大江戸旅日記〜その弐〜炭火焼き「ほるもんセンター」の巻

満腹お江戸の旅はまだまだ続きますよ。昼食のトンカツを堪能した後、荷物をホテルに放り込みます。ってか、目の前ですから。ええ、本当に目の前。これだけ旨いトンカツが道を挟んであるとは、なんと贅沢なホテルなのでしょう。その割には料金抑えめ。狙い目、でもあります。
さて、夜は待望の東金「ほるもんセンター」さんへ。まずは鉄道で乗り換え乗り換えしながら。これがなかなか旅気分。両国駅から千葉駅へ。更に大網で乗り換えて東金へ二時間弱の列車の旅。これはこれで楽しかったのです。おしりは痛くなりましたが。
今回、かなり前から伺うと宣言しておりましたので、色々と特別にメニューを組んで頂けるとか。いやいや、これはご店主とお友達という特典ですか。このサイトを続けていて良かったと思う瞬間です。ということで、看板が見えてきました、こんにちはぁ。
ご店主とは、実に三年半ぶりの再会です。涙ながらにがっしりと抱き合って…なことはなく、ご挨拶の後、席に案内されまして。お座敷席。いいですねぇ。昭和の名残を感じつつ、実に素敵です。すっかりと和んでしまいます。
いやいや、今日は和んでいる暇などありゃしません。早速頂きましょう。といっても、全てはお店にお任せしていますので何が出てくるやら。で、最初はタン刺とハラミ刺。おう、いきなりですかぁ。薄く切られたタン刺とハラミ刺。美しい。
ぱくりと口に入れると溶けださんばかりのハラミ刺。生の肉ってのはどうしてこう旨いのでしょう。また、このハラミ刺は今まで喰った中でもかなり上等なものですよ、ええ。旨い、旨すぎ。タン刺も僅かにコリッとした食感を残しつつも旨い。肉の甘み。
いつもの事とはいえあっという間に完食。とろける様に完食。旨。余りの旨さにハラミ刺をお代わりしちゃいます。で、次にやってきたのはレバ刺。これも新鮮。いや、単に新鮮じゃないのですね。実は四日前のものを取り置きして頂いていたのですが、もう全くもって問題なく旨い。う〜ん堪らんですよ。
この辺りの、刺身として使える日数というのはお店によって違うのでしょうね。今は屠殺日には食べられなくなりましたから、最短でも翌日。週に一回の屠殺だとすると、最長は一週間ですか。(注:すみません、ちょっと勘違いしそうな文章でした。ほるもんセンターさんでは最長四日だそうです。ああ、お聞きしてたのに…。)なるほど、そうなると冷蔵庫の大きさやお店の規模で、売り切れということが起こるのですか。
などとしんみりしてましたら次の肉。うわぉ、ツラミ刺。こりゃ凄い。どう見てもツラミ。しかもピンク色のいかにも旨そうなお姿。頂きます。早速頂きます。間髪を入れずに頂きまs…旨。こりゃ旨い。堪らんよ。コリッとしたスジの感触がイイ!
当たり前ですが、今まで焼いて喰っていたので、この肉のダイレクトな旨味は未経験でした。いやいや、こりゃ旨いですね。とまぁ生を堪能した訳です。で、ここからがいよいよこのお店の本番。ホルモンの登場です。ホルモンですよ奥さん。
やって来たのは豚ホルモンの盛り合わせ。壮観。凄い。豚ホルは串で食べることがほとんどでしたから、こうやって各部位を並べて頂くと実に壮観。内容を一つ一つ説明して頂きました。が、無理。アルコールと牛脂で形成されている私の灰色の脳細胞では覚え切れません。
仕方なく、ご店主にお聞きしたところウルテ(喉ナンコツ)・Pタン ・シキン(食道)・ハツ・うちわ・気管・タケノコ(大動脈)・カシラ・タン下だったそうです。もう一つ一つ美味しい。全て違った食感、味、そして旨味。ちなみに、これ特別に作って頂きました。半分以上はメニューに載っていないそうです。
この中でも、ドハマリだったのは牛でいうウルテ。喉のナンコツ。これが旨い。かなりしっかりとしたコリコリ食感。これにまとわりつく赤身と脂。噛み砕く感じが実に心地よく、いくらでも喰える感じです。というか、喰いたい。もっともっと喰いたい!
タケノコも丸まま。まるでパスタのペンネのようなルックス。これを火に置くとクルリンと巻いてしまうのですが、これが旨い。牛のタケノコほどのしっかりとした食感ではありませんが、独特の粘り感が実に旨いのですよ。
どれもこれも喰ったことがないだけに新鮮な悦びです。で、続いて「テッポウ」を二種。当然これも先ほど教えて頂きました。直腸。肛門側と大腸側。って、これ以前送って頂いた、例のホルモンじゃないですか。う〜ん、相変わらず旨そうな。
これを焼きまして。厚みがある方が肛門側。こちらはしっかりとした歯ごたえが堪りません。それに対して薄い方。これは初めての食感です。ああ、そういえば牛ホルの盛り合わせによく混ざっているヤツです。なるほど、テッポウだったのですか。
これは柔らかく、焼くと溶けるように縮まるのですが旨いのです。今まで牛ホルのタレでした喰ったことなかったのですが、豚ホルで塩。旨いですねぇ、うん、旨い。さて、本日は余り酒を呑めないので、「幻の酒ホイス」を頂きましょう。
これ初めて呑んだのですが、面白いですね、味が。旨いとか不味いとかで分けるのは難しいですが、私好みではあります。焼酎をルイボスティで割ったような、そんな感じ。うん、いいですね。さて、続きましては…、って、あのうまだようやく折り返しなんですが。この後牛ホルに突入なのです。ということで、続きは明日へと持ち越しです。

自分でも、こんなに喰ったとは思っていませんでした。
あ、でも量は控えめですよ、そうお願いしてましたから。

今回のお店:炭火焼き「ほるもんセンター
千葉県東金市東岩崎1-15-103
TEL.(0475)55-7141

5 comments to “大江戸旅日記〜その弐〜炭火焼き「ほるもんセンター」の巻”
  1. 量は控えめって、刺身だけでも山盛り食べてるじゃないですかw
    しかしハラミ刺し、ツラミ刺し食べたいなぁ。
    牛ホルモンの後編も期待しています。

  2. う?ん、美味そうです!!
    この写真見たらちょっと行ってみたくなりますね。
    タン刺し、ハラミ刺しとホルモンが気になります。
    牛の刺身って、マグロと違ってそう簡単にはとろけないじゃないですか?とろける刺身、食ってみたいですねぇ。

  3. >へんくつ倅改め道楽さん
    通常の量だと、恐ろしいことになってしまいます(笑)
    滅多に行けない神戸から、ということで出来るだけたくさんの種類を頂きました。
    ハラミ・ツラミは実に旨かったです。
    >ぜんちゃん
    まったく、喰いすぎです。
    >つのぽんさん
    胃袋があと三つほどあれば…(笑)
    >なんでさん
    刺身なんですが、とろけるというのが不適切だったかも知れません。
    サシが口の温度で溶けて、赤身がほどける感じです。
    とろけているのは主にホッペタと舌でした(笑)
    是非お店のBBSをチェックして行ってみてください。
    その日のオススメが載ってますよ。

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