過去の旅日記 2010/9/22〜23 “秋の道東旅行その3”

一ヶ月ぶりにコンニチワ。二月中はPCが壊れたり修理に出したり仕事が溜まったりしてすっかりとご無沙汰でした。月に一度の更新に戻っちゃいましたねぇ。ということで、まだまだ続く道東の旅、はっじまっるよー!

根室最後の夜を満喫して、釧路へと移動するためにちょっとだけ早起き。朝飯を食いに行きましょう。根室ではエスカロップ、オリエンタルライスだけでなく更なる名物ライスがあるのです。その名も【スタミナライス】という素敵メニュー。もうそのネーミングだけで嬉しくなるってもんじゃないですか。で、早速スタミナライスの有名店を探し出して。
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ニューかおりというその店。けっこう分かりにくかったのですが野生の勘で何とか到着。開店時間前についてしまったので少々時間を潰してからお店へ。注文は当然スタミナライス。これまた朝から喰うにはスタミナが必要なメニュー。白ご飯にカツレツ、その上からちょっと甘めのあんかけ野菜炒め。半熟目玉焼きをのせたのが正式な姿。もうねすげぇのボリュームが。
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半熟卵を潰して流れ出す卵黄と共に食せば一気に旅の疲れも吹っ飛びますわ。うん、ビールが欲しくなる味だね。御料人様は朝ということで無難に【ミックスサンド】を。多分それ正解。二人ともこんなオンザライス喰ったら大変でしたわ。ちなみにサンドイッチは普通のボリュームでした。ということで根室最後の食事終了。大変美味しい旅でございました。
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さて、移動のため根室駅より欲望という名の根室本線に飛び乗って西へ向かうわけです。日本最東端からの帰還ですな。目指すは心の故郷・釧路です。道東の旅ですから当然釧路へも行くわけですね。二時間半ほどの列車の旅。辿り着いたら釧路は晴れておりました。
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いつものホテルに荷物を放り込んだら早速昼飯を食いに行きましょう。すぐ近所の和商市場に。よく朝食に勝手丼を食べに行くわけですが、今回たまには違った趣旨でと、市場内の寿司処へ。以前からその存在は知っていましたが初めての訪店。何にしようかなー、あ、【にぎり寿司 鶴】をお願いします。なんか甘海老一貫サービスしてくれるらしいので。この意地汚さが自慢です。

セットは鮪、烏賊、鮭、鯛、北寄、蟹、帆立、甘エビ、蛸の子、雲丹、イクラと実に充実。さすがに市場内の寿司店ですから味の方は大満足。蛸の子の軍艦なんてぷちぷちと実に旨いのです。個人的にはトビ子が入っていたら嬉しいところでしたが。
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とまぁすっかりと満足。えーと。この後どうしましょうか。いつものようにノープラン。せっかくだから散歩しましょうと港の辺りで写真撮っていたら漁船のお兄ちゃんが手を振ってくれました。面白かったので一枚パチリ。普段人物写真は撮らないのでちょっとどきどき体験でした。いや、なんで妙齢の兄ちゃんにドキドキするのか。
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一年ぶりの釧路の町はやはり相変わらずでした。それでも根室よりは人が多いので、やはり北海道は広いから人口密度は低いんだなぁと実感。うん、夜に備えて休憩しておきましょう。ホテルへと退散です。

いよいよ日が暮れてきたので再びゴソゴソと復活。まるで吸血鬼のような有様ですが、朝のスタミナライスが効いているので元気いっぱい。よーし喰うぞ!と向かうのは「ひょうたん」というのは当然の選択です。お久しぶりです!お元気でしたか!私は元気です。てな挨拶しながらまずは付き出し代わりの【つぶ貝煮付け】から。
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久しぶりのツブ貝旨!お母さんが「これ、焼く?」と見せてくれたのが見事な【本ししゃも】。うんうん、いただきますとも。
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つまむ程度でいいので雄雌一尾ずつ。相変わらず旨いです。この生っぽさが堪らない。雄はしっかりとした身の旨味が噛むほどにほどける。雌は柔らかく卵の甘味が良いのです。
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続いては【鯨刺】なんていう素敵なメニュー。生姜醤油でいただくと昔は山ほど喰っていたこと思い出しますとも。あれ?これすげぇ旨いんですけど。
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内地では滅多に食べないのですが良いホヤがあるということでお願いしました。目の前で捌かれていくホヤ。素手であっという間に解体ショー。プロの技だねぇ。
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【ホヤの刺身】いただきます。うは、これこれ!これが旨いのなんの。サッと広がる磯の香りも日本酒がすすんで仕方がない。あ、お酒は福司ですよ、当然です。
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身のしっかりと入った【焼き牡蛎】もいただきましょう。厚岸ではレンジ牡蛎だったのでしっかりと焼いたのが喰いたかったの。うはは。やばい、これヤバイ。ぶりっと旨い牡蠣の味風船。噛んだら広がる旨さに腰が砕けますわ。
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続いて【烏賊のゴロ焼き】を。烏賊のワタと一緒に焼いたゴロ焼きはちょいと苦みはあるけど日本酒との相性が滅茶苦茶良いのです。というか日本酒以外とのコンビネーションは不可能だわ。あ、ちなみにここまではお母さんからすすめられるままに注文してます。いわゆるおまかせコース状態。一応訊かれてるんですけどね。
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ボディだけではないのです。【下足焼き】もいただきます。これまた肉厚な下足が旨い旨い。
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ちょっと変わったお刺身【八角刺】なんてのを。淡白だけどちょっと独特の味が旨いです。やや堅めの白身ですね。うん。
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「ごはん、どうする?」と訊かれてはいただくしかないでしょう。オススメでお願いします。【サンマ丼】ですか。それは旨そう。うん、旨いわこれ。炊き込み御飯なんだけど脂がイイ感じで旨味に転換されてるの。
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意外なところで【漬物】が美味しかった。思わずお代わりしそうになるほどに。これだけで二合は余裕で呑めるね。うん、自信満々でいうけど呑めるね。
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御飯といえば汁物。【山しめじの味噌汁】を。しめじすげぇ立派。そして味が濃い。栽培ものとは違うねぇ。
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そして〆は【行者ニンニク入り芋団子】。コレを喰わねばこの店に来た甲斐がないといっても過言ではないのです。もうね、ねっとりとそしてさっくりと。何といえば良いのか分からないけど喰えば分かるよ。うん、みんな喰おう。幸せは北の大地にあるんだから。
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ということで本日は御馳走様でした。何のかんのと結構喰いましたねぇ。昔ほど量は喰わないけどこうやって色々と旨いモンが喰える幸せがこの店にはあるのです。いやぁ明日に備えて今日は早々に引き上げましょう。さぁ、明日は初めての観光ですよ!


そして朝。万人に等しくやって来る朝。生きている証しだね。普段はまずする事のない観光という名の甘美なイベントがスタートします。あ、スタートするときにはガソリンが必要。エンジン回さないとね。ホテルの朝食ビュッフェに行きましょう。ここのホテル、朝食が充実しているのです。

でも見事に写真は撮り忘れ。一応メニューだけは書き出しますと【アスパラベーコンパン、チーズベーコンクロワッサン、フライドポテト、ポテトポタージュ、牛乳、ザンギ、ミンチカツ、阿寒牛ヒレカツ、冷奴、コーヒー】とまぁ阿呆ですね。このくらい喰わないと戦いには勝てないですが。で、乗り込んだのは「釧路湿原ノロッコ号」。
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皆様ご存じの釧路湿原へと向かう素敵列車。当たり前のようにワンカップを持ち込んでの小一時間ほどの短い旅。あ、賢明なる御料人様は水でしたけどね。それも北海道限定の水。こういう所にこだわりが必要。観光気分も盛り上がるというもの。
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そんなこと言いながら終点塘路駅に到着。早速いただくのは名物【いもだんご】なのです。えっとね。売店がここしかないの。選択肢無し。それでも機嫌良くおやつにいただいて。考えてみれば昨日の夜も喰ったんですけどね、ひょうたんで。
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ここから歩いて湿原をブラブラ。サルボ展望台とかサルルン展望台とかそんなところをまわって終了。ざっと一時間半ほど山昇ったり道歩いたり。お疲れ様でした。飯喰いましょう。

ええ、だから食いに行ける店がない。食堂は軒並み休業もしくは廃業。唯一見つけた休憩所でカレー喰いました。普通にレトルトのカレー。味がとかじゃなくてキッチンでレトルトをお湯につけてるのみえてるし。当然味も、です。
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このままでは負けたような気がするのでソフトクリームもいただきました。冷たくって美味しいね。はい、観光終了。ではまた町に戻りましょうね。
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あ、実は帰り道、なんとなく歩きたくなったので途中下車して歩いてました。国立公園なんかも行ったけど、行ったけど。

さぁ気を取り直して晩飯喰おうぜ!やっぱりジンギスカンでしょう!ところが前回の釧路旅行で超お気に入りだったジンギスカンのお店がなくなってました。一応場所を移動して後継という形にはなっているらしいのでそちらのお店「ほるちゃん」へと。で肉は当然の特上ラム。うん、旨いです。でも以前のような感動がない不思議。
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焼肉の人としては外せないので【ホルモン】も。あ、これ旨いなぁ。
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焼きはじめたら結構楽しくなってきたのでこれはこれで良いかという気になります。お母さんに会えなかったのは心残りですが。
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食べ終わった後のタレに唐辛子と焙じ茶を放り込んで?むというスタイルは健在。これがないと寂しいですからね。
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ということで御馳走様でした。こんなに軽くですませるのには当然訳があります。そう、前回いつも食いすぎてからしか行っていない赤ちょうちん横丁の「みかさ」に行かねばならないから。よーし移動しちゃうよ!

今晩は!お久しぶりです!今年もやって来ましたよ!とご挨拶。さすがに前回二日連続で腹一杯なのに訪店するという莫迦っぷりを覚えていて頂けたようです。ようこそ釧路にと歓迎頂いて、まずは付き出し三種盛り。【イカオクラ、秋鮭の白子、きんぴら】。白子が旨!こんなもん日本酒しか合わないよ。福司ありますか?ある?嬉しい!
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聞くところによりますと、福司の醸し屋カズマさんが我々の話を聞いてすぐに営業に来られたとのこと。でそれからは福司を常備してらっしゃるそうで。これは嬉しい話じゃないですか。うれしいから【うずら串焼き】お願いします。これこれ。これがばりばりと旨いんだわ。うん、殻ごと喰うのです。
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名物の【豚バラ串焼】もお願いしましょう。がんがんと焼いて下さいます。炎が上がっても気にしない。この豪快さが元屋台だったお店の醍醐味。塩で喰う豚串が旨いんだわ。ジュワリと広がる豚の脂の旨味ですな。
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ちょいと箸休めにいただく【甘海老ボイル】も旨い。いつの間にやら御料人様まで日本酒お代わりしちゃってます。
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そして【行者ニンニクキムチ漬】。これが旨いんだわ。唐辛子辛いと日本酒に合わないような気がするんだけども決してそんなことないのです。行者ニンニクがしっかりした味だからでしょうか?
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最後に「もし良かったら」といただいたのは何と【ホタテの白子】という豪勢さ。一口つまめば痛風の恐怖も吹き飛びますわ。こりゃなんという旨味の凝縮感。
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ということでちびちびと酒呑ながらご店主との楽しい時間を過ごして御馳走様でした。やっぱこの店はいい!釧路に来たらここは本当に外せませんね。

さてそんな訳ですっかりと腹くちましたのでどこか?むだけの店を探すことにしました。ブラブラと歩いて目についたのは店の外からでも見える巨大なワインセラー。よし、じゃあここにしましょうか。ワインだったら呑めるでしょう。
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中に入ってみたらレストランでした。さすがに何も注文しないわけにいかないので【炙り生ハムとモッツアレラチーズの刺身】なんてのを。お、ちょっとつまむのに良い感じ。味の方も無難に美味しいです。ただ、21:00前なのにほとんどお客さんが居ないというのが…。
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【柚子こしょう風味のフレッシュシーザーサラダ】もいただきました。悪くないですが、うーん。
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とまぁこんな感じだったので白ワインをグラスで軽くいただいて御馳走様でした。いわゆるフュージョンダイナーってやつで頑張っている感はあるのですが、いっそイタリアンなりフレンチなりに特化した方がいいのかなぁ、この街では。ま、そんな感想です。

すっかりと御機嫌になって、さてまた明日も?みまくり喰いまくりましょう。それこそが我々の本分。それを蔑ろにしてはいけませんよ。

昼間の湿原観光はなかったことになってしました。
さぁ明日明日!

今回のお店:
ニューかおり
北海道根室市松ヶ枝町2-7 根室商工会議所1F
TEL.(0153)23-3939

竹寿司
北海道釧路市黒金町13-25 和商市場内
TEL.(0154)24-5847

炉ばたひょうたん
北海道釧路市栄町3-2
TEL.(0154)22-6268

木彫り工房サルンパ
北海道川上郡標茶町塘路駅前

レイクサイドとうろ
北海道川上郡標茶町塘路原野北8-73 元村ハウスぱる内

ホルチャン
北海道釧路郡釧路町桂5-3
TEL.(0154)39-3335

板前料理 みかさ
北海道釧路市川上町4-1
TEL.(0154)31-0305

RICASA(リカーサ)
北海道釧路市栄町4-2-5-1F
TEL.(0154)24-0041

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