炭火焼肉 くにきや

何かと忙しい年度末になりました。毎年のことですが、この時期は数字をたしたりひいたりたしたりひいたりしなければなりません。ああ、そろそろぜいきんの無い国に行きたいと思います。どこかのアラブの国の偉い人、私、要りませんか?
そんな訳で、例の「カルビとロース」の件も棚上げ状態。つーかね、マジで脳味噌が忙しいのです。色々と考えることが多いのです。カルビとロースといえば、本来なら胃袋と舌が答えを出すのですが、珍しく脳味噌に頼ろうとしているのが間違いですか。
という訳で、現在のところ脳内整理が進んではいますが、手がついてこないという所ですか。こういう時はすぐに諦めるのです。そして旨いモノでも喰って、力を蓄えるのです。という訳で喰ってきました「くにきや」さんで。
最近はお忙しいということで、当日のしかもこれからすぐ、という無茶を言ってみました。あれですよ、取り敢えずワガママを言ってみたいお年頃なのです。なのに、週末なのに、旨い具合に一席だけ取って頂けました。ありがとう、「くにきや」さん、焼肉の神様。
で、いそいそとお店に伺えば、予想通り「予約満席」の張り紙。やはりあれですか、ヒゴロノオコナイがいいからですか、私の。何にせよ、美味しい焼肉が喰えるのは素晴らしいことです、はい人生の至福。
まずは生。今日はいきなりだったので、レギュラー三品「レバー、センマイ、ハツ」を。これがまた、いつものごとく旨いのです。舌にねっとりとからみつく旨味。これをレバーにやられた日にはあんた。そりゃ堪らんですよ。
生を堪能し。そうそう、生肉。生レバにまた逆風が吹いているようですが、そんなことは気にしていられません。ってか、もともと食中毒の危険性なんてものは生肉はつきものじゃないですか。それを今更…。実際、日本人、菌に弱くなりすぎですわ。もうちっと、耐菌力をつけた方がいいですよ、本当に。
でもまぁ、焼きものも好きですから。肉は全部好きですから。ということで塩もの。塩焼き。頂きましょう。盛り合わせは「ハラミ・ソッチャン・特上カルビ・上タン・上ミノ・ハツ」ですか。
で、全て旨いのですが。うん、ミノなんて実に素晴らしい。これは最高ですよ。ってかんじなのですが、中でもハツ。このハツにしてやられましたね本日。もともと美味しいのは変わりません。が、最近特に切り方が好みなのです。
いい感じの『塊』感がいいのです。ああ、堪らんよ。これこれこれ!という魂の叫びなのです。って、思っているところで「炙りレバー」です。です。です!これだよこれ!これを待っていたのです。というのも、最近出来た本日の「メニューボード」に炙りの文字を見落としません、この私。
早速頂きましょうか、ってんで網の上にレバー。綺麗なレバーです。生で喰っても全く問題がないであろうその見目麗しきお姿に、編み目の焼き化粧。これを塩胡麻油で頂くと、とろける。魂がとろけんばかりの美味。<旨>堪らんぞ、炙りレバー!</旨>
ちなみに、今回のソッチャンは脂に包丁がしっかりと入っていますね。前回は全く入っていなかったと記憶しておりますが、何かあったのでしょうか?その辺りも、勉強熱心なご店主様。きっと思うところがあったのでしょうね。
と、いうところでタレ!タレですよ奥さん。珍しくアカセンをタレで。そしてゲタカルビ。ははぁんこれはアレですね。まずは『歯応え』を楽しませてくれるという作戦ですね。こういう場合は策に呑まれた方がいいのです。歯応え、楽しみましょうか。
うん、実によい。火の通ったアカセンに『コリッ』とした食感が生まれて、それをタレの強めの味付けで。ああ、極楽。まさに肉の極楽。更にゲタカルビは、スジの食感が肉を喰っている実感に直結なのです。うん、旨い。これ、これだよ、これぞ焼肉。グレィト!
とまぁ、しっかりと味わっているところで、続いてのカルビ。もうね、最近ではこのお店で『特上』『上』『並』なんていう区分はわからんですよ、カルビ。まぁね、本来だったらとっくに終わらせているはずの「ロースとカルビ」の区分けが出来ていれば、このカルビもどういうカルビかが分かったのですが。うん、分からん。取り敢えず「旨いカルビ」という区分でよろしく。そのくらい良い肉!
いつもの様にピビンパと一緒にチシャで頂くと、得も言われぬ旨さ。サシの強い肉ほどチシャに合うのです。やはり、肉と同じだけ野菜も食べるべきですね、ええ。焼野菜は要りませんが。焼野菜は苦手です、というカミングアウト。
なんだかね、野菜は焼くより炒める方が好きみたいです、私。なので焼肉の時には焼く野菜は不要です。ええ、生のチシャ。そしてナムルがあれば充分です。
とまぁいい具合で頂きまして。一応これで一通りなのですが、ここで同行者様からのご希望で『塩・上ロース」を。
ほう、最近では珍しいパターンです。と同時に、頭に浮かんだのは「ロースとカルビ」問題です。つまり、これだけ堪能した後で塩で食べれば必然的にロースの味が分かるのか分からないのか自分の舌を試せます。試金石。
網の方も変えて頂き肉のお味を。と。なるほど。確かにカルビとロース、味で分けてもいけそうですね。赤身の味、というか舌触り、歯触り。『サクッ』とした感触がロース。モモ肉にも共通するさっくり感。ふむ。これか。これがロースか。
カルビの感触とは違う、この淡泊な肉感。これを基準にすると、確かに『モモ』や『ランプ』はロースと同じくくりにしても分かりません。というか、私には区別できないでしょう。『ランプ』を並ロースとして出されても、きっと納得してしまいます。やはり私の莫迦舌・貧乏舌ではこの辺りが限界ですか。
ということで、今月の課題は「ロースとカルビ」の違いをハッキリさせるためのページを新規で作ることですか。今回の「くにきや」さんは実に勉強になりました。

こんな勉強なら学生の頃に熱中しまくったのに。
恐らく最高学府に上り詰めたことでしょう…。

今回のお店:炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050

5 comments to “炭火焼肉 くにきや”
  1. 私のblogを覗いていただきありがとうございました。
     今日のひとり言も、いつもながら羨ましい限りです、我が家は6人家族なので焼肉はキロ単位でないと満足してもらえません、ですからお店で食べる場合はかなりの覚悟が必要なんです。
     戻ってきた税金も、冷蔵庫の買い替えとデジカメ、借金返済に消えてしまいました・・・、トホホ。

  2. 初めまして
    とっても魅力的な日記にヨダレだらだらです(笑)
    ところで、文中に『ソッチャン』と出ておりますが
    これは何でしょうか?
    書き損じかと思ったのですが、文中に2度出てきており
    そんな食べ物があったんだ!と少々興奮気味です(爆)
    どうか教えてください。

  3. >おがちゃん
    確かに、食べ盛りを含んで6人では…。
    私も中高生の頃には一人でキロ肉を喰ってました(笑)
    >☆さん
    ソッチャンは小腸です。
    ソジャンやソウチャンやコプチャンなどともいわれています。
    韓国語を日本語表記にしてますので、ニュアンスが微妙なのですが…。
    ホルモン、という名前で食べてらっしゃるかも知れないですね。
    美味しいですよ!

  4. 小腸だったんですね!
    脂プリップリにのった小腸って美味しいですよね
    情報有難うございました!

  5. はい、小腸です。説明不足ですみませんでした(笑)
    脂がいいですよね、小腸。
    これとビールが最高なのです…。

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