東京下町紀行〜浅草・吉原の巻〜

東京二日目。全く予定のない本日。さてどうしましょうか、ということで歩いて浅草まで行きましょう。ほら、前日は一日五食の大莫迦夫婦ですから、歩いてカロリーを消費しましょうと、朝食抜きで昼過ぎからブラブラと。
両国から浅草まではそんな大した距離でもないので、まぁ、歩きながら昼食食べるところでも探しましょうということで。出発間もなく鰻店発見。余りにも近すぎたので、もう少し歩いてからにしましょう、そうしましょうと更に歩を進めます。が、これが失敗。
浅草は、やっぱり観光名所。人がドンドンと多くなり、人口密度が高くなる。それにつれてお店も増えてくるのですが、如何せんモロにお昼時。お店はどこも長蛇の列。ありゃー、どうしたもんかな?
それでも、何とか鰻店に入ることが出来一安心。あ、考えてみりゃあ昨夜の最後のご飯は鰻。鰻連荘。いくら好物とはいえ二食続けてはなぁ、あ、「いちょう(特上)」でお願いします。ええ、喰いますとも。
こちらの鰻も東京の鰻。ほっこりととろけるような旨さがホッペタ直撃。うはぁ、旨い旨い旨い。肝吸いも旨い。鰻にはやっぱり肝吸いだよね、そうだよね。漬物一つ残すことなく完食ご馳走様でした。
さて。実はこの日。雲一つ無い晴天というヤツでして。ついつい、東京のご夫婦様にメールしてしまい、夜にご一緒させていただきました。ええ、待ち合わせは雷門前という浅草ならでは。
で、時間が著しくある。もうね、名古屋あたりまで行って戻って来れそうなくらい。ということで、普段は余裕が無くて出来なかった町中探索を決行しました。これが楽しい。ひたすら細い道に入り込んで旨そうな店を探すのです。
結構明るい内から、合羽橋をうろついて、鍋だの調味料入れだの色々と欲しがってみたり、四方どこを見渡しても韓国料理と焼肉店しかない路地に入り込んでみたり。楽しい。なんて楽しいんだ。
ついでに、次回来た時には必ず行こうと思う店をチェック。鰻にトンカツに天ぷら。うん、これだけ押さえておけば今度は迷うことなく色々と食べれますよ、ということで。そろそろ時間となりましたので待ち合わせ場所へ。そしてタクシーで目的のお店へと。
食べるのは桜鍋。うは、初めて〜!だと思う。馬刺だとか馬のホルモンとかは喰ったことありますが、鍋は多分初めて。嬉しい、初物楽しい。当然注文は桜鍋。ロースとバラを混ぜてお願いします。どうもバラの方が旨いそうで、それは楽しみですな。
で取り敢えず酒。日本酒燗。五合とありましたが、どう見ても四合。まぁいいです、呑みましょう。ツマミは馬刺とすじ煮込み。馬刺は喰ったことがあるのでビックリすること無かったのですが、すじ煮込み。
牛スジの煮込みってのは好きでよく喰ってますが、馬のすじですか。これは楽しみ。喰う。旨い。あっさりとした醤油味。これは日本酒に合いますわ。素晴らしい。で、よくよく見てみると、確かに牛スジとはちょっと形状が違う。
薄いんですね、全体的に。で、脂というかゼラチン状の部分がとろける程ゆるい。味に関しては、しっかりと煮込んであるのでそんなに違うとは思わなかったのですが。何にしてもこれに七味をぶち込むと最高の酒の肴。
てなことを楽しんでいるところへいよいよ鍋の登場。おー、スゴイ旨そう。真っ白なところがバラの脂。これをしっかりと煮込むと美味なそうです。鍋自体が実に小振りで底が浅いので、じっくりと参りましょうか。
ちなみにロースの方は、馬刺と同じ肉のようで、ほとんど火を入れずに食べれます。しっかりと煮込んで味を絡めて食べるのも旨いんですけどね。ということでロースはあっという間に完食。
ここで「ザク」と呼ばれる野菜達の投入。何となく機動戦士を思い出すのは私だけではないはず。でも、せっかく吉原の粋な桜鍋喰ってるんですから「ザクとは違うんだよザクとは」てなことは口に出しません、ええ、決して。
麩に葱、白滝と放り込んで、更に「盛り合わせ」の焼き豆腐、春菊、シメジも投入。これは確かにスキヤキと変わりませんね。いやぁ、いい感じで煮上がって参りましたよ。あ〜そんな訳でがっつりと。旨い旨い旨い。これ最高。特にバラ、これ最強。
なるほどこのバラはいいですわ。脂がしっかりと味に絡んで、正に牛肉のスキヤキで最初に脂引きに使って、最後にぶよんぶよんになった、あの脂と同じ旨さ。コレステロール?何それ?美味しいの?美味しいよ!そんな気分。
もうね、当然のように肉の追加。ドンと追加。これもがんがんと放り込んでは喰い、放り込んでは喰い。もはや、当初の「江戸の粋な桜鍋を粋に堪能」ではなく、「ドンドンもってこい、片っ端から喰ってやる」モードへと変わってます。いいの、旨いから。
さてさて。取り敢えずお鍋は終了。続いてはこれに「あとご飯」。桜肉の中落ちと玉子を投入。お店の方がしっかりと調理して下さいます。うは、旨そう。で、これをご飯にぶっかけて桜肉入り玉子丼。
ご飯を鍋に入れることを拒否する私には、これは素晴らしい事ですよ。これってスキヤキでも牡丹鍋でも旨いんじゃないですか?ってか旨いよ。よし、これからはこれ。ご飯にかけます。鍋にうどん入れるのも止めましょう。決定。
いやぁ、堪能堪能。実に旨い鍋でした。やっぱり、せっかくお江戸に来たのですから、こういう土地に根ざしたものを喰らうのは必須ですよね。次回は江戸前の天ぷらあたりにチャレンジしようと心に決めながらご馳走様でした。
さて、ここから電車に乗ってお江戸のご夫婦とはお別れ。両国についたところで、時間がまだまだ早いのです。ほら、喰い始めが早かったので、終わりの方も早い。そこで両国地ビール館にて呑み足しを。
で、ショーウインドをみて驚愕。あんた、これ、なんと「火山焼」って。牛肉の量も400gって。もうポッサムチプさんそのままじゃあないですか。もっとも肉そのものが全く違うのですが。それでも同じネーミング。
まさか、このサイトからぱくr…。ま、そんな訳ありませんね、ええ。きっと偶然でしょう。もしも腹に余裕があったら、きっと注文したこと間違いありませんが、さすがにしっかりと桜鍋堪能してきてますから止めておきます。
地ビール三種と限定のビールを注文して乾杯。ビールが旨い。桜鍋はいくらアッサリしているといっても鍋ですから喉が渇いていたようです。ぐいぐいと呑みながら、さすがにツマミが欲しいのでビールといえばソーセージ。
お店の方はあっという間にラストオーダー。お腹の方もすっかりとくちましたのでご馳走様。あー旨かった。地ビールいいッスね。とご満悦でホテルへと帰り就寝。明日は東京最終日。何を食べようかと夢みながらオヤスミナサイ。

喰うこと以外に観光する気がないってのは如何なものかと思います。
それ以外興味がないのは仕方のないところですが。

今回のお店:
うなぎ「さんしょ」
東京都台東区西浅草2-25-7
TEL.(03)3843-0344
桜なべ「中江」
東京都台東区日本堤1-9-2
TEL.(03)3872-5398
ビアステーション「両国」
東京都墨田区横網1-3-20
TEL.(03)3623-5252

2 comments to “東京下町紀行〜浅草・吉原の巻〜”
  1. あの後地ビール館に行ったのですね♪
    両国に地ビール館があるの忘れてました。
    一緒に行けば良かった(笑)
    火山焼きなどダイナミックなメニューもあるのがお江戸両国風。
    次回は二次会に使いましょう!

  2. >アマグリさん
    はい、行ってました(笑)
    本当はワインでも飲もうかと思ったのですが、日本酒呑みすぎだったので、ビールで我慢です。
    次回はご一緒しましょう。
    というか、旨そうな店を何軒かチェックしておきましたのでそちらも是非。

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