北陸で冬の味覚に出会う〜始動篇〜

富山へは二度目。前回のお店が休みということで、今回も行き当たりばったりのお店選びが始まりました。始まった、というのは「ハシゴしますよ」という意思表示なのです。だから、最初にタクシーの中から見かけたお店へと直行するのです。
お店の名前は「一平本店」さん。やはり祝日ということで、お客は私たちだけ。これで落ち着いて食べられるというものです。椅子に腰掛け、さて突き出しから。三品盛りは「梅貝」「白子」「銀だら」を。
やはり富山といえば梅貝。コイツばかりは外すことが出来ません、ええ。そして白子をポン酢で。とろけんばかりの白子、旨。堪らん、酒、酒!こう冷え込むと「ビールから」ってのはスッ飛ばして熱燗から、あ〜、いい、旨い!
銀だらも上品に頂いて、さて何を食べましょうか?ま、まずは白海老。造りで。ええ、がばっと!これがまた、上品な甘さが日本酒をすすませるのです。いや、今回は酒を控えますよ。それももう一つの命題。前回、すっかりと記憶をなくしたのですから。
そうです。ゆっくりとね、うんうん。この白海老をむっちりと食べながら、次には何を…。そうそう、やはりブリがいいですね、ブリ!冬はブリ。え?入っていない?不漁ですか。そうですか、それでは仕方ないですね。
じゃあこの「サス」ってのは何ですか?ほうカジキマグロ。それはそれは、是非お刺身でお願いします。ははぁ、綺麗なピンクの赤身ですねぇ。しっとりとそしてあっさりと。これはやはり日本酒がすすむ。
よく分からないものは取り敢えず聞いてみます。「ふくらぎ」ってのは?ほう、ブリの若い名前。こちらではハマチとは言わないのですか、そうですか。これは勉強になります。当然これもないのですが、ないのですが、ないのですが。残念至極。
ちょっと変わったもの、と頂いたのは「黒づくり」ですか。うわ、黒いイカの塩辛ですね。これは黒い。真っ黒だ。では早速。な、旨、旨いよ。これ、完全に日本酒のアテじゃないですか。日本酒が、日本酒がすすむ〜。
堪らんですね、何喰っても酒が揮発するようになくなっていきます。既にお銚子は二本目に突入。喉を潤す日本酒と舌を唸らせる魚の数々。やはり、冬は魚ですかね?焼肉サイトなのに。最近は自信が無くなりました。がんばれ焼肉。
とまぁ、この辺りで甘エビを頂きましょう。ええ、焼肉には次に頑張ってもらうことにして。本当はガスエビを食べたかったのです。か、漁がなかったということで仕方なし。後日聞いたところでは、この日ずいぶん時化ていたそうです。うん、仕方なし。
で、甘エビ。やはり旨い。いや、もう言うまでもないですが旨い。頭の味噌も一緒に頂いて、醤油を垂らして尾と一緒に。甘い、そして酒が、酒がなくなる。う〜ん、このままじゃヤバイので、ちょっと握って頂きましょうか。
ヒラメとアジをお願いします。って、このアジ。何?旨すぎますよアンタ、こりゃ反則だよ。だぁ、旨過ぎ。ポン酢と生姜が見事に鰺の旨味を際だたせます。ヒラメも旨かったのですが、この鰺の前では霞んでしまいます。
もともと鰺ってのは大好きな寿司ネタなのですが、これは本当に旨い。旬には早いのでしょうが、それを差し引いても旨い。堪らんですよ。<旨>鰺最高!!</旨>と叫ばずにはおられません。一気に二人前を平らげてご馳走様でした。

さぁ、次の店への腹ごしらえは出来ました。
だから腹ごしらえしてから、次に食べる店を探すというのはどうかと思うのです。

今回のお店:寿司「一平本店」
富山県富山市総曲輪2-3-17
TEL.(076)421-1458

5 comments to “北陸で冬の味覚に出会う〜始動篇〜”
  1. 今回もおいしそうですねぇ。
    特に突き出しがいいですね。
    やっぱり鮨屋はこうでないと。

  2. まったく、行き着く所なんてあるのでしょうか?
    最近は鯨飲だけでなく鯨喰までやってます(笑)
    私を見習うと、大変な「お腹」ってか「腹」になりますよ…。
    さて、ダイエットでも(笑)

  3. いぁ???、素晴らしい!
    タクシーから見えた店に躊躇無く直行というのがすごい!
    きっといい店を見つける嗅覚が敏感なんでしょうね。
    そして「とりあえずビール」をすっとばすというのも私の琴線にビロロ?ンときました(^_^)

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