嗚呼、青春の旅〜千葉東金紀行〜「炭火焼き ほるもんセンター」

いよいよ夢の「ほるもんセンター」へと到着したのですが、もう、最悪の体調(※詳しくは前日のひとり言で)だったのです。それでも、せめて肉の姿だけでも拝みたいという、体調不良を超える喰い意地な訳です。
ガツニンニク〜喰いたかった〜取り敢えず、薄〜い焼酎の水割りを作って頂き乾杯。ここまで来る間に脱水状態だった体に染み渡ります。これはもしや喰えるかも、という甘い期待。そう、例え喰えなくても、喰いたいものだけ注文するという莫迦っぷりを発揮。
ああ、喰いたい「ガツニンニク」を。これね、以前喰ったのですが、ニンニクがががっと効いて実に酒の肴。大好きなの。本当に、出来ればお土産に持って帰りたいくらい。でも、この先まだまだ旅が続くので無理。
白モツ、一口だけど旨かった!で、食べようと思ったのです。せめて一口くらいは、と。あのね。生まれて初めて分かった事があります。「食べたくても食べられないつらさ」ってやつ。旨そうなの。で、旨いのも分かってるの。でも喰えない。
うん、これたまらんです。本当に見てるだけ、匂いをかぐだけ。それでもゆっくりと座っていれば、その内少しはマシになるだろうと、焼ける肉を眺めるのです。う〜ん、いい匂い。これだけ休んだんだから、ねぇ?
トントロ、喰えなかった…そろそろちょっとくらいは、ってんで、まず神戸では滅多に食べられないであろう「ウチワナンコツ」を一切れ。口に放り込むと、もう、至極の旨さ。あふぅ、旨いよぉ。が、如何せんここからが問題。
全く飲み込めない。あ〜、これは辛い。でも少しずつならなんとか。ということで、決めました。取り敢えず、喰いたいものだけ一切れだけでも頂きます。当然、そうなれば喰うのはカルビ。何と言っても先ほど見てきた「椎名牧場」の肉なのですから。
八千代黒牛のカルビ。旨いこのカルビはモモ肉を使っているそうです。確かにサシの具合からいえばカルビと言えなくもない。関東では「脂のサシ具合でカルビとロースが決まる」そうです。部位というよりも肉質で決める。
なるほど、それならば確かにカルビとロースの違いってのは難しい。私の認識としては牛の上半分がロースで下半分がカルビです。肩・背・尻から腿にかけてがロース、バラ辺りをカルビだと思っていました。勉強になります。
ウチワナンコツ、旨いのに…あまり喰えないのですで、このカルビ。この日は万全の体調でなかったので、イマイチどちらと判断しがたかったですが、いわゆるロースらしい味・歯応え・香りがなかったのでカルビでしょう。はい、カルビとロースは自分で決めます。
あと、どうしても喰っておきたいのはタンルート、豚タン、そしてツラミ。全部、本当に一切れだけ。もっと喰いたい、でも不可能。辛い。本当に辛いのです。喰えない苦しみってのがこれほどとは。
ツラミ。美しく、そして旨いということで、ほとんどを椎名さんと東京のお友達にお願いして待望だった「ほるもんセンター」参りが終わりました。終わってしまいました。ああ、次回は、次回こそは必ず体調万全で伺います。そして片っ端から喰いまくります。取り敢えず御馳走様でした。
ご店主さま、本当にすみませんでした。わざわざメニューを組んでくださっていたようなのですが、私があまりに壊れているために食べることが出来ませんでした。これからは体に無理のない移動方法で来ます!
豚タンと牛のタンルート。堪らんあの青春18切符ってのが、なぜ18切符なのか分かりました。私のような年寄りでは体力が持たない。これは色々な意味で気力体力共に充実している若者特権なのかも知れません。とまぁ、そんなこんなで、ちょっとですが肉喰って酒呑んだら随分と体も楽になりました。
東金の駅まで椎名さんに送って頂き、また列車の旅が始まります。といっても、後はホテルで寝るだけ。で、ここで重大な事実。というのもあまりの体調不良さに、いつ列車から飛び降りる羽目になるか分かりません。
なので21:30を過ぎた時点でホテル押さえておりません。ははは、どうしましょう。どうしましょうもこうしましょうも、取り敢えずは東京方面、行けるところまで行きましょう。で、列車に乗って上京物語。
幸い、体調の方はぶり返すことなく大丈夫。無事に東京付近まで着きました。この間、ケイタイでホテルの空き情報など探しましたが、東京近くについたのは23:30を大きくまわっておりまして。最早飛び込みにかけるしかない。
幾分復調したとはいえ、さすがに野宿はキビシイので、ビジネスホテルがありそうな馬喰町で下車。ここで東京のお友達ともお別れ。また会う日まで!今度は体調整えて遊びましょう、と笑顔でお別れ。そしてボクは途方に暮れる、のです。
ええ、地下から上がってみれば街は真っ暗。どうやら裏手に出たようです。灯りを求めてうろうろとしていると、ふとめの前にビジネスホテル。ええ〜いと飛び込んでみれば空室ありで大助かり。いや、本当に大助かり。
ということで何とか宿を確保して明日に備えます。明日は普通に新幹線移動ですから大丈夫でしょう。取り敢えず元気に朝を迎えられることを祈りつつ就寝。オヤスミナサイ。

夜中に腹が減って寝られませんでしたが、何か?
ほとんど喰ってなかったので…。ご心配かけましたがこの時点で食欲も復活しました。

今回のお店:炭火焼き「ほるもんセンター
千葉県東金市東岩崎1-15-103
TEL.(0475)55-7141

6 comments to “嗚呼、青春の旅〜千葉東金紀行〜「炭火焼き ほるもんセンター」”
  1. 昔は周遊券しかなかったので、北海道まで夜行で行きました。(寝台ではないですぞ)
    この歳でそんなことをすると、とんでもないことになるんでしょうね(笑)。

  2. >おこづかい帳さん
    そうなんです。
    これだけのラインナップを喰えなかったというつらさ…。
    ということで、すっかりと復調しました。
    いつでも何でも喰えますよ!(笑)

  3. ごめんね。
    次は眠れる環境確保するからね。
    てゆか、てっちゃんと腹一杯の無茶しないと
    損したっていうか、もったいないって思っちゃうのは
    なんでだろうw

  4. >salaっち
    大丈夫、今度は前もってホテルとっておくから(笑)
    確かに、もう喰えない、ってほど喰わないと
    喰った気にならないね(意味が分からん)。

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