だって食べたかったんだもの「中華料理 摩亜爺(まーや)」

このところ、色々と忙しかったり風邪だったりで、とんと遊びに行っていなかったのですが、昨夜は久しぶりに鳥頭の人と中華を頂いて参りました。しかも、普段は向かわない神戸の東部へ。自宅方面、西向きにしか行動していなかったので、灘区はお久しぶりです。
ということで、お店の方へ。既に件の方はお見えで。卓の上にはピーナッツ。何とも香ばしい香りを発しているじゃあありませんか。よく見ると、からりと揚がったガーリックと南京豆。おう、これは旨そうな。
既にここから勝負は始まっていたようです。ちなみに今回の勝負というのは、中華コースのことであって、戦おうという訳ではありません。ええ、戦うのは旨い食事と我が食欲也。何にせよ、頑張りましょう。
この辺りでキテンのご店主も加わり、いよいよ勢揃い。今回は三人で中華を喰らい尽くす、とまではいきませんが、美味しく頂くこととなっています。で、早速刺身。
魚はヒラメ。これを菊菜で頂きます。ドレッシングは菜種油。これがまた強烈に薫る油です。濃い。そして菊菜も味が濃い。基本的に植物に興味はないのですが、刺身と一緒に食べる菊菜がこんなに旨いとは、ってか、生の菊菜ってのも普段は食べないな、うん。
エンガワもついていたのですが、当然二切れ。三人で二切れ。きっちりとジャンケンで決めて、私とキテンさんが頂戴して。普段なら「いやいや、どうぞ食べてください」と鳥頭の人(主催者?)に言うところですが、こんな旨そうなエンガワを譲る訳にいかず。頂きます。
で、牡蠣。私の愛する海産物牡蠣。この世界に牡蠣があるというだけで幸せな、そんな牡蛎。尻海の牡蠣だそうです。広島の牡蠣と比べ見せて頂きましたが、貝の色が薄く。ほう、こんな風に違うのですね、という感想。牡蠣の見比べなんてしたこと無かったです。
ぱっくりと開けた牡蠣は、もう私に食べられたくて仕方がないという風情。そう?なら喰うよ?ぱっくりと頂きます。……じゅーすぃー!旨い旨い。これは旨いわ。やっぱ、牡蠣はこれが一番旨いわな。
基本的に牡蠣ってのは一口で喰うのが大好きなのです。このころりとした身の丸ごと一つが一つの味。これを噛み千切るなんてのは神をも恐れぬ暴挙と思う訳です。「牡蠣は丸ごと喰ってこそ牡蠣」と。
これは「遠足は家に帰り着くまでが遠足です」と、小学校の頃に校長先生からいわれた言葉と同じ。心に染み込んでいるのです。と、機嫌良く牡蠣の余韻に浸っていると、続いてはジャンボマッシュルーム。
デカイ。実にデカイ。写真ではその大きさまでは伝わりませんが、赤ちゃんのコブシくらいといえば想像つきますでしょうか?そんな感じ。で、味の方は大振りなのに大味ではない。そして歯応えさっくりじんわりと実に、実に旨い。
大体が、肉や魚(貝含む)をメインに食事を組み立てる方なので、こういうしっかりと味わえるキノコってのは嬉しい限りです。ええ、コースで出ないと多分注文しませんから。で、旨かったので大絶賛なのです。
いやぁ、実に旨い。余りの旨さに記憶の一部が飛んでしまうほどに。ええ、いつものヤツです。何を喰っているのかよく分かっていない。蒸し魚。ヒラメだったかカレイだったか。というか、魚大好きだけど種類なんて分からないのです。莫迦。
取り敢えず、旨かったことは確実。詳細は鳥頭の人のblogで見てください。私は放棄です、自暴自棄に。で、次いきます次。タイラギとジャンボマッシュルームの炒め物。本当は難しい中国語の名前ついてますが、そちらの方も放棄。
取り敢えず旨い。揚げ物のマッシュルームとはまた歯応え舌触りが変わっていて実に趣がある。しっとりと、でもさっくりと。食材ってのは調理法でこんな風に変わるのね?と実感させてくれる一品。旨い。そして紹興酒がえらい勢いで無くなります。
ここで肉の登場。豚の三枚バラ。これをしっかりと煮込んであって。また旨いんだコレが。中華の醍醐味。え〜と東坡肉なのでしょか?その辺りも鳥頭の人をお読みください。ぼくわかんない。
で、これを割包(クワパオ)ってんですか?あれで小松菜なんかと一緒に挟んで食べるんですよね。旨いの。もうね、堪らなく旨いの。あ、今思い出しても腹が鳴る(現在、夕飯前)。う〜。なんで、旨いモノってのは思い出すたび腹が減るんだろうか。
これは私の好みの問題ですが、こういうあったかいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに喰いたい訳ですよ。ががっと肉をブッちぎり、クワパオで挟んで一気にガッツリ喰らう。で、次もガバッと喰らう。
…あっという間に完食ですわ。ゆっくり喰うという習慣が無い訳ではないけれども、なんというか、旨い間に喰いたいのですよ。で、結果早飯喰いというレッテルというかそういったものを張られるんですよね。ええ、勲章ですが。
ここで、家鴨さんの登場。某ダッシュ村でお馴染み、田んぼの防衛隊であるところの家鴨さん。もう、本当に田んぼを守った後で頂く訳です。これが何ですか。えっとね。どう表現しようかな?
うん、一言でいうと旨い。家鴨ってのはジューシーなイメージがあるのですが、コイツは皮はバリッと、身はあっさりと。思いの外くどくない。なのに旨味はしっかりとあるのです。こういう肉は一言で「旨い」としか表現できない。喰えば分かります。旨い。
と。ずーーっと遡るところの五品目に頂きました蒸し魚。これのタレといいますか、ソースといいますか。これを回収されていたのですが、これを使ってソバがやって来ました。ええ、最初から分かってましたがね、焼そばになることは。
あ、そういえば書き忘れてましたが、夕飯を食べ損なった御料人様もこの少し前に合流しています。なので焼そばは四人前に分けて頂きました、ってか、明らかに四人前。レタスに包まれた焼そばが四人前。
これがまた旨いんだ。焼そばには色々な思い入れもあるのですが、これはそういったしがらみとは別物。先ほどの蒸し魚の旨味をしっかりと吸い込んだ細麺は、ややもっさりとした喉越しならが実に旨味しっかりなのです。旨。
更に牡蠣の汁ソバもやって来て。いや、ま、大概喰ってますから腹の方も八分目なのですが、この汁ソバ。まだまだ喰えますよ、喰える。牡蠣の旨味がしっかりと。一杯の汁ソバですが、牡蠣は人数分の四粒。嬉しい。
もうね、感涙の中で完食です。つーか、主に私が喰ってましたが。だって旨いから、止まらないから。止まない雨はないのに、止まない食欲はここにあります。主に私の中枢神経あたりに。
いやぁ、満足、大満足。ということで後は包子を頂きましょう。というか、もともとこれが私の最大の目的。これを喰いたくて来たようなものです。つまりここまでは前哨戦。メインイベントは今からです。いやっほーー!
とはいえ。いくら前哨戦でもこれだけ喰った後です。「包子を5個!」などという無茶はいけません。やっちゃあいけません。大人として恥ずかしいじゃあないですか。なので一人一個だけで。おう、分別のある大人の発言。ま、若干一名は棄権してましたが。ええ、本当に喰いすぎですね。
さて。この包子。蒸したて。注文を受けてから蒸してくださるので実に旨い。ほっこりと、そして具材はジューシー。これぞ包子の基本であり最高の旨味。うあは、堪らん、旨い旨い旨い。しまった、やっぱり三つくらいは頼んでおくべきだった…。
ま、後悔は先に立たず。すみません、持ち帰りに五個お願いします。ええ、家で喰います、蒸しなおして。それなら文句はあるまいに、と自らの食欲をなだめるのです。で、デザートは杏仁豆腐。
林檎のなんとかと、ナツメグのなんとかが入った美味しい一品。美味しかった。三口で喰ったけど。そのくらい旨かった。みんな食べてみるといいと思うよ。あ、そういえばイチゴもあったんだった。何だか一気に喰ったので飛ばしてしまったけれども、これも実にジャンボで旨かった。うん、旨かった。包子に興奮してよく憶えてないけど。
とまぁ、実に大満足な久しぶりの中華フルコースの旅。あ、旅じゃないか。市内だった。でも、満足度は非常に高いので、まるで遠くへ旅して旨いものにめぐり逢ったかのような感覚。あ〜満足。大満足。ってか、腹一杯。どうも御馳走様でした。ということで、さぁ、来週末は赤穂で牡蛎三昧だ!

え〜と。結構牡蛎食ったんですが。その辺どうよ?私の食欲?
暴走はとどまるところを知らないようです…。

今回のお店:中華料理「摩亜爺(まーや)」
兵庫県神戸市灘区城内通2-5-18
TEL.(078)801-1511

8 comments to “だって食べたかったんだもの「中華料理 摩亜爺(まーや)」”
  1. 摩亜爺の丹心  @  王子公園

    本日は摩亜爺で食事会。
    先日、tamachanさんが行かれてBlogにUPされていました。
    美味しそうな料理を見て期待は膨らむばかり!!
    しかし、給…

  2. >摩亜爺主人さん
    大変美味しかったです。
    きっとまたおじゃまします(笑)
    牡蠣が旨くて旨くて…。
    ということは、暖かくなる前に行きます(笑)
    >やっさん@鳥頭さん
    勢い!ありました。
    久しぶりに野菜を旨いと感じました。
    是非ご一緒しましょう。
    どこへでも行きますよ(笑)

  3. 摩亜爺主人です。残念ながら今期の蠣は今日で終了しました。ブログ拝見して肉にお詳しいことをしりました。次回は是非国友牧場の牛をお試し下さい。岡山県和気の保曽にあり あまり一般には出回っていないようで、クラスは多分A4の中程度と思います。

  4. >摩亜爺主人さん
    そうですか、牡蠣は終わりですか、残念です。
    また、夏の岩牡蠣の季節に期待します(笑)
    牛肉の美味しい中華料理は記憶にありませんので期待します。
    予約を入れてから伺いますので、美味しい料理をお願いします!

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