小旅行気分で、ヒトデナシ。

久しぶりに玉子焼(明石焼)の旅に、本場明石・魚の棚へ。お昼ご飯を作るのが面倒とか、そういった理由ではありませんよ。本当に玉子焼が食べたかったのです。だからですよ、ええ。そして、この所の飽食の焼肉からの脱却も含めて。
ということで、列車に揺られて明石まで。せっかくなのでとお誘いしたぜんちゃんは出先ということで後ほど合流いたしましょう。
さて、ネットで調べて参りました「くいしん坊」へと赴きます。このお店二軒店舗があるそうなので、一応両方を見てから。が、魚の棚からすぐのお店は見つかりましたが、もう一軒が見つかりません。うろうろとしていたら市バスに轢かれそうになったので、最初のお店へと戻りました。
実は最初に下見がてらお店の前を通ったときにすれ違ったお母さんが気になりまして。この方が焼いてくださるならば恐らく美味しいでしょう、という予感。もはや予知に近いものがあります。ええ、そのお母さんが焼いてくださいました。
ただ、このお店。「お一人様一品以上ご注文ください」という制約付。ま、お店の方針ですから仕方ありませんが、それなら店頭に書いていて欲しかったですねぇ。私たちのように2〜3軒は回ろうかという野望を持っている者にはまったく向かないお店です。が、喰いましたけれどもね。
玉子焼そのものは実に美味しく。出汁も常温。見た目が固そうでしたが、開いてみるとふんわりと、実に優しい玉子焼。これは旨い。ただ、15個ですか。多いです。一人一人前以上なら、少し減らして頂きたかった。二人で食べるのにちょうど良かったですね。
とはいえ、普通なら「多くて旨くて嬉しいな」と言うところですから、目的と結果というものが実に難しいと実感です。ま、玉子の殻が入っていたのはご愛敬というところですね。美味しく頂きまして、次のお店と向かいます。
途中、ぜんちゃんと合流しまして、同居者様・私・ぜんちゃんの三人で次のお店へ。ちなみに「寿司・出島」の前で待ち合わせだったのですが、ぜんちゃんはすっかりと寿司を食べるつもりだったようです。日曜日の昼間から。と言っている間に次のお店「ウタ」へ。
さてさて。先ほどから少し時間が経ってますから、今度も一人一人前でも大丈夫ですよ。というか、そういう気構えが必要ということですか。が、このお店ではそういう縛りはありません。なので同居者様と二人一人前。で、ビールも。うん、これ。さっきはビール呑めませんでしたらから。
ビールと一緒に出てきましたのはゆでだこ。ですが、本当に玉子焼に入っているような小ぶりなものが三切れ。これはビールのアテでしょうか?それとももれなくいただけるものでしょうか?何にせよいただきます。遠慮というものは遠く光の彼方に忘れてきましたから。
お、旨いですね、これ。「今から玉子焼にコレを入れますよ」的なつまみとしても有りじゃないですか?これはいい。もっとも、これだけでビールが飲めるほど卓越したアル中ではありませんから、玉子焼の登場をお待ちします。
熱い出汁と温い出汁の選択が出来ます。当然温い(常温)でお願いします。出汁はスッキリと。そして三つ葉がついてきます。ぜんちゃん的にはもうコレで好感度アップだとか。確かにこの三つ葉はいいですね。見栄えもしますし、香りもいい。日本の香草といっても過言じゃありません。
でまぁしばらくたって、焼きたて出来たての玉子焼。十個入り。ほうほうほう。これは綺麗で旨そう。先ほどのお店よりはやや大振りです。で、蛸もしっかりと。生地の方に少し甘みを感じるのは味醂でしょうか?これも心地よい旨さ。
そして出汁と合わさったその味は至福です。これはいい。とろりとした生地に出汁が絡むと甘みを一層感じます。いや、素晴らしい。最近食べた玉子焼にこの味はありませんでしたね。お店の方も綺麗で、接客も柔らかく楽しく。ああ、居着いてしまいそうな居心地。
さて、このお店も堪能しまして。ぜんちゃんのご希望、寿司。いいですよ、行きますよ。でも時間が少し早かった。30分ほどありますので、ここは一つ。立ち飲みなど行ってみましょうか。魚の棚の中にあります有名なお店に。
あ、このお店はそういう意味で有名なお店ですので写真はありません。店名も伏せておきます。今回は時間潰しと偵察という名目でしたので、濁り酒とビールとカストリ焼酎を三人で頂いて退店です。次回はしっかりと明石の地の肴を頂くことにいたしましょう。
で、結局待ち合わせをした「出島」にてお寿司を頂きます。このお店に来れば絶対に注文は「蒸し穴握り」ですね。お通しの肝煮付けと梅貝(数が足りず私はお預け)でちょいとお酒を頂きます。え?呑むのは私だけですか?じゃあ赤石泊を冷やで。
もうね、昼酒万歳。ってさっきも呑みましたが、堪らんですよ。くらっと回るのですが気にせずに。造りを盛り合わせて頂いて、鯛・鮃・中トロなどの盛り合わせ。オマケに鮃の肝付ですか。こりゃ酒がすすむ。ってんで一人で酒盛り気分です。
考えてみれば最近は肉肉肉ばかりでしたから、魚というのはいいですね。生の魚を摘みつつ、旨い日本酒をちびちびりと呑んでいると、すっかりと旅行気分に浸ります。旅行?そうか、これは小旅行だったのですね(電車で20分)。
なるほど。それなら誰憚ることなく酒呑んだって平気じゃないですか?なぁんだ、気を遣って損したよ。そうそう、旅行ですよこれは。脳内バーチャル旅行。心と精神の旅立ちというヤツですね。すみません、赤貝も造りでお願いします!

良心とか世間体などが私の知らないところへ旅立ったようです。
まったく、世の中に顔向けできないような休日の過ごし方です…。

今回のお店:玉子焼「くいしん坊」
兵庫県明石市本町2-1-4
TEL.(078)911-5353
明石焼「ウタ」
兵庫県明石市本町1-8-11
TEL.(078)911-5121
寿司「出島」
兵庫県明石市本町1-1-20
TEL.(078)912-6908

9 comments to “小旅行気分で、ヒトデナシ。”
  1. ごめんなさい。
    次回はもっと早くお知らせします。
    というか、そのうち希望者を募って本気の明石ツアーでもやりますか。
    電車で(笑)

  2. ぜんさん、電車しか駄目でしょ!電車でも利き酒会のときのようになる人が・・・・。
     しかし、明石焼き食ってたからBlogのアップが遅かったのね。
     明石焼きツアー決定ですな。

  3. >てつや
    ほな、そういうことでお願いします(笑
    >おがちゃん
    明石焼きツアーに留まりません、明石ツアーです(笑
    あれ食べて、あれ食べて、あれ飲みます。

  4. >おーちゃん
    旨かったよぉ。
    次回ツアーでも組むときには是非ご参加を(笑)
    >おがちゃん
    明石は電車で行きましょうね。
    で、酔っぱらいは放置しましょうね。
    (あ、放置されるのか…)
    >ぜんちゃん
    ってことは、玉子焼以外も…。
    呑みすぎないようにしましょう(笑)

  5. >おーちゃん
    では、決まったらお知らせします(笑)
    >こまつさん
    大抵のお店では二人で一人前は大丈夫ですよ。
    お店によってはダシだけ追加料金がありますけれども。

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