東京からのお客様を歓待〜その弐「夜の焼肉はかっ飛ばし」篇〜

四日ほど中休みしておりましたが生きております。ちょいと仕事が立て込んで、仕事中にサボって更新、ってのが出来なかったもので。そして故あってこの二、三日のお休みも更新が滞り。おかげさまで先週のことなどほとんど忘れております。でも頑張る。
生の盛り合わせ。旨いえ〜と。くにきやさんへと向かう道中、ちょっと時間に余裕があったので寄り道。豚ホルモンの店が新規開店しているとの情報をもとに、お店前までチェックに。で、その途中で二次会から顔を出すと言っていた二人組に遭遇。いいじゃん、もう行こうよ、ということで黄門様ご一行の旅は続きます。
ま、テーブル席には今回余裕があったので、取りあえず大丈夫。喰うぞ肉。本日もよろしくお願いします。総勢九人のやや大所帯で、まずは生から。レバー・センマイ・ハツの盛り合わせ。いつものメニューはいつものように旨いのです。
タンユッケ。鬼旨い相変わらずの素晴らしい鮮度。ホルモンは基本は生ですねぇ。てなことを言っていると例のあれです。ほら、タンユッケ。超特上タンをユッケに。これ最強。もうねこれさえあれば何一つ必要がないという優れもの。いや、焼き物喰うけどな。
最近は、いいタンが入手困難なためにユッケにならないのです。今回は無理いってお願いしたので用意してくださいました。ただ。本来七人で予約していたものだから、量がね、少なくなっちゃった。これは仕方がない。次回から、道ばたで見かけても気がつかなかったふりをしよう。嘘だけど。
上タンとハラミは究極さて、ここから怒濤の塩焼きが始まるのです。まずは上タンとハラミ。タンは根元を芯だけ残して綺麗に剥いた最上級。まぁね、このタンが食べれるとなると、肉処といわれている神戸でもなかなかお店を選びます。もう、最近では上等なタンを入手できるってだけで凄いことですから。
で、このタンがまた。小ぶりにカットされてますから片面焼きで十分。基本的には片面をじっくりと焼いて、肉汁が浮かび上がったところでレモン汁など全く使わず、塩とわずかな香辛料(胡椒)だけで。これもう、旨い。塩タンに思い入れのない私でさえ唸り声があがるほどの旨さ。う”〜〜〜〜。
これぞタンの最終兵器、タンルートそしてハラミは見事なまでのサシの妙。本来、サシではなく脂とスジなのですが、これはサシとしか言いようがない旨さ、と舌溶け。ほろほろとほどけるような口当たりでハラミがとろけていくのです。
もっとも、焼き加減に気を付けないと、単なるカルビもどきになるのですが。しっかりと焼きつつもの脂の落ちきらないタイミングを模索して。ああ、幸せ。このハラミの旨さはまさに超絶品。これが喰えねば焼肉の意味がないと言い切れる。
ホルモンは塩でいただきますそしてタンルート。極私的に鑑みるに、このタンルートこそが究極のタンじゃないですか?ええ。以前は芯の部分のみで構成されていたのですが、最近は、その両脇にある脂と筋を絶妙にカットして一枚の肉へと昇華させています。
もうね、焼けば分かる。この脂がじゅわりと流れ出し、タン本体がちりりと縮んだ刹那、じゅわっと焼けた肉を口に放り込む快感。旨味は口内を駆けめぐり、これぞ本来のタンの旨味そのものでは、と思わせるのです。
これ…。うん、旨い肉ああ、堪らん。こればかりは誰にも譲りたくない快感。なのでこのメニューがあることは内緒なのです。ええ、黒板メニューに書いてありますけどね。それでも敢えて内緒にするのです。意地汚いことでは定評がある私ならではの仕業。
さて。塩のホルモンはこの辺りでやってきます。脂の付いたハツ。ぶりぶりのソッチャン。見事にサンドされた上ミノ。この三つをじわりと焼いて喰うのです。脂まみれ。とはいえホルモンの脂は、いわゆるサシの脂と違ってさらりと食べられる。
やっぱり焼肉はタレでしょう赤肉のサシ肉を食べ過ぎた、あの胸焼け胃もたれ感は全くなく、どこまでも、まさにさらりといただけるのです。これが鮮度がよく手当が素晴らしいホルモンの特徴。臭み?そんなホルモンは喰っちゃいけないよ、ということです。
で、ここで赤肉たちへとシフト。サシがしっかり。でも決して重くならないのは肉質の良さを物語り。ミスジの旨さに感動しつつ、軽く二種ほど食べたところでいよいよタレへと。もうね、はっきり言って肉の名前忘れた。仕方ない。適当にカルビとロースってことにしようよ。
ハラミとアカセンは美しくだってね、一週間が過ぎたんだよ。で、特上特選並クラシタハネシタミスジなんて、既に呪文にしか聞こえないよ、うん。だから旨い肉、ってことで。あ、アカセン旨かった。さすがにこれは見れば分かる。
ハラミやゲタカルビなんかも喰ったと思う。いや、喰ったはず。で、いつものように最後はピビンパをチシャで肉と一緒にまいて〆るのです。これが私たちのくにきやコースの王道。御飯もので終わるという、デブまっしぐらの皇帝の道。
ゲタカルビ。大好きなカルビということで大満足のうちにご馳走様でした。いやね、やはりアレですよ。ここは私の帰るべき約束の地なんですよ。なんかね、すげぇ幸せ。喰い尽くした後に、満腹以上の満足感があります。
このお店に来た当初から、少しずつ私の好みを取り入れて頂いて、今では基本的に全てお任せにしておけば、間違いなく素晴らしいメニューをいただけるのです。そして、時には想像以上の見事な配分で新しいメニューが差し込まれる。
ああ、やはり焼肉って素晴らしいですね〜。と言いながら、次のお店へと移動するのでした。ええ、喰う方は満足しましたが飲み足りない。いや、マッコリや眞露や更におまけに韓国焼酎呑んだのですが、肝臓ではなく感情が酒を欲しているのです。

このあとの狂乱の呑み会は心の中に秘めることにしますが。
あのね、みんなハジケすぎて写真も内容も放送禁止です。

今回のお店:炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050

5 comments to “東京からのお客様を歓待〜その弐「夜の焼肉はかっ飛ばし」篇〜”
  1. 師匠、ご無沙汰のご無礼でございました。
    すでに、訳がわからないんですが、実はわたくし、秋の健康診断で「痛風の兆しあり」という勲章を頂きまして、それ以来、師匠のブログの前では、見て見ぬ振りをを決めてきました。
    ところが、やっぱりこの通り、タンだハラミだ、ミスジだホルモンだの文字が視界の隅っこに入り、こびり付くに到って、恐々覗いてしまったわけですございますのよん。
    そしてまた、今夜から悶々とした日々を送る羽目になってしまったわけでございますのよ。
    あ?うらめしや?でございます。

  2. はじめまして、いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    私は、ブログの初心者なんですが
    リンクさせて頂いてもよろしいでしょうか?
    勝手にどうぞ、との事ですが
    そう言うわけにもいきませんので・・・

  3. >dagingsさん
    お久しぶりです!
    大丈夫、痛風なんて都市伝説です。
    ちょっと風が吹いても痛いだけですよ…。
    いや、ダメですね。
    養生してください。
    で、量を制限しながら食べましょう。
    ええ、食べましょう(無責任)。
    >birth55rundyさん
    はじめまして!
    もう、Webサイトやblogなんてリンクしてされてなんぼのもんです(笑)
    どんどんとお願いします!
    blog見せて頂きました。
    ご近所さんですよね?
    これからもよろしくお願いします!

  4. はい!きっと近所だと思います。
    一度、ポッサムチプで隣の席に
    なった事あるんですよ(笑)
    お店のスタッフが「てつやさん」と呼んでおられたので
    間違いないと思いますが・・・
    また何所かで、お会いするかもしれませんねヽ(^o^)丿

  5. わ、そうだったんですか。
    今度は声かけて下さいね。
    あの辺りをウロウロしてますので(笑)

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