仕事にかこつけ下町を楽しむ「龍馬亭、ゆるり」

このところちょくちょくと大阪の方へ行くお仕事がありまして。それも福島のあたりと、実に悪魔が耳元で囁く場所なのです。そう、呑みに行こうよここまで来たんだし、という囁き。これが天使なのか悪魔なのかは普段の心がけ次第です。

でもまぁ、ホッピーと書かれた赤提灯を見ていながら通り過ぎることが出来るわけもなく。行きはこれから打ち合わせということだったので我慢しましたが、そのあとは、ね。高架下に呑み処が並んでいる一画、「龍馬亭」というお店へ。あれ？どこかで聞いたことがあるなぁ？と思ったら我が敬愛して止まぬ「ゆるり」のご主人のお友達のお店。

今回お仕事を一緒にする方と二人で暖簾をくぐる。ますは【ホッピー】から。なんでも来年はホッピー創業100周年ということで色々とイベントなどもあるらしく、これは気分的にも是非便乗せねば、という特に理由にもなっていない理由でいただきます。当然の白。なぜか白が好きで、ほとんどそれ以外を呑まなくなっちゃいましたね。

ということで乾杯。さて何喰いましょうか？ほう、ここはたこ焼きが売りですか。では、と同行者様が【たこ焼き6個】を。横からつまんでみると、なるほど大阪のたこ焼き。表面は胡麻油でカリカリに揚げるように焼いてあり、中はとろとろのまま。生姜と葱が混ぜてあるあたりが大阪らしいですね。お好み焼とよく似てます。

味の方はしっかりとついてますのでそのままで。ホッピーには【ポテトサラダ】でしょう。結構な量があるので嬉しい限り。この寒さですから【おでんの盛り合わせ】というのも大切。辛子をたっぷりと付けて頂くと冬の醍醐味を感じますね、ええ。でまぁお酒なんかもいただきます。おでんと熱燗の取り合わせは最高ですからね。

そうそう、一応仕事の打ち合わせも兼ねてますからね。というか、あれです交友を深めて仕事をスムーズに進行しなければいけないですから。以上、言い訳完了。さぁ呑もう。今回は土曜日ということでわりと静かな感じでしたが、これ、平日は若いお客さんが多そうですねぇ。料理はそんなに高くないので使い勝手が実良さそうです。

ということで御馳走様でした。このお店の並びにはカレーライスの専門店や立ち飲みなどもあって、非常に魅力的です。今度は早い時間からじっくりと呑み歩きたいものです。ええ、きっと肉王子が付き合ってくれることでしょう。

さて、せっかくここまで来たのだからと、一人でもう一駅だけ移動して「ゆるり」へと。実はこの前の週にもお邪魔していました。大黒正宗のしぼりたて販売初日だったので。一週間経ってそろそろ酒のお味も落ち着いてきたところを確認です。といいながら、その酒を燗していただくという傍若無人っぷり。酒好きからは叱られそうですね。

でももともと燗酒が大好きですからね。美味しくいただけばお酒の神様も怒らないことでしょう。そしてこちらのお店の定番であり看板でもある【鹿籠豚の豚骨】をいただきましょう。大量の焼酎で煮込んだ骨付きの鹿籠豚。こいつが実に旨いのです。煮込みきった赤身の枯れた旨さと、骨付きのスジがコラーゲン化したトロトロ感。このコンビネーション、最高。

あまりがっつくよりもじっくりと楽しみたいオトナの肴。いやー、旨いなぁ。さて、では本格的に温まりましょうか。すみません、【粕汁】ください。この粕汁も大黒正宗の酒粕と大黒正宗そのものを使った粕汁。一口喰ったら体の芯まで温まります。では酒の方は常温でお代わりをお願いします。うん、冷やでもやっぱり旨いです。

最近はあまり喰いすぎ呑みすぎないように、肴一品で酒一杯を心掛けています。そして出来ればその酒にあった肴をいただければ更に幸せ。ということで本日のゆるりも二肴二酒で御馳走様でした。この後、お店で知り合った方と大黒屋を見に行ったのですが予想通り閉店してました。おかあさん夜は苦手なようで。

大阪も神戸も東京も下町ってのは楽しいものです。
すっかりと焼肉に行けないのはそういう理由もあるのです…。