初めての名古屋。〜後編〜

ああ、時間がない時間がない。でも更新。ま、いろいろあって仕事が進められないから、という良い言い訳を見付けました。私は怠けるための努力は怠りません。
いよいよ11:30になりました。つまりは宮鍵での「ひつまぶし」タイムのスタートです。ま、本当は少し前でしたが、営業中の札がぶら下がっているのですから問題ありません。当然ですが本日一番乗り。
早速ひつまぶしを頂きます。ご注文は「上ひつまぶし薬味付」でお願いします。あ、そうそう、せっかくのなので、この「鰻のタタキ」ってのも。当然ビールもお願いします。なんというか、午前の部でビール。壊れた人生にはお似合いです。
さて、まずはタタキがやって来ました。ほうほう。ポン酢ですかね?これはなかなか、というよりもモロに酒の肴ですね。茗荷とオニオンが何とも旨いのです。これはいい。実に素晴らしいじゃないですか。
そうこうしている間にも、どんどんと席は埋まってきます。さすがは有名店。ただ、少し気になるのは、常連さんらしき人たちは「かしわ」の方のメニューを選択しているような…。そして、フジワラさんから聞いていたのも、たしか「鶏鍋」。
ま、今更そんなことは気にしていられません。ひつまぶし、ひつまぶし。やってきたひつまぶしは見事にお櫃。あ〜これこれ。これが今まで食べたくて仕方がなかったひつまぶし。蓋を開けると見事なまでに鰻が敷き詰められています。
う〜ん、これは素晴らしい。では、頂きましょう。最初はそのまま混ぜて食べるのですね。うん、旨い。これはいい。なるほど、濃いめに味付けされた香ばしい鰻は、ご飯と混ぜると実にいい感じで旨いのです。
そんな感じで2杯ほど食べて、次に薬味と山葵で頂きます。ほうほう。最近鰻丼の店でも山葵を置いていますが、この鰻の味の濃さの方が山葵に合いますね。実に味が引き立ちます。これも二杯、三杯と食べまして、いよいよ鰻茶。というかだし汁をかけて頂きます。
あ〜、幸せだ。実に幸せだ。これは鰻の味といい山葵の香りといい見事に調和しています。これはいくらでも食べられますね。ん?いくらでも食べられる?ということは、もう一軒食べにいけるということですか。ほうほう。先ほど気になっていたあのお店、あそこにも行けるということですか。
はい決定。実に簡単に決定。もう一軒鰻。鰻のハシゴ。あのね。神戸だろうが大阪だろうが名古屋だろうが、私たちの食欲を遮ることが出来る者はいません。ふふふ、喰うよ、喰っちゃうよ。さぁ、取りあえず、このお店ではご馳走様。
悪魔のささやきと共に、先ほど前を通りがかって声をかけて頂いた「大友」さんへ向かいます。うん、伺いますとも、間違いなく。
そうはいっても、たった今食べたばかり。そんなに喰えるのかが心配です。だって小振りのお櫃一杯の飯と鰻をくったのですよ。と、考えている間に到着。こんにちは〜来ちゃいました。
ここで問題は、いったい自分たちはどのくらい食べられるかという事。取りあえず、黒ビールの小瓶と鰻を長焼で頂きます。うん、様子見ましょうね。無理は禁物。
鰻っていうのはアレですよ。待っている間も味わいの内。というよりも待っている間に普通に腹がこなれてきました。鰻の匂いは食欲を増進させるのです。ま、普通は鰻喰った後に鰻の匂いで腹が減る人は少ないと思いますが。
さてさて、焼き上がるまでにメニューを見てみましょう。あ、ここにもひつまぶしありましたね。ふむ、まぁいいです。それよりも気になるのは「かしわ」のメニュー。この「しもふり」ってのが旨そうじゃないですか。旨そうだ、うん。すみません、これもください。
で、まずは長焼。あれですね、名古屋の鰻はバリッと香ばしくて旨いですね。脂ののりも少し違うのでしょうか、実に酒に合うのです、はい。ビールなどあっという間に無くなります。
その上、どうも後ろの席の紳士が、座るなり冷酒だのうざくだのと呑みモードに入ってられるようで、私にも移った模様です。こっちにも冷酒をお願いします。
何といいますか、昼過ぎなのにもうすっかりとご機嫌です。あぁ、もう、幸せ以外の言葉が見つからないのです。というところに「かしわのしもふり」まさに霜降り。表面に軽く火が通ったその様は実に旨そうです。そして喰ったらいきなり旨いのです。
う〜冷酒が、冷酒がすすむ。いかん。半分くらいは残すつもりだった冷酒が結局無くなりました。はい、ご馳走様です。ふと、同行者様が指さすメニュー。そこには「釜まぶし」なるものが。ほう。これはお持ち帰りのようですね。ほうほう、自宅で土鍋ごと火にかけると美味しく召し上がれるのですか。
こういうモノは当然のようにご注文です。すみません、この釜まぶしって…。え?あ、土鍋が無いのですか。窯元から届かない?それは非常に残念です。諦めましょう。次回、次回は必ずゲットすると心に決めてお店を後にします。
さて、非常に気分良くほろ酔い。ぶらぶらと名古屋の街を駅に向かって歩きます。「宮鍵」さんも「大友」さんも実に旨かった。そして、歩き始めると途端に次の食い物が気になるのが性。私たちの性。お土産は当然「天むす」と決まっております。ええ、満腹の腹を抱えて天むすを探すのです。

喰いながらも、喰ってからも、頭の中は食い物だけです。
今更こんなこと、当たり前ですね。歩く食欲ですから。

今回のお店:
「かしわ・うなぎ料理 宮鍵」
愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13
TEL.(052)541-0760
「うなぎ 大友・本店」
愛知県名古屋市中区錦1-15-7
TEL.(052)231-2709

3 comments to “初めての名古屋。〜後編〜”
  1. 同志よ、大友とはまた渋い店をチョイスですな。
    両隣が猥雑なビルでアレですが(笑)
    次回は明るい名古屋をご紹介しましょう。
    もちろんPOPとかでなく、通りが明るいって意味ですが。

  2. >フジワラさん
    いやぁ良かったですよ、実に。
    雰囲気も味も抜群です(笑)
    明るい名古屋というのも見てみたいです。
    是非とも次回はお願いします(笑)
    >oyaji
    完璧なリベンジでした(笑)
    食い過ぎはいつものことですが、さすがに手羽先は…。
    いや、本当は喰おうという気もあったのですがねぇ。

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