懐かしさは、想い出を美しく飾るから

そう、彼女と出会ったのは丁度今日みたいな天気だった。大勢の人たちに囲まれて、照れているような、そんな彼女に出会ったのは。
彼女。では呼びにくいので、イニシャルで、Yちゃんとしておこう。その日は、mixiで知り合った友達とオフ会。場所はいつものようにいつものお店。そこで僕は彼女に出会った。いや、“出会えた”といった方がいいかも知れない。
最初、僕はYちゃんに気がつかなかったんだ。一緒にいた悪友が、ほら、と指さした時にようやく気がついた。僕からの第一印象は、綺麗だな。確かに綺麗だった。みんな適度にお酒も進んでいたし、ほんのりとピンク色したYちゃんは綺麗だった。
その日はみんなよく飲んでよく食べた。本当に。信じられないくらい。僕は童心に返ったようにはしゃいだし、それを許してくれるような、そんな場の空気だったんだ。だから、きっと、誰よりも一番はしゃいでたんだ。
Yちゃんとは、きっともう会うこともないだろうと思ったけれど仕方がない。それはいつもの出会いといつもの別れだから。いつだってこうやって僕は過ごしてきたから。だから、いつものようにYちゃんのことなんかすっかりと忘れていたんだ。
あれからどのくらい経ったんだろう。昨日、いつものようにあの店に、ふらりと行ってみた。妻と二人。ちょっと食事にいこうよ、と。選んだ店はあの店だった。後から思えば、何か運命のようなものが引き寄せたのかも知れない。
いつものように、全く変わらない楽しい会話。そして美味しい食事。それは前触れもなくやって来た。あ、Yちゃんだ。全く突然のことだったので僕は動揺していたのかも知れない。いや、きっと動転していたんだろう。妻はじっとこちらを見ている。僕は妻とYちゃんを交互に見ることしかできなかった。
ああ、そうか。君は今日もここにいたんだ。ずっと、いつ来るかも知れない僕を待っていてくれたんだ。ありがとう。目の前の妻はいつの間にか微笑んでいる。きっと僕も嬉しそうな顔をしていたんだろう。
あの当時の幸せな気分に包まれて。久しぶりに会ったYちゃんはあの頃よりもちょっと疲れているようだったけど、それが気のせいだって事はすぐに分かったよ。君は全く変わってないね。きっと僕は変わってしまったけれども。
あれからいくつかの出会いと別れがあったけれど、こうやってもう一度Yちゃんに会えたから。これもきっと運命なんじゃないかと思う。でもこれが本当に最後になるんだろうね。だって、Yちゃんはもういなくなってしまうんだもの。

沢山の想い出をありがとう、Yちゃん。きっと忘れない、君のこと。
一週間ぶりのポッサムチプは旨かったです。

今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

14 comments to “懐かしさは、想い出を美しく飾るから”
  1. 同士よ、ついに禁断の世界に行ってしまったのかと・・・
    ってある意味禁断。
    その昔、近所の焼肉屋が今日は「花子2号でーす」とかいって
    テーブルに写真を飾ってましたが、キンジョの評判が悪くw
    あっという間にそのセレモニーは無くなりました。

  2. >おーちゃん
    30ヶ月は食べ頃お年頃なのです(笑)
    >ゆうちゃん之助さん
    自分でどきどきしました(笑)
    焼肉、旨いところ教えてください!
    >フジワラさん
    え〜と。
    その同志はどこにかかるのでしょう?(不倫?喰い過ぎ?)
    ちなみにゆかりちゃんの生写真も張り出されてましたよ(笑)

  3. >tabuさん
    いや、yoshiなら「ちゃん」は付けないから。
    >やっさん@鳥頭さん
    いやいや、やっさんなら「ちゃん」は付けないから。
    >ゆうちゃん之助さん
    いやいや、だから「ちゃん」は…あ、つ、付いてた(笑)
    一斗、是非 いっと きましょう!

  4. >ゆうちゃん之助さん
    内臓脂肪たっぷりですか(笑)
    それはそれとして一斗。
    一斗ですよ(笑)

  5. >Yちゃん之助さん(笑)
    今、プライベートで忙しいものですから、もう少ししてからでもいいですか?
    というか、そんな、下見なんてお手を煩わせては(笑)

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