2009年”焼肉の日”宴〜本焼肉・前半戦〜

狂乱の初日は無事に終了。といっても夜中に胃が重すぎて眠ることが出来なかったりしたのですが。まぁ勝利というには程遠い感は否めません。それでも二日目はやって来ます。前日の打ちあわせ通り次なる店への最寄り駅で待ち合わせ。

やや遅れ気味なれども集合。で、ここで発覚したのはさすがの東京組でさえも体調不全者が続出しているという事実。そりゃそうだ。あれだけの勢いで初日を終えれば胃腸に負担がかかるのは当然です。ということで、ここはおとなしく次の店は辞退しましょうか。なんてことは当然なく、弱っている人に対して「負け犬」扱いという非常ぶりを見せつけつつお店に到着なのです。

本焼肉の日、昼の部は最近のお気に入り「ホルモンX」です。本来はお昼にはランチメニューしか扱っていないのですが、無理を言ってお店を貸切の上に特別コースを作って頂きました。極悪非道な焼肉侍たちなのです。いや、主に私の責任か。ともあれ、開会の挨拶と乾杯、いよいよ二日目がスタートしました。

まずは【付き出し】。ボイルハートのポン酢和え、とでもいいましょうか。これがアッサリとした食感で実に旨い。これから始まる肉の嵐に立ち向かうには実に優しいお味。そして【生盛り合わせ】は生センマイと生レバーのセット。これが一人に一皿ずつ。生センマイのタレは酸味が強めでさっぱりとしています。昼に食べるにはこれもいいかも!

そして生レバー。これも新鮮。ねっとりとしたレバーの旨味を堪能出来る幸せ。これが真っ昼間というのが背徳という隠し味までよく効いているのです。さてさてそれではそろそろ焼きものへと移っていきましょうか。【塩盛り合わせ】は三点盛り。タン、リードヴォー、ツラミです。これまた一人分ずつ小分けして頂いています。

タンは上タンでしょうね、芯の部分でサシがしっかり。焼いていくとじゅわりと肉汁が浮かび上がってきます。これは何とも堪らない。これを当然そのまんまなんにもつけずにぱくり。口腔内を駆けめぐるタンの肉汁、旨すぎ!やはりこうでなくてはいけませんわ。例え前日喰いすぎで苦しくて寝不足だとしても、旨い肉喰ったら復活です!

わりと稀少部位なリードヴォーもきっちりと人数分。こちらは好みもありますがしっかりと焼くことで旨味が増します。というか脂が強いので焼が足りないと口の中で脂がもたつくのです。それが火を入れることでさらりとした上質の旨味に早変わり。あふう、た、堪らん旨さ。ツラミは軽く炙るように、塩との相性がビールにいいのですわ。

飲み放題を付けているのでここでお代わりしましょうか。烏龍茶。ほら、毎回やっちゃうのは呑み過ぎなんですよ。てなわけでオトナの判断として。ついでに大正漢方胃腸薬など分けて頂くオトナの周到さも見せます。まだまだ始まったばかりですから。【キムチ盛り合わせ】を摘みつつ次の肉を待ちましょうか。で、やって来ました。

【十六色ホルモン】とはなかなか。レギュラーメニューに七食ホルモンという七種類のホルモンの盛り合わせがあるのですが、こちらは十六種類。ゆうちゃん之助さんと一緒に数えたのですが、テッチャン、コテッチャン、赤千枚、ネクタイ、焼センマイ、上ミノ、並ミノ、牛ずり、ウルテ、ハート、赤ツラミ、白ハチノス、タケノコ、ハチカブ、リードヴォー…後一つが分からなかった。タンとレバーは入ってなかったしなぁ。

でこれがテーブルに一皿だと思ったらもう一皿やって来ました。ははぁん2人で一皿ね。なのに更にやって来るホルモン盛り。「お一人様一皿です♪」と。えーと。二皿で十分ですが。それでも並ぶホルモンの皿。ま、喰うけどね。特に問題もなく。こっちには何といっても焼肉王子ことゆうちゃん之助さんがついてますから。

ええ、喰いました。見事に四皿。と思ったら別テーブルの負け犬から皿がやってきました。うははは。まるで椀子ホルモンじゃないですか。まぁ喰うんだけどね。普通に喰うんだけどね。だって旨いから。こちらのお店は精肉店の直営なので恐ろしく良いホルモンが安価で提供されています。東京組も大納得の旨さ。

というところで【ハチノスのサラダ】が。ハチノスをボイルして真っ白に剥いた物をサラダ仕立てで。これがもうなんとも旨いのです。わしわしと頂いているとさらにお皿が。真っ赤な物が乗っているのですがもしやサイコロステーキ?とポッサムチプならありそうなことです。が、普通に【デザート】のスイカでした。よかった。ということで御馳走様でした。

いやー、今回は無理を言ってお願いしてしまい申し訳ありませんでした。今度はゆっくりと夜の宴会で目一杯いただきたいと思います。なにせ皆前日から喰いすぎなものでして。ということで移動しましょう。当然喰いすぎですから食べ物ではない方向で。

そう、こういうときは呑むのです。といいますか、せっかく東京から来てくださっているんですから多少は観光っぽいところにも行ってみましょう。神戸といえば灘の酒。ということで酒蔵が経営している施設巡りと相成りました。阪神電車の魚崎からてくてくと歩いて南へ。この辺りは「灘 酒蔵の道」としていくつかの施設が点在しています。

まずは一番近場の「櫻正宗記念館 櫻宴」へと。実は櫻正宗は私の大好きな酒でして。和食のお店などではわざわざ指名でお願いしたりしています。その施設に行くということは、ええ、その通り。試飲です。こちらの【利酒セット】をいただくのです。純米酒「灘の生一本」、超特撰純米吟醸「金稀」、「樽酒」の三種類。

中でも金稀は春の園遊会でも呑まれているというお酒。園遊会に招待された時の予行演習をしておきましょう。全体に温度が低すぎて味の違いをじっくりと味わえなかったのが残念です。普段の立ち飲みのように時間をかけて呑みたいところ。ま、そういう施設ではないのでぐるりと見学をして次に向かうことに致しましょう。

こちらの施設でイラストマップをいただきまして、どうやらここは二番札所だった模様。ではやはり一番に行くべきでしょうと「浜福鶴 吟醸工房」へと向かいます。いや、このペースで全てを制覇出来ないことは重々承知。それでも、ね。ということで。

こちらでは利き酒用のセットなどはありませんが、試飲はしっかりと出来ました。ご案内頂きますのは宮脇米治さん。どうぞどうぞと頂きましょう。なんとラベルには「米治」の文字。この方の名前を冠したお酒。お味の方は実に灘の酒。こちらもやや温度が低いので正確なところは分からないのと私の莫迦舌の事ですから感想は控えておきます。

で、結局10種類以上の日本酒、梅酒、リキュールなどをいただくことが出来ました。勢いづいた東京組が暴走して大量の酒やグッズを二つの施設で買っていたことは記しておきます。もうね、この人達の勢いが怖いわ。世の中に丸で怖いもの無しなのですから。さすがによく呑んだのでお茶を一杯頂いて施設を後にします。

さてさて、これからどうしましょうか。と思っていたらすぐ近所に鳥頭の人がいらっしゃるとか。この後の宴会もご一緒することですしそちらに移動して合流いたしましょう。で、向かうは立ち飲みも営業してらっしゃる「濱田屋」へと。

既に出来上がっている鳥頭の人とご挨拶。既にワイン会の後でここで呑んでいるとか。莫迦。まぁ我々もさして変わらない莫迦者どもですが。で、乾杯。日本酒の後なので軽くビールと漬物、缶詰などをちみちみと。いつもの食の暴走族は焼き鳥なんてのを頂きながらかっ飛ばしてしましたが、節度あるオトナであるところの私達はおとなしく隅の方で。

でまぁ適当にベルギービールなんて呑んだりしつつ、準備がある私はお先に離脱させて頂きました。だってこれからが本番なんですから。ホルモンXで終わってるんじゃないんです。そう、焼肉の日本番の夜の宴会はこれから始まります。

クライマックスが止まりません。
ということで夜の部は次回へ続きます。

今回のお店:
ホルモンX兵庫県神戸市兵庫区中道通1-3-16
TEL.(078)576-7209

櫻正宗記念館 櫻宴
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4-3-18
TEL.(078)436-3030

浜福鶴 吟醸工房
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
TEL.(078)411-8339

地酒と地ワイン専門店 濱田屋
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4-15-13
TEL.(078)441-1101

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