暑気払いには長いもの「うなぎ 加奈井」

現在、第二次胃袋縮小化指令発令中につき、食事量が減っております。例年のハワイ旅行に比べて明らかに少ない。一回の量はさほど変わらないですが、以前は一日4〜6食くらいの勢いだったのに、今年は3〜4食、しかもその内一食はかなりの軽めという仕様。お陰様で無茶食いは出来なくなってめでたしめでたし。
一人寂しくバルコニーからそれが祟ったのか、夏風邪か。それとも単なる宿酔に夏バテがからんだだけか、土曜日は寝込んでおりました。御料人様は東京出張。夜から納涼花火ビアホール(友人宅)へと誘われていたのに動けず。夜は納豆ご飯を食べながらバルコニーから花火見物という体たらく。もうね、今年はイベント不参加率高すぎ。
奄美の演奏これはでいけないと一念発起しまして。日曜日は朝から家事一切を終わらせてスポーツジムで汗を流し、夕方からはご近所のお祭りへ。といっても地元商店街が主催のイベント。一人でフラフラと、まぁ、誰かいたら捕まえて酒でも飲みに行こうかという企みを胸に秘め。そして誰にも会わずに秘めっぱなし。
氷の彫刻こういう時は諦めが肝心。ということで、欲望という名の山陽電車に乗り込んで一路板宿まで。土用の丑を逃したので、ここで喰っておきましょう、という鰻。っていうか、御料人様が東京出張ということは間違いなく鰻喰っているはず。悔しいので私も鰻。それも注文を受けてから捌いて蒸して焼いてくれるという本格派。
来るのが少し遅かった…板宿駅前にあります「うなぎ 加奈井」へと。着いたのがちょちと早めで開店時間まで後少々。あー、そうそう。このお店では注文が通ってから捌きはじめますので、鰻にありつけるのは小一時間後。一人で喰うなら何か本でも買って読みながら待ちましょうか。と、商店街をウロウロ。
たまたま以前にいった事があり、今はなくなった焼肉店の前を通りかかって、あ、そういえば、ぜんちゃんの家はこの辺りだったなぁ、で、何気なくメールを入れると「行く」と。はい、では店で待ってます。ゆっくりきてくださいね。鰻が焼けるにはしばらくかかりますから大丈夫。
お座敷から店の様子ほぼ開店と同時にコンニチワ。「注文を受けてから捌くので時間かかりますよ、大丈夫?」と聞かれましたが、大丈夫です、ええ、覚悟の上ですとも。お座敷に通されて、突き出しとビールから。ビールは麒麟。小瓶で。突き出しの八幡巻、枝豆、万願寺唐辛子を摘みつつ、骨せんべいを注文。
付き出し三種しばらく待ってやって来たのは相変わらずの豪快な骨せんべい。旨い。骨太な味が堪りません。これはビールに合う事間違い無し。料理に時間がかかるので、ぜんちゃんはまだ来ませんが、取り敢えず白焼きをお願いします。ちびちびとビールを呑みつつ、しばらく後にぜんちゃん登場。お久しぶり。
無骨なほど骨太な骨せんべいでは、と鰻の注文を。梅と松を丼で。はい、待ちますから大丈夫ですよ。と、世間話などしながら待つ事更に半時間。白焼き登場。すみません、日本酒を冷やで。ええ、熱燗用のをそのままで結構です。冷えてる必要はないですよー。常温の日本酒でとろけるような白焼き。山葵と醤油をちょいとつけて。
白焼き!最高!あー、肉厚。とろける白焼き。東京風の蒸し焼きなので、本当にとろけるような舌触り。口の中に広がる幸せ。東京鰻を本気で喰える数少ない神戸のお店。最高ですわ。そして白焼きを摘みつつ、更に待つ事半時間ほど。いよいよ丼君の登場ですわ。はい、コンバンワ。どかーーんと、私の丼は「梅」なのです。
鰻丼の梅。旨すぎ!通常、松竹梅といえば梅が一番下ですが、このお店では梅が最上。鰻の質ではなく量で決まっているのですが。そう。鰻、デカイ。ひたすらデカイ。丼の蓋からちょいとはみ出てたくらいデカイ。香ばしい匂いとふんわり焼き上がった鰻。頂きます。冷ましちゃいけない丼物。がっつりと。うわ、旨!やっぱ旨!この鰻最高だわ旨!この二日分の栄養と脂を一気に吸収だわ、これ!
酒の肴になる漬物はっきり言いましょう。瞬殺。酒呑むのを忘れるほどのがっつき。「松」を注文したぜんちゃんの鰻が小さかったので(いや、そういう注文だから当然ですが)、よかったらあげようか?え?いらない?あそう。では一人で。という感じで。もうね、大満足。何この充実感。ご飯を大盛りにして貰えば良かったと思ってしまう莫迦さ加減。
肝吸いではなく赤だしをチョイスということで、残った酒は漬物でちびちび。酒呑み過ぎはよろしくないのでシジミの赤だし。たまには肝吸いではなく赤だしなども。あー喰った喰った。まだ喰えるけど本日はこの辺りで。ここで終わっておくのが粋な大人の喰い方というものですね。季節の味という風情を楽しみつつ、余韻を残して御馳走様でした。いやぁ思い残す事はありません。

帰りに新しいとんかつ専門店を見つけて行きたくなった事は内緒。
御料人様は東京で旨いとんかつを喰った事でしょう…。

今回のお店:うなぎ 加奈井
兵庫県神戸市須磨区平田町2-2-13
TEL.(078)731-4055

2 comments to “暑気払いには長いもの「うなぎ 加奈井」”
  1. 悔しがらせようと思ってたのに、すでにお召し上がりだったんですね。
    東京組は浅草の「やっこ」で桐(一番高い鰻丼)を食しておりました。
    二日酔いでなければ最高だったのですが、、、(^^;

  2. >ながしまさん
    危ないところでした…。
    桐ですか!そうですか!次回連れて行きやがれ、です(笑)
    あんなに酔っぱらっては宿酔になりますよ、そりゃあ。
    訳のわからないメールが大量に届いてますよ(笑)

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