嗚呼、青春の旅〜静岡浜松紀行〜「うなぎ あつみ」

結局、眠りについたのは深夜というよりもほとんど朝。で、軽く仮眠状態でもそもそと動き始めます。というのも、最終日は我が最愛の御料人様と合流なのです。前日、あまりの体調の悪さに「もしかすると、神戸へ直帰の可能性あり」とメールしてましたので、それを撤回しておかねばなりません。
起き抜け早々「復活!!!」のメールを送って新幹線を押さえにかかります。お昼は浜松で鰻の予定だから。ほら、昨日の鰻を逃しているので、この日は何としても!ということで。
無事に連絡も取れ、では浜松へと行きましょうか。で、時計を見ると新幹線の時間まで余裕で一時間以上。う〜ん。こういう時は歩きましょう。と、馬喰町から東京駅までてくてくと歩くのです。
途中、納豆巻きをコンビニで購入。本当に食べられるのか確認したところ問題なし。よし!今日は昨日までの分もしっかりと取り戻しましょう。
で、その後、全く問題なく東京駅、そして浜松へと。途中で御料人様と新幹線合流。前日までの不運とは雲泥の差、っていうか、あまりの快調さに逆に不安を駆り立てられたり。
さて。そんなこんなで無事に浜松へと到着。早速目星を付けていたお店へと電話。お店の状況を確認。満席。うん、ありがち。早速お店へと直行、名前を告げると一時間待ちだそうで。待つのも鰻の楽しみ、とはいえさすがに暇。デパートで涼みながら待ちましょうか、そうしましょうと移動。が、さすがは浜松ですねぇ。
もうね、道々に鰻店。駅前は鰻の匂いで充満しているのです。私達の普段の行動をご存じの方ならば恐らく予想されていると思いますが、予約した時間まで別の店で摘む、という選択肢。ええ、考えましたとも。
しかし、さすがに昨日まであんなに壊れていたので、それは無謀と。はい、今回は大人しく時間待ちです。デパートの休憩所でゆっくりと時間を潰して、いよいよお店へと乗り込みます。
鰻の生け簀といっても、ちょっと早めに着いたので待合いで。そのすぐ横は生け簀。ほう、鰻が塩ビパイプに収まってます。うわぁ、旨そう。ちなみに、前日の牧場で牛を見ながら旨そう、と思ったことも独白しておきます。
結局、このまましばらく待っておりました。食事だけに仕方がないとはいえ、鰻の旨そうな匂いが充満する店内で待つというのはある意味拷問ですね。ああ、喰いたい、喰いたいという気分が最高潮に盛り上がった頃に席に通されます。
このお酒が結構お気に入り。土産に買いそうになりましたま、まずは酒。前日までの不調を吹き飛ばすかのように日本酒。九月に入ったというのにまだまだ暑いこの日は、やはり冷酒がちょうどいいでしょう。で、やって来たのは浜松の地酒。これがまた旨い。
最近は焼酎よりも日本酒に心惹かれておりますが、この酒、旨いです。やっぱり、旅すればその土地のお酒を呑むのが一番ですね。キンキンに冷やしてある冷酒は、日本酒の香りこそ少ないですが、旨味と冷気で楽しませてくれます。
ほろ苦さが酒に合いますここで肴は「肝焼き」でしょう。これがまた、ほろ苦くて冷えた日本酒に実に合うのです。ああ、ここまで来た甲斐がありました。鰻に辿り着く前に、既に満足中枢に刺激が走ります。ビビビッと走ります。
ふと隣の席を見ますと「カブト焼き」だそで、鰻のカマの部分を焼いてあります。うわ、アレも旨そう。どうしよう、スゲェ食欲が湧いてきたよ。そりゃそうです。昨日は昼にうどんを食べましたがリバース、そしてほるもんセンターでは味見程度しか食していませんから。
白焼きは鰻の基本ですもうね、目一杯の食欲が湧いてきたところで「白焼き」の登場。いやっほ〜い!鰻くんコンニチワ!これは肉厚旨そうだ!これに山葵をちょいと乗せて、塩をちょいとつけて。あふ、旨い、これは辛抱堪りません。
焼肉でいうところのサシ肉を山葵塩で喰っている感じ。でもサシそのものはきっちりと炭火で落としてしっかり焼いて、それを一口で喰った時の感動に近いです。旨い。わしわしと喰いますよ。昨日の分も喰いますよ。
これが旨くないわけなかろう、という鰻重。旨い!いやぁ、噂にたがわぬ旨さです。このお店、結構な有名店らしく、遠くからここをめざして来る旅人も多いようです。ということで、白焼きに満足しているところに、当たり前ですが「鰻重」さんの登場です。
待ってました!これ!肉厚。そして味が見た目よりも随分とあっさりしています。関東の味付けに近いのでしょうか。関西風の甘味がガッツリ、歯応えバリっというものではなく、捌き方も東京風。いや、これは旨い。
ここの肝吸いが一番好きです昨日まであんなに喰えなくて苦しんでいたとは思えないほど、がつがつと頂きます。が、それでもやはり普段に比べて速度が遅い。ががががっと喰えないのです。多分食道傷めましたね、昨日のナニで。
それでもゆっくりと味わいながらの完食。で、このお店の肝吸いが旨かったのです。昆布の風味がよい出汁でした。上品で、それでいてしっかりとした味に満足。最後は酒が残りそうになるほど、鰻に集中しておりました。御馳走様でした。
こうして、色々な意味で長い旅も終わりました。この後は普通に新幹線で、普通に神戸に戻って参りました。
今回は、本当に沢山の方々にご迷惑をおかけしました。粋牛さんでは18焼肉という無茶を、椎名さんにはあんなによくして頂いたというのにろくなお礼も出来ず、ほるもんセンターさんではせっかく用意して頂いたメニューを食べることも出来ず、そして東京のお友達には心配かけまくり。すみませんでした。
次回、またこういう機会がありましたら、完全に体調を整えて挑みたいと思います。喰いまくり、呑みまくりでも平然と翌日を迎えられるように。

そうすると、体重がリミットオーバーする訳ですが。
今回の旅行で太るどころか1kg減っておりましたが…。

今回のお店:うなぎ「あつみ
静岡県浜松市千歳町70
TEL.(053)455-1460

3 comments to “嗚呼、青春の旅〜静岡浜松紀行〜「うなぎ あつみ」”
  1. 無事帰られて良かったです。
    食べたいものを前にして食べられない辛さは筆舌に尽くしがたいものがありますね!
    ポッサムチプなどで元気な姿をお見掛け出来ればと思います。・・・今日辺り(^^)

  2. >さいとーさん
    本当に辛かったです。
    体調は大切ですね(笑)
    今日はさすがに肉は…。
    自宅で豚の角煮制作中です。
    >おこづかい帳さん
    日本酒と鰻の取り合わせは世界最強です。
    特に夏は冷たいのがよいです(笑)
    おかげさまで完璧に食欲を取り戻しております。

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