東京旨い物紀行〜第六食以降〜

すっかりと普段のペースでガッツリとお食事頂きまして。さて、その後はアマグリさんながしまさんのお宅へとお邪魔します。あれです、今夜のお宿をお願いしているのです。そしてながしま家のあおくんとご対面。
うん、元気。色んな意味で。おいちゃんはそんなに元気を持ち合わせていませんよ。だからそんな風に飛びかかられても…。という熱烈歓迎をいただきまして。その上、「bar アマグリ」が開店。いや、その酒の量はどうかと思いますよ。
我が家では、こんな風に多種多様な酒が並ぶなんて考えられません。だって、封を切ったら呑み切る、というのを家訓としていますから。幼少のみぎりなど、封を切ったお菓子をおいておくと、全て誰かに食べられる、という暮らしでしたから自然と呑み切り派。
でも壮観ですね。そして楽しいですね、見ているだけで。いや、見ていても美味しくありません。ので、頂きます。頂戴します。とまぁ夜も更けていったわけです。うん、おつまみ作って頂いて、ご馳走様でした。
さて、翌朝。本日の予定は浅草。やはりアレですよ、観光ですから。せっかくの東京ですから東京らしい場所に赴きましょう。朝食もしっかりといただいて出発。あおくんさようなら。また近い未来という大海原で出会いましょう。
目指すは浅草、神谷バー。え〜と、お日様も登り切らないウチからなんていうことを。いや、好きなんですけどね、昼酒。ということで欲望という名の列車に乗って一路浅草へ。目指すは電氣ブラン。
深い深い地下から地上へと上がってきますと、そこは別天地。ではなく浅草。神谷バーの開店時間には少し早いのでお参りにでも行きましょうという事に。で、ちらっと見てみると、神谷バー、並んでます。え〜と、世間では未だ11時にもなっていないというのに。昼前から並ぶバー。それだけで魔都・浅草。
で、悪魔に魅入られた人々を横目に、神様やら仏様のもとへとお参り。雷門だとか、仲見世だとか、外国人観光客並みにうろうろと楽しんでますと、前方から何やらちんとんしゃん。ほう、なんだかイベントみたいですね。
なんでも年に二回の「白鷺の舞」ですとか。先頭で観光客をあしらっているおばちゃんの大声で、全てを解説して頂きました。「こんな日にここに来るとはラッキーです」と言われても。どちらかというと、人混み苦手ですから。イベント怖い。浅草のおばちゃん怖い。
それでも無事にお参りを終えまして、みんなで昼食。さて移動しましょう、と。あまりに人が多いので、ちょいと外れた道を通ってますと同行者様が気になるお店に。ほう、手ぬぐいに半纏、これは染め物ですか。
ってんで店の中、ぐるりと見てますとアロハシャツ。手ぬぐいのアロハシャツ。おぉこれは!これは欲しいぞ、欲しいぞ。と駄々とこねまして買ってもらったり。いや、でもこれいいですよ。本当に。今年はこれをシリーズで集めようと本気で考えております。通販希望。
などと道中を楽しみつつも、ながしまさん御用達の鰻店に。あれ?貸切。おお、貸切ですか。これは残念。では仕方ありません、別のお店に移動しましょう。あれですね。浅草というのは鰻の店は多いんですね。
てろてろっと移動しまして別のお店。「川松」さんですか。もう口が鰻の口になってますから早く食べたくて仕方がない。鰻重ね、上ってやつ。よろしく。で、実際にはそこそこ時間がかかったのですが、一気に端折って鰻重。
いやぁ、立派な鰻です。肉厚で脂ののった旨さがあふれ出んばかりの鰻。いただきます、いただきますよ。う、旨い。これはいい。関西のバリッとした鰻ではなくふわりとした、それでいてしっかりと味のある鰻。
いやいや、やはりアレですね、各地の鰻を食べ比べるのは大切です。地元、名古屋、浜松、静岡など食べてきましたが、地域ごと店ごとにまるで美味しさのはかり方が違う。そして肝吸い。これも旨い。堪らないですわ。
すっかりと堪能致しまして、いよいよ本日の目的地。酒飲みの約束の地「神谷バー」へ。思えば、20代の呑みまくっていた頃に、東京にはこんなに凄いバーがあると教わり、いつの日か自分の酒の神様のお許しが出れば訪れようとしていた、あの伝説のバーへと行くのです。江戸時代で言えば伊勢参り。イスラムで言えばメッカ巡礼。ああ、こんな幸せはありません。
というのは全くの嘘です。ええ、確かに一度は行ってみたいと思っていましたが、そこまでの思い入れはありません。なので、満席といわれても、ま、次回があるか、というところです。ええ、次回は必ず呑みますよ、電氣ブラン。
我が心に誓っていたところ、アマグリさんからお土産に買っていただいてしまいました、電氣ブラン。うわ、ありがとうございます。大切に呑ませていただきます。ということで電氣ブランのお話は後日。覚えていれば。残っていれば(現在半分弱)(ハンブンジャクというと。
この後、屋台で買い食い、ビールを呑んで一服。至福の一服を終えた頃、そろそろ神戸の街へと戻らねばならない時間となりました。本当に、すっかりとお世話になりました、アマグリさんながしまさん。次回神戸においでの際には、きっときっとこのお礼をさせていただきます。その為に、休日には旨い店を探していますよ。はい、自分の欲望の赴くままじゃないですよ。下調べですよ。
ということで幸せな東京滞在が終わりました。いやぁ、楽しいです大東京。今回は二泊三日の割にはあまりうろつかなかったおかげでゆっくりじっくりと味を堪能させていただきました。また近々、遊びに行こうと心に誓っているところです。
ま、新幹線で揚げまんじゅうを食べた事は蛇足ですね。浅草名物だそうで、わしわしと喰らいました。実にあっさりとした美味しいお饅頭。これは新幹線おやつにちょうどいいですね。ビールの当てにもなりますし。饅頭をアテに酒を呑むようになれば立派な廃人の仲間入りですね。そうですね。
こうして無事に我が町神戸に帰って参りました。荷物だけ放り込んで焼肉を喰らったのは前述のとおり。やっぱり家はいいねぇ、的な事ではなく、純粋に「今日のお薦め」に惹かれただけという、人としてきっと色々と間違っている理由から。ま、いいですよね。旅から帰ってきたのですから。

さて、次回に向けて東京の美味しいものを検索しておきましょうか。
あれだけ喰ってもまだ食い足りないあたりが最初のボタンの掛け違いです。

今回のお店:うなぎ料理「川松/本店」
東京都台東区浅草1-4-1
TEL.(03)3841-1234

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