北陸で冬の味覚に出会う〜土産篇〜

そんなこんなで、実に充実の北陸から帰って参りました。既に一週間が過ぎてしまっているのに、未だにちょいと足を延ばせば、あの海老や魚が喰えると思いこんでいる胃袋を抱えています。うん、もう一度喰いたい。無理だけどね。
時間的、体力的に一泊二日の旅でしたが、内容的にはかなり充実しておりました。満足、大満足です。はっきり言って、交通費さえかからなければ、宿泊費・飲食費ともにそんなにかからないということが分かりました。つまり、長期滞在向け。
特に富山では、行きたい場所が目白押しです。特に氷見漁港。やはり港で魚を食いたい(焼肉サイトですが)じゃないですか、ガッツリと旨い魚を。という訳で、次回はキッチリと時間を作って漁港探索と決めました、ええ、決めましたとも。
と、次の機会の思いを馳せている場合ではありません。すっかりとお忘れとは思いますが、他人の土産は忘れても、自分の土産はきっちりとキープする私たち。そうです、富山土産の「鱒寿し」があるのですよ。
土曜日の朝に購入した鱒寿し。食べ頃は翌日と言われたのですが、当然それは日曜日のこと。旨い旨いと帰ってきた翌日の寝起きに「鱒寿し」という。何ですかね?私たちは阿呆でしょうか?ええ、間違いなく。同じ阿呆なら喰わなきゃ損損。
という訳で早速頂きましょうか。今回は二種類。「一段重ね(1,150円)」と「特選桜鱒一本釣(3,000円!)」です。まぁね。鱒寿しで3,000円って段階でかなり壊れた人になっているのですが、いきなり寝起きで食べようという根性もかなり痛い。
ま、あれです。さすがに一気に二つ喰ってしまうのは気が引けます。というか、食欲的には充分喰えますが、もったいおばけが出そうだったのです。私は「少年の繊細な心」と「中高生(体育会系男子)の胃袋」を持っていますから、もったいないおばけが怖いのと食欲とは、よく戦うのです。今回は少年の心の勝ち。だから一つは夕食に回します。
そして、とうとう頂くことが出来ました。半年以上前からの、念願の鱒寿し。朝は「一段重ね」を食べましょう、ええ、食べましょう。と、開けた途端に「うぉおおおお」とスタジアムから地響きのような歓声、を聞いたような気がするほどの「旨そう」さ加減。
もうね、鱒がしっとりとしてるの。で、がっつりと切り分けると、魚が分厚い。もういい、食べなくても分かる、これ旨い。絶対に旨いから。朝っぱらからテンションが上がりっぱなしですわ。早速一口かじり付いたら、もうあなた。
穏やかな酢飯の酸味、鱒の甘みが。こりゃ堪らんですよ。<旨>鱒寿し最高!富山名物万歳</旨>を唱えてしまうのです。今まで食べた鱒寿しの中で一番幸せです。あああ、日本酒。日本酒が欲しい。これは切なる願いですよ。切ないですよ。
さすがに寝起きに日本酒とはいきません。旅行は昨日で終わっていますから。終わっちゃってますから。この悲しさ。たった一晩寝ただけで、朝から酒を呑めないなんて。こんな理不尽は…。あ、朝から呑む方が人でなしですね。納得しました。夜まで我慢。
とまぁ、旨く伝わるでしょうか?要約すると「旨い」なのです。つーか、それ以上の言葉が見つからない。この手の「寝かせ」系の寿司は堪らなく好きです。大好きです。ああ、まだ「特選桜鱒一本釣」が残っているのですよ、夜、早く来い、夜。
このまま何も食べずに夜まで待っていたらスゴイのですが、さすがに昼食を食べたり、ごにゃごにゃと食べたりしながら、待望の夜。夜ですよ。夕飯時ですよ。基本的に酒解禁。
さぁ食べましょう食べましょう。と、この特選桜鱒一本釣ってやつはご大層な袋入り。これを見ただけで既に「旨い」と言ってしまいそうになる、そんな自分を抑えつつ。梱包を解いていくのです。この瞬間も「旨い」ってか。旨いなうん。
そしてご開帳。おお、ご尊顔麗しゅう。とはいえ、朝に食べた「一段重ね」と見た目では分かりません。そりゃそうだ、今回初めて見る訳で。こんな事なら並べて写真の一枚でも押さえておけばよかった。そうなると恐らく朝のうちに全部喰ってたけど。
それはさておき早速喰いましょう。せっかくなので、うどんなども用意しまして万全。さぁ喰うぞ。ん?ほうほう「一段重ね」よりも淡泊というか、あっさりとしてますね。そしてしっとり具合はやや少なめ?これは半日余計に寝かせたからでしょうか?
にしても<旨>何ちゅう旨さだ、こりゃ。</旨>堪らんぞ。四の五の言ってる場合じゃなく、すげぇ旨いよ、これ。上品だね上品。酸味が少なく、魚の甘みが生きているのか、ほんのりと甘い。これがいい!!酒酒!夜だから酒呑むよ。
手元の日本酒は、お正月の「久保田紅寿」だけなのでこれで頂きます。が、なるほど、旨いんだけども、何というか、完全に日本酒が旨味負け。
「立山の熱燗」って無茶な!と思ってましたが、確かにあれと一緒に喰えばもっと旨かったかもと思わせます。もったいないと思うかも知れませんが、次回、必ず立山熱燗と一緒に喰らいますよ、ええ、必ず。その方が絶対に旨いに違いない。
次回、とは言っても、予定では夏まで行くことはありません。さすがに年に何度も旨いモノ喰うためだけに富山旅行などという贅沢する訳にはいきませんから。何といっても交通費がね。こればっかりは仕方ありません。まぁもっとも、このお店が通販やっていることはチェック済みですが。交通費に比べたら送料・手数料なんて、安…むにゃむにゃむにゃ…。

この阿呆は本気でお取り寄せする気のようです。
ほとぼりが冷めた頃に、注文しますよ、ええ。

今回のお店:鱒寿し「紀雅本舗」
富山県富山市上本町8-6
TEL.(076)421-1324

2 comments to “北陸で冬の味覚に出会う〜土産篇〜”
  1. そうですね、そう見えますねぇ。
    実際食べた感じでは、値段ほど変わらないと思うのです。
    特選がたいしたことがない、のではなく一段重ねが想像以上に旨かったのです。
    個人的には次回は「一段重ね」を3個買おうかと…。
    もっとどんどん食べ比べれば、違いもよく分かるのでしょうけれども、なかなかそうもいきません(笑)

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