お江戸の旅2009その参「なかや、ソウル食堂、ソンポーン」

いよいよお江戸の旅最終日。楽しかった日々が走馬燈のようによみがえり…ってかまだ三日目も遊ぶのです喰うのです。ということでサンドイッチを腹に、荷物はスーツケースに詰め込んで出発します。本日は見事な日本晴れ。富士のお山も笑ってらあ。

ホテルの部屋から富士山!そんな訳で本日も旨い物を探して旅に出ます。ま、目星はつけているのですけどね。スーツケースは重いのでホテルから自宅へと宅配便で送って、身軽な身体でまたしても浅草橋へと向かいます。雨の降る中探しておいたお店へと。既にとんかつ蕎麦をクリアしていますから、我ら夫婦が欲するのはアレです。

日曜日に喰える鰻そう、鰻。先日の和助から程近い場所にあります「うなぎ なかや」へと。下町探検隊の私達としては、観光地のど真ん中よりも勝手知ったる浅草橋で喰いたいじゃないですか。でも、鰻ってのは日曜日に閉まっていることが多いのです。そんな中、日曜日の昼から通しで営業しているこのお店は貴重です。

きも焼うまいということでまずはビール。旅の空の下では昼酒なんて当たり前。すでに朝から発泡酒でサンドイッチを喰っちまってますからね。まずは日本晴れに乾杯。【きも焼】いただきます。一人前が二本なのですが、二人ということで一本ずつ皿に盛って頂いて。おおぉ、旨い旨い。このほろ苦さが何とも旨いのが肝焼きですねぇ。

鰻旨いぜで鰻へと。今回は【うな重(特)】を頂きました。肝吸いと漬け物が付いて2,000円(2009.1現在)と決して高くはない値段設定。ビックリするほどの大きさではないですが江戸の伝統的な蒸しと焼き。山椒をふっていただきますと、とろけるような旨さ。いいねぇ。ちうことで御馳走様でした。がっつりと喰わなかったのは、まだこの先何か獲物がないかを探すため。

ということで浅草橋から離脱いたします。ありがとう浅草橋。今回も楽しませて頂きました。またきっと帰ってくるからね。で、いつものように歩きます。基本的に歩きまくるのはカロリーの消費もありますが、なにかしら面白い物がないかを探してしまうからです。面白い場所、美味しそうな店、そういったものが私達のエネルギー源。

弁天様にお参りあまりにもうろうろろとしすぎたのか、昔ながらの色街・吉原に辿り着きました。まだ昼間なので人通りもほとんど無い通りを物見遊山にうろうろ。そのまんま通り過ぎると弁天様。えべっさんのこの時期に弁天さんに行き当たるとはこれも何かの縁でしょう。ということでお参り。今年も旨いもの喰って無事に過ごせますように。で、弁天様って何の神様?

相変わらず適当な人生ですが、私には御料人様とう弁天さんがついています。ええ、旨いモンは御料人様のお導きでありつけるのです。果たして今回もそうなりました。というのも非常に心惹かれるお店を見つけてしまったのです。で、がらりと引き戸を開けたところ「5時からですー」と言われちゃいまして。では時間を潰しましょうと入ったお店が「韓国料理 ソウル食堂」だったのです。

この外観は旨い予感もうね作りからして明らかに喫茶店かスナックの居抜きっぽい。お昼から通しで営業されているようだったのですが、電気が消えていたので16:00まで待っての訪店。つか、街中うろつきすぎて道に迷いそうになったんですがね。で戻ってきたのがこの時間だったのです。寒い寒いといいながら、ビールいただきます。

パンチャン四種次に行く店を決めてますからあまり喰えない呑めない。なので二品くらいを軽くビールでということに。しかし我々は大切なことを忘れていました。韓国料理といえばパンチャンというお通しが出てくるんですよね。これが【ジャガイモ煮】【韓国湯豆腐】【キムチ】【南蛮】とかなり豪華。でこれが旨いんだわ。

スンデが旨いキムチのパンチ力は弱めでしたが南蛮がメチャ旨なのです。ジャガイモも豆腐も堪りません。うーん。どうしよう。でお願いしたのが【スンデ】です。血の入った腸詰めですね。これがまた思いの外量が多かった。いや、壁のメニュー写真を見た時にデカそうとは思いましたがまさかココまでとは。これを梅塩っぽい塩でいただくのですが…旨い!

ナンコツが旨いです春雨の入ったスンデがこれほど旨いとは。いやーあっという間に二人で完食。よーしこの勢いで【豚軟骨の炒め物】もいただきます。これもまたコリッとした食感が堪らない。野菜も大量に食せますからこれは良いメニューですね。青唐辛子ががんがんと入っているのでかなり辛めの設定です。「辛かったら唐辛子は食べないでね」といわれてしまっては喰うに決まっています大和魂。

ということでこの辺りで御馳走様。ええ、全然喰えるのですが次の店へと行かねばなりません。このお店も機会があれば本格的に喰いまくりたい素敵メニューの数々でした。チヂミもチョル麺も魅力的すぎるのです。それにもかかわらず、どうしても行ってみたい店があるというこの事実。

ソンポーン、ライトアップされていますそのお店は「タイ居酒屋 ソンポーン」です。タイ居酒屋ですぜ?なにこの魅力的なフレーズ。そんな店入らない訳がないでしょ?で行ったわけですよ。これが大正解。さすがは御料人様。タイ人のお姉さんが営むこのお店は開店して一ヶ月ほどだそうで、一見の客ってのはどうやら初めてじゃないかと思われるほど。ほとんどタイ人のお友達がお客さんだとか。

茹でピーナッツとシンハー席数も五席しかないカウンターだけの小さな店。BGMはタイ人歌手のTAI・ORATAIのビデオ。もうねすっかりとタイ気分。付き出しにいただいたのが茹でピーナッツ。しかも山盛り。よーし、じゃあビールも【シンハー】にしますよ。えーと、何をいただきましょうか。というのもこのお店、メニューがないのです。この辺りも旅情をくすぐります。

トーマンプラー旨い!オススメです「タイのカマボコ食べますか?」はい頂きます。【トーマンプラー】というそうです。これを甘辛いタレで頂くのですが、ほう、薩摩揚げみたいですね。「そう、サツマアゲ!」とお姉さん。これはなかなかビールがすすむメニューですわ。「パパイヤのサラダ、食べる?」はい、それも頂きます。やっぱりすすめられた物を断ることは出来ません。

目の前で作ってくれますこの店、小さいからなのですが、カウンターの向こうの作業が丸見え。すり鉢でサラダを作ってくれる様が見えるのです。糸桜でもそうですが、こういう作っているところが見えるというのは楽しいのですよね。ちなみにすり鉢の名前は「クロックマイ」というそうです。これで細く刻んだパパイヤとナッツ、トマトなどを潰すように調理。

パパイヤのサラダ!このパパイヤサラダ、【ソムタム】というらしいですが、実に野菜。この感覚はどこかで、と思い出したのはハワイ島コナのローカルフードでいただいた料理に近い感じ。南国のサラダですわ。これ駄目な人は本当に食べれないんだろうなぁ、と思っていたのですが、横で御料人様はがつがつと喰ってました。案外いいのかも知れない。

パームシュガー!あ、辛さの方は抑え気味にして頂きました。それでも十分に辛かったですけどね。味付けに使っている椰子砂糖もちょっと頂いて味見したりしながら、本日のメイン料理を待ちます。ほらタイ料理といえばあれですよ。【グリーンカレー】の登場です。これも目の前で調合から見ている訳ですから何とも楽しいのです。

タイカレー!このカレー、旨いです。マジ旨。タケノコと小さな茄子と鶏肉がメインというシンプルさ。で、辛いんですけど旨味のある辛さ。思わずタイ米をがふがふと喰ってしまう旨さ辛さ。シンハーにもよく合いますが何と言ってもタイ米との相性が抜群。うーん。やはりこれこそがタイカレーの神髄なんでしょうね。さすがに満腹。

これは喰いませんでしたw今から料理するという「ティラピア」を見せて頂いたのですが、もう喰えない。これはまた是非行ってみたいお店です。本当にタイの屋台で料理をいただいている気分を味わえる素敵さ。「花火大会のときはウチの四階からよく見えるよ。来てね」などとお誘い頂いたりして、いやーフレンドリーでいいお店だわ。きっとまた来ますね。

ということで御馳走様でした。茹でピーナッツは食べきれなかったので袋に入れて頂いてお土産に持って帰りました。帰りが新幹線だったらこれをツマミにビールもよかったのですが、残念ながら飛行機なので諦めて翌日の朝食となりました。いやーそれにしても楽しい旅でした。

いつものようにとんかつ・蕎麦・鰻を満喫した上に、タイ旅行気分まで味わえました。やはりあれですよ、下町を歩き回るというのが私達には一番いいということですね。それは東京でも地元でも同じ事。地道な情報収集こそが旨い物への第一歩です。

踏み込みすぎると大変なことになるんですけどね。
あ、そういえば節制するとかいっていたような気がしますが…。

今回のお店:
蒲焼店 浅草橋店 なかや
東京都台東区浅草橋2-10-2
TEL.(03)3851-0946?

韓国料理 ソウル食堂
東京都台東区浅草5-30-11
TEL.(03)5808-4335

タイ居酒屋 ソンポーン
東京都台東区浅草5

2 comments to “お江戸の旅2009その参「なかや、ソウル食堂、ソンポーン」”
  1. 浅草橋探検隊神戸支部の活動範囲内にあったのが運の尽きですw
    ソンポーンはお店のお姉さんの名前だそうですよ。
    是非行ってください!

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