周到な罠を考える。

世の中には色々と想像を絶する罠が仕掛けられている物です。いやぁビックリしました。こんな事もあるのですね。ええ、昨日のことなんですが…。順を追ってお話ししましょう。
8月2日は本年二度目の「土用の丑の日」だったそうです。前回の7月21日に鰻を食べ損ねただけでなく、まさか二度も土用丑があるとは知らず、今回も食べ損ねました。まずはこれが罠の序章。周到に張り巡らされた、その巧妙な手口には感嘆させられます。
そして、お食事のお誘いが来たのです。「何か食べたい物は?」その質問に関する答えは常に「鰻」です。もう、脳味噌の大部分、大脳皮質あたりはその殆どを鰻に犯されているのですから。では、参りましょうか。いざ鰻。
今回は元町商店街の路地入ったところにあるという鰻店に向かいます。大体の場所を目当てにうろうろうろ。はて、アレかな?うなぎ。でも暗いよ。何々?近寄ってみると暖簾はあります、が準備中。店じまい。えーと午後八時ですが。ギョーカイ用語で20時ですが。20時ってギョーカイ用語じゃないですね、フツー。
どうも本日たまたまなのか、そういうお店なのか。残念無念という罠。そういう訳で、おそらくもう一軒あったはずという不確定要素満載で西に向かって歩きます。ええ、歩きます。
そうやって約一駅ほど歩いたところにある高級鰻店。なのですが、高級です。金に糸目はつけませんが、つけますが。つけるのでやめましょう。更に一駅半ほど歩いて、前回行った「雄司」さんへ。
日本料理なら鰻はあるでしょう、夏だし。という甘い目測の元再び歩き続けて、これ以上歩くくらいなら帰ると口に出る寸前に到着。無事到着。ここまでの経緯から言えば、満席で入れません、というのが定石ですが、問題なくカウンターへ。これもどうやら周到な罠の一部だったようです。
何というか、普段はテーブル席が好きなんですが、この手のお店はカウンターがよいです、実に。カウンターの大皿を見ながら、本日は何にしましょうか。
「本日の肴」として小蛸煮付け、おばけ、小エビの唐揚げ、そして冷や奴を頂きましょう。まずはビールから。
この小鉢が旨い。どこまでも旨い。おばけは芥子酢味噌、ビールに合う、合う。小蛸も旨し、唐揚げは揚げたて。そして冷や奴は…。あ、本日も普通の豆腐。前に食べたとろとろの豆腐じゃありません。どうやら夏はないのかな?
そして鰻。鰻くださいな。鰺の棒寿司でも良かったのですが、前回の穴子の天麩羅が美味しかったので、本日は穴子を押し寿司で。
さぁ鰻、鰻。残念ながら焼置きしてあったようですが、念願の鰻ですよ、今年初(かな?)。もうすっかりと日本酒に変わっています。旨。
穴子の押し寿司もさっくりと頂きまして、本日はこのくらいで。ああ、満足しました。さて、ここで本日最大の落とし穴を発見しました。と言うよりは既に思いっきり落っこちていました。はい、メニューをですね、じっくりと見てみるとそこには驚愕の事実が!「自家製豆腐、400円」ええーーー!

「冷や奴」と「自家製豆腐」の二種類あるなんて…。
これで三度目のリベンジは決定しました。メニューはよく見ます、これから。

今回のお店:神戸料理道場「雄司」
兵庫県神戸市兵庫区大開通2-3-23
TEL.(078)578-8610

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