せんべいから白焼きまでにたっぷりと30分はかかっています。この白焼きも今捌きたてですか、そうですか。
で、この白焼きが、あーた、もうね肉厚、そしてホロリととろけるかのような柔らかさ。それでいて鰻の旨さはぎゅっと凝縮。ああ、鰻。鰻喰っているよ!という実感が腹の奥から湧き上がる。そんな白焼き。
白焼き旨めぇええこれを山葵だけで一口頂いて、次に醤油で頂く。これだけで、全く違う鰻かと思うほどの味覚の妙。不思議。山葵だけで頂くと、川魚のさっぱり風味。これが醤油で頂くと、もっと濃厚な魚らしい脂の旨さ。
いやぁ、堪らんです。一尾の鰻がこうも色々な顔を見せてくれるとは。すみません〜冷酒下さい。ええ、もう無理。ビール如きでこの濃厚な焼きたて鰻の旨さを受け止められませんって。しっかりと冷えた冷酒。ぶはぁあああ、旨めぇええええ。
大胆不敵な八幡巻きで、八幡巻き。今まで食べた八幡巻きってのは、わりと細めのゴボウだったのですが、こちらの八幡巻き。男らしい。これ太いでしょう?ってなゴボウを鰻でしっかりと巻いております。がっつりと頂きましょうか。
う〜む。これはまた。素朴なお味。いや、味付け自体はかなり濃いめです。がゴボウの土臭さが旨い具合に中和して、これまた日本酒のお友に実によいのです。たまらんなぁ、鰻はやっぱ楽しいなぁ。
うわぁああああ、肉厚〜鰻丼〜そして満を持してやって来たのが「鰻丼」なのです。松竹梅とランク分けされた丼。違いは鰻の量だけ。で、梅が一番量が多くてお高いのですが、普通逆ですよね?ということ。おや、そういえば。
まぁそれはともかく、頂きましょうか鰻丼を。当然ですが私と御料人様は「梅」の一番鰻がデカイのをお願いしました。「食べ切れるかな?」とおっしゃる御料人様に「残ったら食べますよ」と言ったところ、「残らない!」と断言されました。うん、さっきまでの不安な発言は何だったの?
お店はこんな感じでこぢんまりそれはさておき。いよいよ鰻丼頂きます。これが本当に肉厚。背開きの鰻はふっくらと、タレの方はどちらかといえば関西風。まぁ取り敢えず、丼物はがっつりと頂くのが一番旨いのです。イタダキマス!
旨!これ旨!白焼きとは違って、ガッツリと鰻の蒲焼きの旨さ。タレでこってりと、肉厚ふっくら。こればっかりは言葉で表現しようのないバランス感覚。よい!鰻、よい!旨い!ががががっと。飯ごとかっ込む快感!
肝吸いで〆今回ご一緒されました鰻に恋する乙女さんは鰻重の方だったのですが、ここに行き着くまでに結構いろいろと摘んだので鰻、少し頂きました。嬉しい。鰻が多いの嬉しい。そして肝吸い。こちらも頂戴しまして本当に御馳走様でした。
いやいや、大満足です。ま、予定よりも多少予算はオーバーしましたが、それでもこれだけの満足度なら無問題。実に旨かった。本当にご店主の実直さが滲み出たような、素晴らしい鰻を頂戴しました。うん、また、必ず来ます。次もゆっくりと時間をかけて食べさせて頂きます。

この間のうどんで呑めなかった分は取り戻しておきました。
やっぱり、旨い料理には酒は付き物です。

今回のお店:うなぎ「加奈井」
兵庫県神戸市須磨区平田町2-2-13
TEL.(078)731-4055

8 comments to “地元でも探します「うなぎ 加奈井」”
  1. >やっさん@鳥頭さん
    わははははは。
    情報ありがとうございました。
    満喫して参りました。
    平日昼間は無理ですね。
    酒無しではいられません(笑)

  2. 昨夜はご一緒させていただきありがとうございました♪
    おひとりさまより色々たくさん頂けて、ホントhappyでした♪
    それにしても、うーん、やはりてつやさんの画像はキレイ!
    画像みただけであの味が蘇ります。
    旅のお疲れがまだ残っていらしたのでしょうか?ワタシ標準
    では飲みがやや少なめのようにお見受けしましたが、
    これに懲りませず、また機会がございましたらぜひに!

  3. >ばーどさん
    こちらこそありがとうございました。
    おかげさまでたくさんの種類が食えました(笑)
    画像はカメラの性能です。
    腕には関係ないのです…。
    ぜひまたご一緒しましょう。
    週末は割とよく呑みますよ(笑)

  4. 地元神戸でこれたでのウナギがいただけるんですかあ!
    これはすごいですぅ。
    早速行かねば(°°)☆?(–メ)バキッ!
    しっかりメモしておきますです。

  5. >settuyaさん
    旨かったです、凄くお気に入りです。
    繊細と言うよりも実直というのがひしひしと伝わる鰻でした。
    満足度が非常に高いです。
    あとは、お酒の種類が増えてくれれば言うことなしです(笑)

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