| ホルモンと赤身肉 |
私は本来の焼肉とは、ホルモンとカルビだと思っています。ところが、「ロース」や「サーロイン」「ヒレ」などのメニューが売りのお店が増えてきました。これらの肉は本来ステーキなどに使われていた肉です。いわゆるカルビ以外の赤身肉なのですが、焼き加減が非常に難しいと思うのです。特に和牛の場合、サシ(霜降り)が強くて少しでも焼きすぎたり必要以上に肉を裏返したりすると肉汁まで落ちてしまいます。あくまで私見としてですが、最も焼肉として食べるのに合わない肉だと思います。更に、揉みダレで揉み込みすぎると脂が溶け出し肉が崩れるために、客席に運ばれる直前にタレをかけるということになります。これでは、網焼きステーキと同じではないでしょうか。本来の焼肉では味付けだけでなく、揉みダレに果物などを入れて赤身肉を柔らかくするという意味もありました。しかし、サシの入った肉ではその必要もありません。最近は塩が「流行り」だそうで、質のよい肉を塩のみで食べる店も増えてきています。しかし、一人前が10,000円を超えるような「ヒレ」を、それでなくても少ない肉汁を網で落として塩で食べるということに、どんな意味があるのでしょうか?
各々の肉には一番相応しい調理法があると思うのです。いい肉だからどんな食べ方をしてもいいとは思いません。ホルモン(内臓肉一般)の食べ方として、煮込み料理や網で直火焼きが、おいしく食べる方法だと思います。ホルモンと赤身肉は元々が違う物です。ご存じとは思いますが、赤身肉は屠畜から二週間くらい経った方が美味しいとされています。それに対して、内臓肉は屠畜すぐの湯気が立っているような物の方が美味しいのです。
赤身肉が焼肉に合わない事については、全くの私見です。きっと「そんなことはない」とお怒り方もいらっしゃるでしょう。でも、もう一度考えていただきたいのは、とても新鮮な鯛の刺身を網で焼いてソースに漬け込んで食べている人をどう思いますか?人それぞれですからその食べ方が好きならばいいのですが、「もったいない」というのが大抵の方が思われることではないでしょうか。焼肉の高級志向は構いませんが、私個人としてはどこかが間違っているような気がします。もっと違う方向性もあるのではないでしょうか。 |
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