北の大地で旨いモン三昧2014初夏の陣「すし処 佐藤」

いつの間にか梅雨入りしていたらしいのですが雨はどこに?カラカラに乾いてる態度と裏腹に心じゃ夢みてる梅雨の気持ちはわかりません。ま、雨よりは晴れの方がいいかぁという享楽主義者。ということで前回の続きから。

札幌といえばいつものことですがお昼に食べる寿司がメインなのです。ワインイベントやインターナショナルな喰い物の誘惑に打ち勝っていよいよ本日のメインイベントである「すし処 佐藤」へと出陣じゃぁ皆のものぉ!

まずは【無添加ウニ】から頂きます。ミョウバンを使っていないといえば有名なのは塩水ウニ。それ以上に旨いという無添加ウニなのです。もうね、味が濃厚、旨味倍増、酒の進み具合も最強。なのに最初にビールを注文しちゃったよ。ちょいと摘まんであとのお楽しみ。
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続いては【シャコ】を。これがまた瀬戸内当たりのシャコとは大きさが全く違うじゃないですか。でかい。何というでかさでしょうか。これを雄と雌の両方頂くという贅沢。違いは卵ですが、身の旨味は雄の方に軍配が上がります。何せしっとりとした肉厚のシャコが堪らんです。爪の方もしっかりと食べましたよ、剥いて頂いて。
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そしてみんな大好き【松川】なのです。スダチと塩だけでいただくと透明感のあるすっきりとした旨味が口の中に広がりますわ。いやん、なんてお上品なのかしらん。
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さらに【サヨリ】もお作りで。軽く酢で締めてありますから醬油なんぞは必要なし。これまたさっぱりとした初夏の味。いや、初夏に喰うものかどうか知らないですけどね。普段、兵庫運河で見かけるサヨリとは太さが違いますねぇ。
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ここでとっておきの【鰺酢洗い】。味をしゃぶしゃぶと下拵えの酢で軽く〆ると味本来の旨さが際立ちますねぇ。うーん、堪らんぜ!
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そろそろ貝なんぞも頂きますか。【北寄貝】と【ツブ貝】を一緒に。ブリッとした北寄貝は安価なぺらぺらなものとは違ってその甘味と旨味がガッツリと来ます。ツブ貝はコリコリとした食感と磯の香りで一気に日本酒をあおらせてくれますね。あ、もうだいぶ間に日本酒になっていますよ。そりゃあ日本酒梨では寿司喰えねぇよ。
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ここでつまみに【サヨリ皮焼き】が串に巻き付けられて。香ばしい皮の甘味が実に旨い。こういう細かい仕事が嬉しいですねぇ。
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そして【ツブ貝の肝】も炙られて。これまた大人の苦みが日本酒キラー。ずるい、これずるいよ、グビグビ。これまた良い仕事ですわ。
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そろそろ握って頂きましょうかね。ちなみに、思いっきりランチタイムにガンガン喰って呑んでます。非常識なくらいに喰ってます。このお店って、実はランチが凄く人気なのですよ。なのに観光客なのを良いことに開店と同時に居座って喰い続けですからね。ダメニンゲンここに極めり!

で季節ですから【トキシラズ】から。サーモンと違って脂がしっかりのってますがいわゆる脂くささがありません。もうつるりと喉越し、旨い!
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このお店で大好きな【蛸の子の軍艦】も。なかなかオツな旨さです。これまたビールや焼酎ではイマイチしっくりこない味です。なのでスミマセン日本酒お代わりお願いします。
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ここでちょっと贅沢なお願いを。【無添加雲丹の握り】をお願いします。もう、海苔の香りが邪魔なので軍艦ではなく握りでおねがします。出来るんですよねぇ。どろどろの雲丹では流れてしまって無理なんですが、この無添加雲丹なら大丈夫!そしてシャリとの相性が堪らんです。
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そして【ブドウエビ】を握って頂きましょう。ぶりぶりの海老を一口で。尻尾の中身の忘れずに。うはぁ旨すぎてヤバイ。何これ口の中でねっとりとまとわりつく旨さにウヌヌヌヌ。その上【海老頭の軍艦】まで出ちゃいましたよ。ブドウエビの頭も喰いますか、喰いますよ、喰い尽くすよ。濃厚な海老の旨味はやっぱり頭だねぇ。
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ここで大好き【海のバター】を頂きましょうかね。鯨の本皮の握り。むせかるような鯨の脂の香りとさらりとした口当たりがまさに良質のバターのよう。旨い、実に旨い。これは贅沢な握りですわん。ちなみに私はおやつ代わりに雪印バターをばくばくそのまま食べるタイプの漢であることを告白しておきます。
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このまま握りで終わりそうだったのですが、やっぱりもう少し摘まみたい酒呑みたい。なので【鯨ベーコンと畝須】をお願いしましょう。最近ではすっかりと希少価値のある鯨ですが酒呑には普通に魚…ではなく肴。これまた日本酒でちびちび、旨い!
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オススメのメニューということで蛸を頂きましょう。蛸造り三種【頭、足、柔らか煮】ですか。これがまたよく出来たメニューです。こりっとした蛸足、頭はしっとりとしてそれでも良い歯応え、これに対して柔らか煮は口の中で溶けそうな食感。当然蛸ですから溶けませんがそんな素敵な驚きなのです。
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御料人様が気になっていた【煮牡蠣】もいただきます。ふわりと煮上がった牡蠣に甘めのツメが塗られると此の夜のものとは思えぬ上品な牡蠣の出来上がり。こりゃ旨いわ。旨さがぎゅっと凝縮してますわ。いいねぇ!
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なまぐさ物が欲しくなったので蟹の【内子と外子】を。こういう肴はちみちみと頂くに限ります。えーと、やっぱりお酒もう一杯お願いします。だって、ねぇ?無理でしょ?こうなったら人として最底辺まで落ちてから沼の底を蹴って這い上がってきますよ。そのくらいの不退転の覚悟で喰って呑みます。
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最後の〆にやっぱり握りを少々。【トキシラズの皮焼】を握って頂きます。鮭皮って旨いんですよねぇ…ってこれが皮?いや、皮なんですけど脂がみっちりとのった皮を炙ってあるので旨味が凄い。脂って温めると一気に甘味が増すんですよね。いやこれは旨いですわ。私の方は腹皮、御料人様の方は背皮でした。これは何か差別的なものが働いているのでしょうか?
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そして本当のラスト。【いくら軍艦】で終わります。いくら好きなんですよねぇ。魚卵とか内臓とかいくらでも喰える不思議。このいくらも口の中でぷちぷちと弾ける旨さは痛風への背徳感と表裏一体。まぁ先のことは先になってから考えましょう。
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そんな訳で【アオサの味噌汁】をいただいて御馳走様でした。いやー大満足でした。
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何せかかった時間は11:30の開店から13:30の閉店時間まで。いつもの様に最長っ尻客でした。その代わりお勘定の方も凄かったのですけどね。うん、この満足感には変えられませんわ。

寿司で腹一杯になってしまったので一旦ホテルに帰って休憩することになりました。ワインイベントなどはそのあとで。なにせ本当に腹一杯。これ以上はホルモン焼きくらいしか入りません。嘘ですが。ほら、今回寿司だけで肉っ気がまるでなかったので単語の1つくらいは入れておかないとね。

いよいよ夕方からはワインを呑みまくりますよ!
それまでは胃袋を十分休めることにします。

今回のお店:
すし処 佐藤
北海道札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB1