戦場への道は棘の道「焼肉 庄田軒」

基本的に我が家では二人揃って新規開拓などするのですが、たまにお店探して一人旅に出ることがあります。先週末も御料人様がお忙しいということで一人夕飯。それならばと新規開拓の旅に出て参りました。向かうは焼肉のメッカ新長田方面。

imageやはり長田区というと屠場が近い関係もあって精肉店・焼肉店の密集地帯となっています。いわば焼肉戦国時代。群雄割拠の時代にはやり焼肉野武士たる私が赴かなくてどうしましょうか。前日より情報を仕入れまして武者ぶりと共に出立なのです。が、一天にわかにかき曇り、天気予報通りに今にも泣き出しそうな空模様。これはいかん。

image我が愛馬・轟天号(自転車)での出陣は諦めて欲望という名の神戸市営地下鉄海岸線に乗り込み一路「駒ヶ林」駅まで。あっという間。近い、戦場は近いよママン。では早速店の方へと勇んで地下を出たものの、すっかりと方向感覚が分からなくなる螺旋状の階段。ええ、いつものように逆方向へと歩いてました。ま、途中で気がついただけマシってもんでしょう。

imageさてそうこうしながらようやく店へと辿り着きました。ここが本日の主戦場。入口から堂々と中へ入ったらいきなりエレベーター。うん、店は二階でした。しょんぼりと文明の利器たる自動昇降箱に乗り込んでお店へ。ご店主がエレベーター前で待っていてくれました。すみません、一人なですけど…。弱気に告げて店奥の六人掛けテーブルを独り占め。

image流石に開店と同時(17:00)に店に入ったので私一人の貸切状態。では早速生ビールを。そして【生レバー】から。こちらは関西風といいますかわりと軟らかいタイプのレバー。見た目よりも淡泊なレバーはそれでいてしっかりと旨味と甘味が舌に絡みつくのです。うん、旨い。いいじゃないですか。それでは焼き物の方へと進ませて頂きましょうか。

image独り焼肉の弱点として種類が食べれないってのがあります。特にホルモン系。一皿の量が結構ありますから。なので迷わず【ホルモンミックス】をお願いしましょう。これなら何種類かのホルモンが食べられます。こちらのお店ではミックスは100gだとか。多分他の肉もそうだと思います。で、肝心のホルモンミックス。綺麗な色してるじゃないですか。

imageそして同時に【特撰ハラミ】も頂きましょう。こちらのお店、ハラミは特撰だけがメニューに載っています。もしかするとそれ以外もあるのかも知れませんがせっかくなのでこれを頂く。カットの方はこちらから指定できるそうなので拍子木風にとお願いしました。やって来たハラミ、ほう、厚切りですね。うん、いい。これはこれでいい。

imageでは肉を焼いていきましょうか。ホルモンはテッチャン、赤セン、ミノ、センマイの四種が二切れづつ。綺麗に整えられたホルモンは見目麗しく美味しそう。網の上にガンガンと並べて焼いていきます。まずは焼けるのが早いハラミから。ほう、旨い。これは良いハラミだ。肉自体はしっかりしてますが噛めば肉汁に酔いしれる、そんなハラミ。

imageホルモンも実に新鮮。これはビールがすすみます。で調子に乗ってさらに注文。【ツラミ】お願いします。やはり赤肉とはいえホルモン系に走ってしまう不思議。こちらもまた綺麗じゃないですか。捌きが実に綺麗。焼いていくとちりちりと縮みながらぎゅっとしまるツラミ。こいつはいい。タレの方にしっかりとからめて…あ、ご飯頼めば良かった。

imageもう、この時点でご飯というのは遅きに失していますから諦めて。そういえばこちらのお店のタレは二種類あるのですね。当然のように辛口のタレを使い、さらにコチュとおろしニンニクまで放り込んで自分好みにしちゃいました。このタレもかなり旨いです。というか好みのタレ。粘度が高めでピリッとした舌触りが堪りませんわ。いやー良いねぇ。

というところで御馳走様でした。ええ、少し早いですが今回はこのあたりで。せっかくの放流晩飯なのでもう一軒か二軒行こうかと思うのです。やはり新規開拓の船出に出た以上は、複数の発見したいですからね。もっとも焼肉はこれ以上喰えませんが。

だって昼も焼肉だったんですから。
なんでこう莫迦な事するのでしょうね、いい年して。

焼肉 庄田軒
兵庫県神戸市長田区駒栄町2-1-11
TEL.(?078)646-2929