心の贅沢に満たされて「レストラン オルフェ」

時系列が滅茶苦茶ですが、先週の月曜日にフレンチを頂いた時の話など。山梨→横浜と旅をしたのですが、今ひとつ落ち着いて食事をしていなかったので御料人様と二人で「オルフェ」でディナーなど頂いて参りました。

平日の遅がけなのでお店は静かな感じ。私達がお店に入った時には3〜4組のお客様がいるくらい。窓際の見晴らしの良い席を用意して頂いて、コース料理をお願いいたします。Thaliaというコースを。ほら、こういう時にアラカルトで選ぶ能力なんて無いじゃないですか。そんな小粋なことが出来たら苦労しませんわ。というか怖いし。

まずはシャンパーニュで乾杯。御料人様チョイスのワインをお願いしつつお料理を頂きましょう。【ニンジンのクリーミーなムースにコンソメジュレをそえて】から。うーん、相変わらず名前が長いです。最近は和食でも長い名前を見かけますが、フレンチとイタリアンはその料理法まで名前になってますからね。そういう意味では分かりやすいです。

この人参のムースがなんとも旨い。コンソメのゼリー寄せとの相性が素敵。これだったらニンジン嫌いの子どもでも喜んで食べるでしょう。つか、子どもに喰わせないけどね。旨いモン喰うのはオトナの権利です。【シャラン鴨のクロメスキを浮かべた淡路産新玉葱の冷製ヴルーテ イベリコチョリソーのソルベ添え】。クロメスキ?

なるほど平たくいえばフライですか。これをフォークでめしりと潰して冷製のソースで頂けばふわりと広がる鴨の風味。あふあふ、旨すぎ。本日も御料人様チョイスの赤いワインを頂きつつ。いやー堪りませんわ。フレンチなので味は強いのですが食べ飽きない。冷製のソースがまたあつあつの鴨のクロメスキといい塩梅で頂けます。

続いては【山菜と十五穀米の焼リゾット ホタテのグリエ添え シェリーヴィネガーソース】とこれまたなんとも日本人の心を鷲掴みするメニューじゃあないですか。十五穀米のリゾットはバリッとした食感とその後に広がる穀物の甘味、上に添えられたコゴミのわずかな苦みが堪らない。ソースはやや甘口のヴィネガーソース。これもアクセントが効いている。

そしていよいよメインディッシュ。本日は【岩手花巻の白金豚じっくりローストケッパー風味タスマニア産マスタードを添えて】とポークをいただきます。御料人様は魚料理でしたが、私はほら、やはり肉の人ということで。白金豚はどこまでもピンク色。恐ろしいまでに繊細な火の入り方で肉汁がじゅわりと実にジューシーな肉質。

もうね、堪らんですわ。一口喰ったら天国のセレナーデ。お口の恋人白金豚。マスタードがこの肉には良く似合う。【チーズの盛り合わせ】はメニューになかったのですが御料人様のご希望で。ワインに合わせるのにはやはりチーズがいいですね。特にウォッシュタイプは大好きなのです。デザートは【アスパラガスのクレームブリュレ フロマージュ・ブランのソルベ添え 】を頂いて。

クレームブリュレの甘いカラメルとフロマージュブランの酸味が堪らなく口腔内を占拠しちゃいます。うは、堪らん旨さ。最後にコーヒーと小菓子を頂いて本日はどうも御馳走様でした。いやー本当に幸せなひとときです。この溢れんばかりの贅沢さは、料理の味だけでなくお店の雰囲気、行き届いたサービスの賜物ですね。

結婚記念日や誕生日など、ちょっとした記念に使わせて頂いているのですが、今回のように突然幸せな時間が欲しくなった時には素晴らしいお店ですね。また、ゆっくりと来たいと思います。

是非、御料人様の気が向きますように。
私一人では贅沢すぎますから。

今回のお店:
レストラン orfeu オルフェ
兵庫県神戸市中央区播磨町45 The 45th 10F
TEL.(078)334-7622

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